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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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九月二十九日の状況、開会式、所信表明、失言

平成20年9月30日(火)

 午後一時から参議院本会議場に天皇陛下をお迎えして国会の開会式が行われた。
 天皇陛下が国会に入られるときには、正門前に衆参議員が並んで陛下をお迎えすることになっている。しかし、解散風の故か、衆議院側で陛下のお迎えに出た議員の数は少なかった。
 その時、雨が降っていたが、私と周りの議員は、陛下が正門を通られるとき、傘をささずにお迎えした。

 日本という国家において、「公」に対する敬意は如何に表現されるのか。
 それは、天皇陛下に対する最敬礼として現される。
 これが我が国の伝統的な姿として今に続き、二十九日の雨の国会議事堂においても具現化されたのである。
 人間は心身相即の存在である。心の有り様を体で表す存在である。従って、天皇陛下に対する最敬礼は、我が国の至純の「公」に対する深い敬意が体に表れた姿といえる。
 天皇は無私の存在であられるから、礼をしてお迎えする議員も公の意識に満たされ無私となる。これは、国会で日常行われている権力者に対する礼とは全く違う、権威に対する礼である。
 従って、国会に来られる天皇陛下は、畏れおおくも、平素は利に合えば即ち走り駆け引きに明け暮れる議員のたむろする国会を浄化し議員の心を洗われることになる。

 十二時四十五分頃国会正門前で陛下をお迎えした議員は、雨の中をぞろぞろと歩き、参議院本会議場に入って同じく平土間に座った総理大臣以下閣僚全員と共に陛下をお待ちする。
 陛下は午後一時に議場に入られ、お言葉を述べられ退出される、その間五分弱、全議員は立ったまま。これが国会の開会式である。
 
 そして、この開会式が終了してからの総理大臣の所信表明演説について次に述べておきたい。議場は、開会式の五分間の一時間後に元の黙阿弥に戻っていた。
 とは言え、冒頭に行われた院議により永年勤続議員表彰を受けた玉沢徳一郎議員の答礼の演説は格調高く立派で、皆聞き入っていた。岩手県の山村漁村出身。幼くして農業と漁業に従事し、盛岡一高に学び柔道五段。大学では、六十年安保反対闘争に抗して日米安保推進運動。日本の農山村漁村に生きる国民のために政治を志す。そして、二十五年の勤続表彰を受けられた。この先輩に心から敬意を表した。

 次に、内閣総理大臣の所信表明演説。
 私が印象深く聞いたのは、冒頭の次の一節である。
「この度、国権の最高機関による指名、かしこくも、御名御璽をいただき、第九十二代内閣総理大臣に就任いたしました」
 これは、直前の開会式において、平土間で天皇陛下をお迎えした総理大臣としてまことに適切な一節である。二十九日の国会は、開会式と続く総理のこの演説の一節により、我が国の国体を明らかにしたといえる。

 先日の仙台における拉致被害者救出集会において、何故かくも軽く内閣総理大臣がその職務を投げ出すのかという話題になった。私は、総理大臣は天皇陛下に任命されてその地位に就く、この天皇陛下に任命されたという意識があれば、かくも簡単に職務を放り出せないのではないかと答えた。
 麻生総理は、この内外の厳しい状況の中で、「かしこくも、御名御璽をいただき、第九十二代内閣総理大臣に就任した」以上、その職務を果たさねばならない。
 衆議院を解散するとは総理大臣を辞めるということなのである。「かしこくも、御名御璽をいただき就任」した直後に解散して辞めれば、我が国では三代続いて総理が早々に立場を投げ出したことになる。
 麻生総理は、所信の続く箇所で「日本は強くなければならない」、「日本は明るくなければならない」と強調した。その通りである。従って、明るく強く総理の職務を全うして欲しい。
 まず、インド洋での我が国のプレゼンスを確保しなければならない。これは我が国の重大な国益を守る措置である。
 ここから目を背けて、総理のもつ解散権を政局の流れに明け渡すのは「暗く、弱い」ことだ。

 総理の所信表明の他のことは、マスコミの報道通りである。
野党である民主党に対して今までの審議拒否の議会運営や課題への賛否をどうするのかと質問もしている。これは、国民もその答えを聞きたい質問である。
 これに対して、野党は「反発」しているという。質問されて「反発」するなら、議論が出来ない。そう言う人は、そもそも議会人になってはならない。

 さて、中山成彬大臣が辞任した。
 マスコミによると「失言」したからだという。そして、野党は例の通り、総理の「任命責任」を追及すると言っている。
 そこで、中山氏の発言内容をみると、これの何処が「失言」なのか分からない。もちろん、反発する人々がいるだろう。従って、いい「問題提起」をされたとは思うが「失言」ではない。特に、日教組に関する「問題提起」は教育再生の為に貴重である。
 従って、中山氏が大臣辞任に際して発言を撤回しなかったと聞いて安堵した次第である。
 「日本は強くなければならない」、そのためには、当然、「政治家も強くなければならない」。

 ところで、政治家の本当の失言にはどういう例があるのか。
それは、著しく国益を害する発言である。
 遠くは戦前、大臣が議会で台湾銀行の破綻を口走ってしまって金融恐慌に発展した例がある。
 そして、間近くは、我が国のシーレーンが通るインド洋周辺海域の安全を確保するための海上自衛隊の補給活動に「憲法違反」のレッテルを貼るがごときは「失言」の最たるものであろう。これにより、国際社会特に同盟国のわが国に対する信頼が揺らいだ。
 日本はノーマルな国(普通の国)ではなく特殊な基準で動く特殊な国だということである。この「任命責任」はどうなっているのか。

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