大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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沖縄戦の兄達の慰霊に

平成22年6月18日(金)

 昨日の産経夕刊に、
「兄の御霊へ・・・」、「沖縄戦で戦死」、「遺産7000万円寄付」との見出して、目頭が熱くなる記事が出ていた。
 沖縄戦で戦死した兄への思いから、定年後20年以上にわたり戦没者の遺骨収集に携わり、本年一月二十三日に八十七歳で死去した陰山三千代さんは、遺産を遺骨収集団体や靖国神社に贈るようにと小寺一矢弁護士に伝えており、この度その遺志が実行されることになった。

 兄の陰山文吉さんは、二十四歳で沖縄糸満市山城付近にて戦死されたらしい。遺体の場所は不明、遺骨も何処か分からない。
 それで、一歳年下の妹の三千代さんが、遺骨収集に取り組み、「どの遺骨も兄さんやと思ってなでるんや」と語っていたという。
 三千代さんは、独身で、昭和六十二年に看護婦を定年退職した後は、毎年、兄が亡くなった沖縄を訪れ、戦没者の遺骨収集を続けた。この遺骨収集を、三千代さんは、ガンの病をおして八十六歳の昨年一月まで続けたという。
 陰山さんの遺言執行人である小寺弁護士が、陰山さんが、残した写真アルバムやメモを整理したが、昨夕の紙面ではそのなかの次のメモが紹介されている。
「糸満市山城にて。私が頭蓋骨の一部と上顎骨を発見した場所」、「兄の戦死場所と同じ」。そして、参加者が手を合わせている写真に添えられたメモには、
「どんなに苦しい思いで追い詰められ、ここにて最後になられたのかと、胸の痛み、悲しみ・・・」。

 陰山三千代さんの遺言執行人である小寺一矢弁護士は、元大阪弁護士会の会長で、私が弁護士の卵であった頃からご指導を受けている方である。
 その小寺先生のお父上は、戦時中は軍医であり、看護婦だった陰山三千代さんは、その部下として働いたという。
 そして、陰山さんは、戦時中の上司の息子さんに、人生の最後の思いを打ち明けられ、遺産の寄付を依頼したのだった。
 そして、小寺先生は、彼女の思いを実現するために、その依頼を受けられた。小寺さんは、涙もろい。多分、涙をながして受けられたのだろう。
 そういえば今年の四月の頃か、小寺先生から、
「おい、眞悟、戦没者の遺骨収集をしている団体のことをちょっと教えてくれ」という電話があった。
 これは、小寺先生が、陰山さんの遺志を実現するための調査だったんだと、昨夜の記事を読んで思った。

 それにしても、親子、兄弟姉妹のうち、一人が戦没して遺骨も帰らないというのはつらいなー、と思う。
 戦没した兄のことを六十四年間思い続けていた妹がいる。そして、八十六歳になっても、沖縄で遺骨収集を続けていた。
 「どの遺骨も兄さんやと思ってなでてるんや」と言って。
 昨夜の産経夕刊の一面左上に、二十四歳で戦死した兄陰山文吉さんの顔写真と右下に八十七歳で亡くなった一歳違いの妹の遺骨収集中の明るい写真が載っていた。青年の兄と老婦人の妹の写真だった。

 陰山文吉さんは、二十四歳で戦死した。
 思えば、靖国神社に祀られている三百万の英霊は、おおかた、二十、三十歳代の独身の男だ。なかには、十代の英霊もいる。
 残ったその親、兄弟姉妹は、どのような思いで、息子の祀られる靖国神社に参っていたのだろうか。
 私は、二十六歳の長男を亡くしてから、靖国神社に参る度に、戦死した息子に会いに来た親の思いが、参道にこもっているように感じるようになった。

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