大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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演説会や座談会に持参していた本、三つ

平成21年9月20日(日)

 西郷さんは、南洲遺訓のなかで、「政の大體は、文を興し、武を振ひ、農を勵ますの三つにあり」と述べている。
 この西郷さんの発言を、それは昔のことで、現在はもっと複雑で高度な社会になっているとして聞き流すことは容易い。
 しかし、現在の我が国の政治において、一番欠けているものは何か、と言う観点から考えれば、西郷さんが述べた三つのうちの二つが欠けているのは確かである。つまり、現在には「文を興す」という発想も「武を振るう」という発想もない。
 ついでに、「農を励ます」であるが、現在の施策は、若者が農業に希望を持って志すようにするという方向の励ますではなく、「補助金」によって成り立つようにする方向にある。補助金を当てにして農業に志す若者はいないであろう。
 とするならば、我が国の現在政治は、西郷さんの掲げた三つ全てを欠落させていることになる。
 また、幕末から明治の始めのこの時期、西郷さんの言ったことは、別に西郷さんだけが固執していたことではなく、心ある人は全てうなずく「政の大體」であったのではないかと思われる。
 というのも、西郷さんと同世代の備中松山藩の指導者であった財政家の山田方谷も、逼迫した藩の財政を立て直すためには、ただ財政だけを論じてはならない、まず「文を興し」また「武を振るえ」、それが財政を健全にする方策だと述べているからである。
 従って、「文と武」の充実は明治の出発に当たっての我が国政治の大體であり、この方針のもとに速やかな学制改革と国軍の創設がなされ、明治の我が国は外国の領土にならず独立自尊の歩みを保つことができたといえる。
 しかしながら、現在は明治とはまさに逆で「文と武」を欠落させる国民的合意があたかもあるが如くである。
 では、この結果は如何に成り行くか。これも明治とはまさに逆の事態に帰結することになるのではないか。
 そう、独立自尊とは正逆の事態だ。
 ところで、児童手当は「文を興す」ことにつながらない。
 ある演説で、民主党の児童手当に必要な金は五兆数千億円であれば、現下の情況で、この五兆数千億を如何に使うかを問うことが必要で、私は、児童手当に廻すのではなく、国防費に充てるとのべた。「武を振るい」、国家の独立自尊の体制を確保すべきだと考えているからである。

 さて八月の選挙において、私の鞄には次の三つの本が入っていた。座談会や演説会で目に見える形で説明する為である。
①「子供と声を出して読みたい 美しい日本の詩歌」(土屋秀宇著、致知出版)
②「民間防衛」(スイス政府編、原書房)
③「自由と民主主義をもうやめる」(佐伯啓思著、幻冬舎新書)

 ①の本は、教育に関する話の時に持ち出した。教育の改革とは何か、我々は何ができるのか。これを説明するために、小学校一年から「古典」を教える東京都世田谷区の実践を紹介する際に用いた本である。
 まず著者の「はじめに」から、「偉大な古典の偉大な文章を反復朗誦するという単純な作業が、子供達の魂に与へる影響には計り知れないものがあると思ひます」という一句を紹介し、偶然頁を開いたところにあった次の高村光太郎の詩を朗読し、これを毎朝朗読し暗記することが子供達に如何なる影響を与えていくか考えてみてくださいと言った。すると、拍手がでた。

         少年に与ふ 高村光太郎
  みんな集まって 本気で聞けよ
  先づ 第一 毎朝起きたら
  あの高い天を見給へ
  お天気なら太陽 雨なら雲のゐる処だ
  あそこがみんなの命のもとだ
  いつでもみんなを見てゐてくれる
  ご先祖様だ・・・・・・

 ②は、我ら日本国民には「国を守る義務」がある、という話の時に用いた。現在の我が国においてこそ、国民の「国を守る義務」は明確に自覚され強調されるべきである。
 この「民間防衛」はスイス政府が全国民に配布した本である。何故なら、全スイス国民には「国を守る義務」があるからだ。
 民主主義国家における国民は、ケネディーがアメリカ大統領就任式で述べたように、「国に何ができるかを問う国民」でなければならない。そして、この国民こそ「国を守る義務」を自覚した国民である。さらに、この国民は、同胞を助けること、北朝鮮に拉致された日本人の救出は「国民の義務」だと自覚した国民である。
 また、参政権も権利というより政治のあり方の決定に参加する国民の「公務」であり、国民の「国を守る義務」と不可分のものである。このことを押さえておけば、現在民主・社民が裏口から忍び込ませようとしている「外国人参政権付与」の問題が、如何に国家観無き軽薄な政治から発しているかは一目瞭然だ。参政権とは、国を守る義務を持つ国民が公務として行使するものである。
 さて、スイス国民は七百七十万人ほどである。このスイス国民に配布される「民間防衛」という本は実に丁寧な本であり、核爆弾爆発から何時間でシェルターから表に出ても良いかまで爆弾のレントゲン量に応じて書いてあるし、外国軍による軍事占領下のレジスタン運動の仕方まで書いてある。
 仮に、この本が昭和十年代に我が国の全国民に配布されていれば、国民はGHQの占領政策のカラクリに気付いたであろう。
この「民間防衛」には占領した外国軍は、必ず自分たちを正義の味方として宣伝し、スイスの教科書を占領軍に有利な方向に書き換えようとすると注意を喚起している。
 また「民間防衛」の前文には、戦争は武器によって行われるのではなく、武器によらない陰険で周到な宣伝は国民の抵抗意思をくじくことができる、と注意を喚起している。まさに、中国共産党による執拗で陰険な靖国神社攻撃がこれだと指摘した。

 次に③の、「自由と民主主義をもうやめる」であるが、このマニフェスト選挙のいかがわしさ、馬鹿らしさを理解すれば、「もうやめる」が当然だと思って持参していたが、実際に使う機会がなかった。選挙の最中に「もうやめる」という刺激的な題名の本を持ち出して誤解を与える必要はないと思ったからである。会場には、どういう人がいてテープで録音しているか分からない。
 とはいえ、自らの価値観や文化と伝統を無視して、アメリカ流の抽象的な「自由や民主主義」そしてオバマ流のチェ~ンジを真似た「政権交代」に付き合わされるほど空疎なことはない。

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