大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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国防とは平和のための戦略

平成23年2月3日(木)

 現在の我が国の政治家は、「国家が今求めるもの」に目をつぶり、「政権に寄生するための方便としての政治」をしながら世間を誤魔化している。そして、権勢を誇り財を蓄えている。
 先の時事通信では、二月一日の朝刊を見て、この観点から小沢一郎という政治家のことを書いた。
 しかし、こういうゴミ捨て場に生育する藪たおしのような草のことを評論するだけでは肝心なことを欠落させてしまう。事実、我が国のマスコミには、肝心なことが欠落している。

(藪たおしとは、灌木にまとわりついて葉で覆い木を枯らしてしまう実に嫌な蔦のこと。地下茎で各所に伸びてきてしぶとい。何処にでもある。貧乏草ともいう。
 仁徳天皇陵近くの公園を散歩するときには、何時もこの蔓を引き抜いて木から引き離してきた。時々、薮たおしと呼ばずに、シナ草と言っていた。最近は、小沢草と呼んでも左翼草または民主草と呼んでもいいだろう。)

 従って、肝心なこと、つまり「国家が今求めるもの」を述べたい。それは、「平和のための戦略としての国防」である。
 
 広島の石にあるように、「過ちは繰り返しませんから」と誓うことはかえって我が国への戦争および武力行使を招き寄せる。
 何故なら、この「誓い」には、「昭和二十年八月の、誤っている私に対する武力行使(原爆投下)は正当でした。あの時、誤っていなければ原爆は墜ちなかったのです」という前提があるからである。
 そこで、是でいいのか。我が国の周辺国は、「日本は誤っている」と朝から晩まで言っている国ではないか。
 このような周辺国の前で、「過ちは繰り返しませんから」と誓っておればどうなるか、自明のことではないか。
 断言しておく。
 周辺国は、自らの非は金輪際認めずに、「日本はその誓いを守らずに再び誤ったから核を使用して懲罰せざるを得なかった。この責任は全て誤った愚かな日本にある」とぬけぬけと宣言する国なのだ。

 そこで、本日の産経朝刊に載っている石平さんの「China Watch」の「毛沢東の狂気が蘇る時」が示唆に富む。
 最近の中国メディアには毛沢東の蘇りを思わせる記事が見つかるというのである。
 まず、人民日報には、一九五七年十一月に、毛沢東がソ連でフルシチョフ第一書記の提唱する「西側との平和共存論」に対して行った猛烈な反論を掲載している。
「我々は西側諸国と話し合いするとこは何もない。武力をもって彼らを打ち破ればよいのだ。核戦争になってもかまわない。世界に二十七億人がいる。半分が死んでも後の半分が残る。中国の人口は六億だが、半分が消えてもなお三億がいる。我々は一体何をおそれるのだろうか」
 石平さんは、さらに重慶市共産党委員会が、市の幹部を毛沢東が一九三〇年代に共産ゲリラとして戦っていたときの山岳地帯の根城である井岡山見学に動員したという記事も紹介している。
 そこで、この一九五七年の毛沢東の「問題発言」を報道した人民日報を以て、中国メディアの変化、進歩の兆しと観るのか否かであるが、これは明らかに、進歩の兆しではない。
 中国共産党とその軍隊が持つ一貫した武力行使の方針を毛沢東の演説を紹介することで表面に浮かび上がらせているだけだ。
 武力行使こそ、中華人民共和国建国の原点であり原動力であったからである。
「政権は銃口より生まれる」(毛沢東)

 そこでまず、軍の中からは何が発信されていたのかを点検したい。
つとに、一九九五年、熊光楷副参謀総長
「アメリカが台湾防衛に武力介入すれば、アメリカは西海岸のロサンゼルスが核攻撃を受けることを覚悟しなければならない」
次に、二〇〇五年、国防大学防務学院長朱成虎少将
「中国は西安以東の大多数の年の破壊を覚悟するが、アメリカも西海岸の百から二百の都市の破壊を覚悟しなければならない」
「日本、台湾、インド、東アジアは、人口密集地帯であり、人口絶滅のための核攻撃の対象である」
 これらの中共軍首脳の発言は、中国の核戦力がキューバ危機当時のソビエトの核戦力を超えたとの西側諸国への宣言の意味で為されたのであろう。当時(一九六二年)、ソビエト軍のソコロフスキー元帥は次のように言った。
「ソビエトの指導者には、制約のない全面核戦争の用意がある」
 
 以上の通り、一九六二年のソビエト軍元帥の発言も、ソビエト崩壊後の中共軍首脳の発言も、全て一九五七年の毛沢東の発言に現れた「覚悟」をそのまま表明したものである。
 従って、毛沢東の「問題発言」を人民日報が紹介したのは、中国メディアの進歩の兆しでも何でもなく、中共が、経済大国、軍事大国となった今、いよいよ毛沢東以来の「覚悟」を外交・対外関係処理の表面に露骨に顕す段階に入ったという共産党及び軍の認識の表明だと観るべきである。

 ここにおいて、我が国はどう「覚悟」を決めるのか。
 是が、本年の課題であり「国家が求めるもの」である。
 
 私の結論、つまり「覚悟」は、
 我が国の国防体制の確立と国防力の増強である。
 こと此処に至って、「過ちを繰り返しませぬから」と誓う政治家は、暴漢に最愛の家族を差し出して命乞いをする人非人以下である。
 
 何故なら、前者が我が国とアジアの平和を確保する「平和のための戦略」であり、後者はかえって戦争の惨禍を自ら招き寄せる祖国に対する裏切りだからである。

 是が、二月一日、中共の自称人民解放軍司令官なる人物の起訴が一面に大書された朝刊を見て私が憤った理由である。
 現在の我が国の政府与党においては、この人物の起訴が一面大書に値し、与野党の議論と関心が此処に集中しているとするならば、この政治が一日一日続くことが日々祖国への裏切りを重ね続けることである。これらの「政治家」達の行動は、「覚悟」もなく「過ちは繰り返しませぬから」と言っておれば安泰だという亡国の偽善そのものだからである。

 節分に当たり、我が国を取り巻く厳しい内外の情勢の中で、次のことを書き付けておく。
「国防は最大の福祉である」
「国防なくして教育の改革はない」
「国防なくして経済の再建はない」
そして、
「国防なくして政治は再建できない」
「国防なければ亡国に至る」

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