大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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まず「異様なこと」に気づかねばならない

平成21年6月1日(月)

 はや今年も六月一日。
四月、五月は、瞬く間だったような気がする。
 その間、北朝鮮のミサイル発射、プーチンロシア首相の来日、民主党の小沢党首の退陣と新党首選び、与野党党首の討論、北朝鮮の核実験、そして、西松建設献金疑惑報道とインフルエンザ騒ぎがあった。
 その中で、世界の目から見て我が国の「異様なこと」を指摘しておかねばならない。
 
 それは、民主党党首選と麻生総理と鳩山党首との討論会で、国の安全保障つまり国防の問題が全く取り上げられなかったことである。数百名の日本人を拉致して解放しない北朝鮮がミサイルを打ち上げ核実験をしているのにである。
 
 我が国を取り巻く内外の情況は誠に厳しい。
 それは、北朝鮮のミサイル開発や核実験だけではない。
 我が国国会が、北朝鮮の問題でミサイル発射自粛決議や核実験抗議決議を出すならば、既に多くの核弾頭ミサイルを実戦配備している中国に対して何故我が国は黙っているのか、
これも異様ではないか。
 
 我が国は、ロシア、北朝鮮、中国という核保有国に囲まれている。これらのうち中国と北朝鮮は冷戦期そのままの共産主義の国であり、ロシアも独裁的政治体制下で運営されている国である。これが我が国の周辺である。
 そして、中国は海洋における支配権拡大を目指す意思を露骨に示して急速な軍備増強を続けて核弾頭ミサイルを増強配備している。
 従って、現在、我が国周辺には、第二次日清戦争前夜の構造が生まれつつある。

 この状況下において、いやしくも我が国国政における政党の党首選挙で国防問題が議論もされないとは「異様なこと」である。
 さらに、その後の党首討論において新しく党首になった鳩山氏が「友愛」を強調し「人の幸せを自分の幸せとする政治を目指す」と述べるのを聞いていて頭痛がした。
 鳩山氏の、この少女歌劇的センチメンタリズムは、相手も同じだという前提があって初めて言えるのであって、周辺国の「覇権」を目指し「自分の幸せだけを目指す」相手には通用しない。想像力のかけらでもある政治家なら、せめて、金正日の顔くらい思い浮かべて政治の話をするべきである。拉致された横田めぐみさんのことを思って政治方針を述べるべきである。
 歳の割にはかわいいぱっちりとした目をしたこの育ちの良い人物の顔を眺め、次の言葉を思い浮かべた。
「考える能力がないのか素人なのか、はたまた、世の中がまるで見えていないのか」。
 まさに日本の政治は、与野党仲よく次の通りである。
「何も決定しないことを決定し、優柔不断であることを決意し、成り行き任せにするということでは断固としており・・・全力を挙げて無能であろうとする」。
 (以上カギ括弧の中はチャーチルの言葉)

 次に、プーチンロシア首相の来日があった。
 そこで、北方領土返還問題であるが、以前に「二島返還論」が我が国内から出て忌々しく思っていたところ、今度は「三・五島返還論」が出た。一体これは、どういうことなのか。
 この二島であれ三・五島であれ、どの島をもって二島とか三・五島とするのか。四島の面積は以下の通り(平方キロメートル)。
 ①択捉島 3184.0
 ②国後島 1498.8
 ③色丹島  253.3
 ④歯舞群島  98.2

 二島とは①+②か③+④か、天地の差ではないか。
ちなみに、沖縄県人120万人の住む沖縄本島は面積1207平方キロメートルである。
 択捉島はこの沖縄本島の2.6倍、国後島は1.2倍の広大な島である。
 国益を考えれば、もういい加減に、「北方四島」という名称を使うのは止めねばならない。
 択捉島も一島、歯舞群島も同じく一島とカウントするから面積も同じだと錯覚してしまう。その上で「二島返還論」が出てくれば、何か日露で対等に折半するような錯覚がまかり通る。
 しかし、仮に二島返還論で妥結するとしよう。その時、ロシアは①と②つまり択捉島と国後島を獲るのは自明のことではないか。こんなことは断じて許せない。

 あくまで「北方領土」返還要求である。「四島」ではない。
 そして、その「北方領土」とはまず、
 全樺太と全千島だ。
 
 我が国の樺太探検の歴史は鎌倉時代から記録にあり、1808年幕府は樺太に「大日本国国境」と刻んだ国境標を建て、その翌年に間宮林蔵は樺太が島であることを確認している。
 そして、幕府は、1821年全樺太を松前藩領とした。
 その後、次の三つの日露間条約が締結される。
 1855年日露和親条約により樺太は国境を定めず日露雑居地となる。
 1875年樺太千島交換条約により、我が国は全千島を確保するも樺太を放棄。
 1905年ポーツマス条約により我が国は南樺太を獲得。
 以後現在まで、日露間に領土に関する条約なし。
 よって、現在我が国は、ロシアに対して、ポーツマス条約による約定に基づいて「樺太南半分と全千島」の返還を求める法的立場にある。

 それを何か。
 我が国は初めから「北方四島返還」と自ら縮小した上で、ロシアから頼まれたように「二島返還論」や「三・五島返還論」が国内から湧いてくる。
 これこそ「異様なこと」ではなかろうか。
 なお、現在のプーチンのロシアが、エリツィンロシア大統領と我が国との間で交わされた東京宣言の
「日露双方はこの問題を歴史的・法的事実に立脚し、両国の合意の上作成された諸文書及び法と正義の原則を基礎として解決する」という約束を無視してくるならば、
 我が方は、決然として「両国の合意の上で作成された諸文書」即ちポーツマス条約と「法と正義の原則」により、
ロシアに対してあらゆる手段を以て「全千島と南樺太」の返還を求めるべきである。
 自ら約束した領土に関する「法と正義の原則」が分からない現在の我が国の外交は「異様なこと」と言う他ない。
 「考える能力がないのか素人なのか」、はたまた、
 「全力を挙げて無能であろうとしているのか」

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