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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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日本におけるオリンピックは人類文明の回帰の象徴だ

令和3年8月2日(月)

現在、東京オリンピック・パラリンピックは無観客で開催されている。
そして、
オリンピック開催反対を主張していた新聞社は、
連日、テレビでオリンピックの各競技を実況中継している。
また、同社は、八月の甲子園球場における全国高校野球大会を、
無観客ではなく選手等との縁者を観戦者として実施するらしい。
オリンピックの開催に反対していた理由が武漢ウイルスの感染拡大防止なら、
自ら主催する全国高校野球大会を中止したらどうか。
また、彼らの武漢ウイルスを理由とするオリンピック開催中止要求が、
オリンピックの無観客開催に帰結したのだが、
満席で開催せよとは言わないが、
一定の観戦者と選手が、一堂に相会するのがオリンピックではないか。
驚嘆すべき努力の結果としてのメダルを手にして、
「オリンピックを開催して頂いてありがとうございます」
と涙を流す選手達を見て、
しみじみとオリンピックが我が国で開催されて良かったと思う。
同時に、
開催反対を主張した反日新聞社や野党の面々の、
無責任さと反日性を忘れてはならないと思う。

次に、この東京オリンピック開催に関して起こった注意すべき事象と、
我が日本におけるオリンピック開催が象徴的に明らかにしている
人類の文明史における太古への回帰、
即ち、
普遍的で根源的な精神への回帰、について記しておきたい。

先ず、本年二月三日、
オリンピック・パラリンピック競技会組織委員長であった森喜朗氏が、
内部の会議で、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と言った。
すると、ある邪悪な意図をもって、
この「発言部分」だけを外部に出した者たちにより、
これが、世紀の女性蔑視発言と非難され喧伝され、
海外でも話題にされる騒動に仕立て上げられた。
そこで、我が国に起こった
この騒動の本質を明確に指摘しておく必要がある。
即ちこれは「反日運動」である。
同時に、
騒動を利用した猟官運動だった。
この二つの本質を「語るに落ちる」(自白する)が如く明らかに示したのは、
欧米での女性運動の象徴であるという「白い上着」を着て
女性蔑視非難を叫ぶ女性議員の群れと、
自民党幹事長に女性に多くの要職をよこせと申し入れに行った女性議員の面々だ。
これが「反日運動」であったことは
「白い上着」を着た女性達は、森氏と日本の現状を非難しても、
ウイグル民族を絶滅させるために
ウイグルの若い女性に強制的不妊手術を実施している
女性にとって最もおぞましい敵である中共に対して、
全く非難の声を挙げないことから明らかだ。
同時に、
この騒動の中で地位獲得を要求した面々は、
まさに卑しく恥を知らない者達で語る必要はない。
また、
オリンピック開催をサポートするボランティアのなかから
辞退する人達が現れたが、
この人達は、反日プロパガンダの犠牲者か、反日への付和雷同者であろう。

結局、この騒動の、
最大の被害者である森喜朗氏は組織委員長を辞任して、
後任に橋本聖子さんが就任した。
そして、オリンピック開会式において、
橋本聖子さんが組織委員長として、まことに感動的な挨拶をした。
この挨拶は、東京オリンピックを利用した
捏造された反日騒動の禍根は、一切払拭されていることを示すもので、
辞任した森喜朗氏も、深く安堵したであろう。

次に、日本でオリンピックが行われる人類の文明史的意義について記したい。
まず、
「過去を、より遠くまで振り返ることが出来れば、
未来をより遠くまで見渡せるであろう。」
The further backwards you look,
the further forward you can see.
というチャーチルの言葉を思い出そう。
その上で、
人類の精神史を遙か彼方まで眺めれば、
十数万年にわたる人類の普遍的で根源的な精神世界は
多神教世界であったことが分かる。
ところが、
わずか千六百年ほど前の西暦三九二年に
ローマ帝国がキリスト教を国教にしてから、
ローマ帝国の版図にあったヨーロッパがキリスト教化し、
近世になって、
そのヨーロッパが大航海時代を迎えて
今日までのたった五百年の間に、
南北アメリカ、ユーラシア大陸、アフリカを支配するに至ったので、
現在の世界は一神教世界一色のようにみえる。
しかし、だからこそ我ら日本人は、
極東の我が日本は、
キリスト教に征服されなかった唯一の近代国家として、
太古からの神々の世界を維持しながら現在に至っていることを
自覚しなければならない。

キリスト教は、二千年ほど前に、今のイスラエルの地で生まれた。
まず、イエス・キリストという人が、その短い生涯のなかで、
ユダヤ教の「怒り罰する神」と選民思想と律法を否定して、
「愛の神」をユダヤ人に布教して、ユダヤ人に処刑された。
このイエスの死後、
イエスを弾圧していたユダヤ人のパウロという男が、
イエス・キリストの教えにユダヤ教の選民思想を復活させて、
ユダヤ人以外への布教を開始して
ローマ帝国内に「パウロのキリスト教」を浸透させた。
そして遂に、西暦三九二年、
ローマ帝国はキリスト教を国教としたのだ。
そして、その翌年の西暦三九三年、
ローマの元老院はギリシャのオリンピア競技会を全廃した。
この象徴的な古代オリンピックの廃止を以て、
歴史家は、「神々の世界」であるギリシャ・ローマ文明の終焉とする。

もともとギリシャのオリンピックは、
疫病の蔓延をどうすればよいか
アポロンの神殿にお伺いをしたところ、
争いを止めて競技会をせよ
との神託を受けて始まったと言われている。
オリンピック開催の記録に残る最初は紀元前七七六年である。
そして、ギリシャのオリンピアやデルフォイなど四つの地方で、
ゼウスやポセイドンやアポロンの神々を讃えるために
四年に一回のオリンピック競技会が行われた。
つまり、オリンピックは古代ギリシャの神々を讃える神事として行われていた。
そして、紀元前二世紀、アテネがローマに征服されて
全ギリシャが古代ローマ帝国の領域に入った後も、
ギリシャにおける神々への賛歌としてのオリンピックは続いていた。
古代ローマもユピテルを最高神とする多神教の世界であり、
ギリシャの神々の祭典を当然な自然のこととしたからだ。
しかし、前記の通り、ローマ帝国がキリスト教を国教とした途端に、
多神教の神々の祭典であるギリシャのオリンピックは、
一神教のキリスト教により否定された。
このようにして古代オリンピックは、その歴史を閉じた。
即ち、神話との関係を切断されたのだ。
それから一千五百年後の西暦一八九六年、クーベルタンが、
古代ギリシャのオリンピックから
「神々の祭典」という本質を抜き去った
単なる競技会として始めたのが近代オリンピックである。
その近代オリンピックが開始されてから六十八年後の一九六四年、
近代オリンピックが初めてアジアの多神教の国である日本で開催され、
それから五十七年を経て、
現在、二度目の開催となった。

以上の通り、
「過去を、より遠くまで振り返れば」、
昭和三十九年秋と令和三年夏の
日本における二度のオリンピック開催は、
人類の精神史から大観すれば、
キリスト教という一神教に切断された
古代ギリシャの神々の祭典が、
キリスト教に征服されずに、
神々の国として現在に至っている日本、
即ち古代ギリシャと同じ神々の国に回帰したということだ。

古代ギリシャの王たちを率いてトロイアと戦った、
ミュケーナイの王であるアガメムノンがゼウスの子孫であるように、
日本の天皇は、
天照大御神の子孫であり
天照大御神の「天壌無窮の神勅」によって天皇である。
ゼウスの子孫は、
ギリシャを征服したローマ帝国がキリスト教を国教としたことによって
ギリシャ・ローマ文明の終焉と共に消息を絶たれたが、
日本の天皇は天照大御神の子孫であり
天照大御神の「生き通し」として百二十六代の現在の今上陛下に至っている。
そして、その百二十四代の昭和天皇と百二十六代の今上陛下が、
昭和三十九年十月十日と令和三年七月二十三日に、
「オリンピアード、東京大会の開催を宣言する」
という勅を発せられて
日本におけるオリンピックが開催されたのだ。
何故、日本において、このような人類史の壮大な回帰が起こりえたのか。
それは、天皇が、
十九世紀半ばの
欧米諸国が開国を迫る黒船来航以来の幕末の十五年間を
「未曾有の国難」と捉え、
それを断固克服する為に、徳川幕藩体制から脱却して
「神武創業之始めに原(もとづ)き」
新政府の樹立を宣言する
「王政復古の大号令」(慶応三年十二月六日)を発し、
明治維新を成し遂げたからだ。
その時、
我が国が直面した欧米諸国は、
パウロのキリスト教の選民思想の邪悪な権化であり、
異教徒と有色人種を人間とみなさず、
家畜や奴隷として植民地支配をすることを当然としていた。
まさに、日本は、開国以来大東亜戦争に至るまで、
こういう人種差別と植民地主義を当然とする
欧米の選民思想を持つ一神教文明と、
その強大な軍事力に対抗して、
人種差別撤廃と植民地解放を掲げて戦い、
二十世紀半ばに戦闘には敗れたが、
その戦争目的を達したのだ。
そして、その結果が、
まさに日本の天皇の世界が見守るなかにおける
「オリンピアードを開催する」
という勅語に帰結したのである。
昭和三十九年のオリンピック開催の時、
十六歳の私は、この勅語を確かに聴いた。
その天皇のお声には
周囲とは全く違う次元から発せられているような不思議な響きがあった。
さらに、五十七年後の
令和三年七月二十三日に、再び勅語を拝聴した。
そして、この度は明確に、実感した。
このオリンピックは、
人類が、
西暦三九二年にローマ帝国の国教となった一神教世界から、
神々の多神教世界へ回帰する転換点を告げるものだ、と。
同時に、これは、
ともに一神教から生まれて人類に惨害をもたらした
共産主義インターナショナリズムと
経済至上主義グローバリゼーションの終焉を告げるものではないか。
つまり、具体的には共産中国とパクスアメリカーナの崩壊である。
そして、そこから開ける世界は、
多様で寛容な万民を家族とする神々の世界だ。
即ち、これは
神武天皇創業の志である「八紘為宇」であり
明治維新の志である「万民保全の道」(五箇条の御誓文)である。

(以上、月刊日本誌への投稿原稿に加筆したもの)

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