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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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秋の祭り

平成16年10月3日(日)

 秋は祭りの季節だ。
 日本国中の町や村で、秋の祭りが行われていることだろう。
 祭りは、村の神社の神事から始まる。

 友人の稲川和男さんが、ゼロから立ち上げた団地の祭りについて九月十八日の産経新聞に投稿していた。
 新興団地にたまたま住むようになった隣人同士が、「子供達にふるさとを」と言いながら、地もとの浅間神社の神主さんを呼んで手作りの神輿にご祭神のコノハナノサクヤヒメノミコトの御霊を遷した。二十五年前のことである。そして今は、当時の子供達が今の子供達を率いて神輿を担いでいる・・・団地の「ふるさと作り」は根付いた。
「社会の荒廃や政治の退廃をうんぬんする前に、祭りを作ってみようではないか。若者の変貌を嘆く前に、祭りを継承してみようではないか」と稲川氏は投稿を結んでいた。
 ちなみに、この稲川さんは、千葉県の江戸湾に面する団地に住んでいるが、平成九年五月に僕とともに尖閣諸島の魚釣島に上陸した同志だ。

 さて、昨日と今日は、地元郷里の堺で祭りを激励してまわった。堺の主に北部では「ふとん太鼓」を若い衆が担ぎ南部では「だんじり」(地車)を引っ張りまわす。
 まず神社に宮入し、神社から次々と出て街中を二日間にわたってまわるのだ。
「だんじり」は、堺の南の岸和田のだんじり祭りが全国的に有名になったので、その姿形も広く知られている。操作を誤って家にぶつければ家が潰れ、こければ人が押し潰されて死ぬ木造の戦車のような乗り物である。
そのだんじりが、堺で今50~60台動き回っている。私の事務所からも、二人がだんじりに乗ってブレーキを踏んだり周りで交通整理をしたりして走り回っている。
 また、「ふとん太鼓」は何かというと、布団を積み重ねたような形の重さ1トンを超える櫓を若い衆が賑やかに担いで街中を回る祭りだ。
 だんじりもふとん太鼓も、一台を動かそうとすれば、百人を優に超える人間が力を合わせねばならない。だからこれを動かすときには、笛と金と太鼓の鳴り物と男の大声の気合が不可欠で賑やかな事この上ない。それで堺の人々はハッピを着て引き回すほうも見物するほうも、太鼓と笛と掛け声を聞けば心を弾ませるのである。

 私は、長兄が亡くなって喪中でもあるので、昨日と今日、だんじりには乗らずに下から見物していた。
 昨日の朝は、小雨の中、中学校の校長先生と見ていたが、目の前で一人の青年がだんじりの後部に足をかけて配下の高校生ほどの集団50名ほどを眺め回し大声を上げた。
「こらー、これからー、どんなことがあっても、自分の任務から離れるな、分かったかー」、それを聞いた全員が、「オー!」と大声で応えた。
 この教育効果は、すごいなーと、私たちは共につぶやいた。
 
 今日は、十台ほどのだんじりが通る「パレード」と「やりまわし」を眺めていた。「やりまわし」とは気合を入れて一気にだんじりを走らせカーブを切らせたりする見せ場で、一番危険でもある。
「しこのみたて」という古い言葉がある。「大君のしこのみたてとなる吾は・・・」と万葉集の防人の歌にある「しこ」と言う言葉。この古い言葉が我が泉州の祭りでは生きているのだ。
若い者が気合を入れてわーとだんじりやふとん太鼓に群がって走らせたりすることを「しこる」という。
「ようしこるなー」、「こらー、もっと、しこれ!」というわけだ。 
 さて、見物の人々の群れの中を、まず、掛け声と共に、だんじりから五十mほど先の綱を小学生の男女が引いて駆けて来る。その次は中学生から高校生と綱の引き手はたくましくなり、最後には熟練者が舵を抑えてだんじりが迫ってくる。
 だんじりを引く、子供達、若者は、総ていい顔をしている。
 感激して泣きながら走っている若者もいる。

 私は、次々とだんじりを引き、また操作する若者を見ていて、熱いものがこみ上げてくるように思った。その熱いものとは、「我が国は、大丈夫だ」という思いだ。
 
 政治がしっかりしているから大丈夫なのではない。
 公教育がしっかりしているから大丈夫なのではない。
 今目の前でだんじりを引く、「この若者がいるから大丈夫なんだ」

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