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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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全国津々浦々の祭りの深淵な意義

平成30年9月1日(土)

平成の御代の最後の
夏祭りそして秋祭りを目の当たりにして、
泉州から大阪湾をへだてた西の徳島(阿波の国)の
夏祭りである八月の阿波踊りの主催者同士がもめていた。
徳島市が、
毎年、阿波踊り振興協会の合同連が南内町演舞場で行っていた、
千五百名の踊り子が、一糸乱れず躍り込む、
阿波踊りの象徴である「総踊り」を中止すると表明したのだ。

その理由は、内部のことはよく分からないが、
要するに、有料演舞場のチケット売り上げ問題
つまりカネの問題が内紛の切掛けのようだ。
とはいえ、これは迷惑な話で、
年一度の阿波踊りの為に、
一年三百六十五日、
踊りの工夫と体力維持に努めている阿波の地域の人々が気の毒である。
また、毎年、神戸や大阪の八カ所のターミナルからも
一万円弱の費用で日帰り観覧バスツアーが実施されるように、
阿波踊りを楽しみにして、遠路徳島を訪れる人々も失望することだ。

では、何故、
阿波踊りの内紛が起こるのか。
その理由は、
阿波踊りが、「神事」ではないからだと思う。

数年前、徳島の友人夫婦を、
私の住んでいる堺の方違神社の「榎ふとん太鼓」の祭りに招いた。

堺の方違神社や百舌鳥八幡神社の「ふとん太鼓」とは、
赤いふとんを逆ピラミッドの形に民家の屋根の高さまで積み上げた太鼓台で、
なかに人が入って約二トンの重さがある。
そのふとん太鼓を、四、五十人の若者が担ぎ、
太古を叩きながら、町中を歩きまわって、夜、神社に奉納する。
このふとん太鼓の上に乗っていると、
担いでいる若者達の汗の蒸気が吹き上がってくる。
そして、
人の力が合わさった力強さを感じると共に、
若者達の体力が限界にきているかどうかも敏感に感じる。

この「ふとん太鼓」が
堺に来た徳島の友人が神社の拝殿の横で見守るなかで、
荒々しく、しこりながら、太鼓を打ち鳴らして神社の境内に入り、
号令と共に太鼓を止め一挙に静寂な空間となった拝殿前でに宮司に迎えられ、
若い衆全員、鉢巻きをとって拝礼した。

この様子を見ていた徳島の友人が、
「祭りはやはり神事であるべきだ。
徳島の阿波踊りは神事ではなく、
単なるカーニバルの踊りと同じだ。榎がうらやましい。」
と言った。

この度の、阿波踊り主催者同士の内紛が、
この友人が言った言葉を思い出させてくれた。
そして、全国各地で祭りが行われて秋に向かう今、
改めて、その全国津々浦々の祭りが
「神事」であることの深遠さを思う。
そこで、
本年の夏は、今上陛下の「平成の御代」の最後の夏であることを思いながら、
神社と天皇そして今上陛下の御譲位について述べておきたい。

亡くなった渡部昇一さんは、
日本が日本であるのは、「天皇と神社」があるからだと言われた。
「天皇と神社」という日本の姿、国の形は、
次のように祭りの中に顕れる。
つまり、
我が豊葦原の瑞穂の国、日本の天皇は、
天照大神の、
天皇は、我が孫とその子孫がなるという
「天壌無窮の神勅」によって、天皇となり、
全国津々浦々にある神社は、
全てこの天皇の祖神である天照大神と連なっている。
そして、全国の地域の祭りは、この神社の神事として古くから行われてきた。
従って、
この祭りを担い、祭りに参加し祭りを祝う全国津々浦々の日本人は、
全て神社と祭りを通じて天皇とつながっているのだ。
つまり、
この神社と祭りを通じた天皇と国民の結びつきは、
天皇と全国の国民は一つの家族であることを示している。
これが、日本の姿、即ち、国の形、國體だ。

フランスの社会人類学者クロード・レブィストロースは、
「われわれ西洋人にとっては、
神話と歴史の間に、ぽっかりと深淵が開いている。
しかし、日本の最大の魅力の一つは、これとは反対に、
誰もが歴史とも神話とも密接な絆をむすんでいられることにある」
と言った。
我が国の地域で行われている祭りは、
「日本の最大の魅力の一つ」である
神話と国民の絆が生きている具体的な姿なのだ。

従って、日本人なら、堂々と、
天皇は、天照大神の「天壌無窮の神勅」によって天皇なのだ、
と言い切らねばならない。
マッカーサーの手下が書いた「日本国憲法」の第一条

「天皇は日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、
この地位は主権の存する日本国民の総意に基づく」
これは、嘘である。

昭和二十年九月二日の我が国の連合国に対する降伏文書調印から
同二十二年五月三日の「日本国憲法」施行までの間に、
天皇を象徴とする国民投票は行われていない。
天皇は、マッカーサーが日本に来る遙か前、
二千五百年以上前から天皇なのだ。

次に、今上陛下の御譲位について記す。
来年四月三十日、
今上陛下は御譲位により上皇となられ、
五月一日、
皇太子殿下が践祚され天皇となられる。
ここで、知るべきは、
この御譲位と上皇という地位は、
昭和二十二年五月三日に施行された「日本国憲法」の想定外のことである。
つまり、今上陛下は、御譲位によって、
「日本国憲法」を超えられるのだ。
即ち、
上皇には、
「日本国憲法」の「天皇に対する規定」は適用されず、
今上陛下は御譲位によって「日本国憲法」の束縛から解放される。

昭和天皇の御遺志を受け継がれて英霊の慰霊に努められ、
遥か南方三千㎞のパラオ共和国の玉砕の島ペリリュー島にまで
慰霊の行幸啓をされた今上陛下が、
皇居から歩いて十五分の靖國神社には御親拝されていない。
これ、「日本国憲法」の制約による。
従って、
上皇は、靖國神社に御親拝される。
第百八代後水尾天皇は、
徳川幕府が、大坂夏の陣で豊臣本家を滅ぼして盤石の支配体制を固めつつ
朝廷の権威を幕府の統制下に止めようとしたときに、
突然、六才の皇女明正天皇に譲位され、
以後、約五十年間、
上皇として存在され朝廷の存在と権威を示し続けられた。
このことが江戸時代を通じて、
我が国の國體の自覚の深まりと
幕末の明治維新へ繋がる「王政復古の大号令」を促す遠因となる。
第百二十五代の今上陛下は、
第百八代後水尾天皇の御譲位の大きな意義を知っておられる。

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