大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

  • 西村眞悟 Facebook
  • 西村眞悟 twitter
  • 西村眞悟 RSS
西村眞悟の時事通信
  • HOME
  • 西村眞悟の時事通信

アジアの地殻変動のなかで自主独立の国家戦略と独自の核抑止力構築が死活的に重要である

平成30年7月12日(木)

六月十二日の、シンガポールにおけるトランプ氏が
上機嫌に成功したと謳った米朝首脳会談の後、
現実味を帯びていた「斬首作戦」は忘れられ、米韓合同軍事演習も中止され、
急速に、一体、何を騒いでいたのか、分からなくなっている。
しかし、国際政治の地殻、
バランス・オブ・パワーは、
こういうときに動いている。

我々日本人の視点と、
その目で見る地域は、
戦前と戦後で断絶しているので、
戦後、今まで見てきた朝鮮半島と、
その背後の南北に中共とロシアがいる東ユーラシア
そして、太平洋の東のアメリカの情況が、
当然の姿、以前からあった常態である
と思い込んでいる傾向が強い。
しかし、それは、「常態」ではなく、
第二次世界大戦後の「特異な一時的な情況」であると見るべきだ。
そして、朝鮮半島の南北融和と米朝首脳会談によって、
まず、朝鮮半島が、
この「一時的な情況」から「常態」に戻りはじめており、
我が国の対中、対露そして対米関係も、
「一時的な情況」から「常態」に戻りつつある。

これに対して、我が国内の安倍内閣は、
「戦後体制からの脱却」や「日本を取り戻す」
というスローガンを掲げているのだが、
どうも、
何が「戦後からの脱却」か、
「日本を取り戻す」とは、何のことか、
意味が分からず唱えているのだろう。
我が国周辺が、
既に、「戦後体制」から「本来の姿」に戻りつつあるのに、
それに気付いて、つまり、周りの、バランス・オブ・パワーの変化に対応して
グランド・ストラテジーの確立と自主防衛態勢の構築に動き始める気配はない。
この周辺情況の地殻変動の自覚なき、
憲法改正議論など、
空論だ、バカバカしいから止めとけ、
と怒鳴りたくなる。

我々は、もういい加減に、
戦前戦後の連続性を取り戻し、
その視点から、
朝鮮半島と東ユーラシアそしてアメリカを眺めねばらない。
その、連続性を取り戻せば、現在の実相を見ることができる。
それは、丁度、
明治二十七年(一八九四年)と明治三十七年(一九〇四年)
日清戦争と日露戦争の開戦前夜の情況だ。

専門的に調査して言う訳ではないが、
よくウィンチェスターをぶっ放し、熊狩に夢中になり、ボクシングもした
日露戦争当時のセオドア・ルーズベルトと、
現在の成金でゴルフ狂のドナルド・トランプは、
タイプが似ているのではないか。
ともに素朴で鼻持ちならんアメリカ人だ。

トランプは、アメリカファーストだ。
この意味が分からん日本人が、都民ファーストなどと言っているが、
アメリカファーストの意味は、
日米同盟関係よりも、NATOよりも
アメリカファーストということだ。
よく、我が国の学者などは、
トランプの同盟関係に対する認識不足を気にしているが、
彼の主張は、大統領選挙中から一貫している、
即ち、同盟関係のためにアメリカがあるのではなく、
アメリカのために同盟があると思っている。
考えてみれば、これは、
日本人が日本の為に日米同盟があると思っていることと一致しているではないか。
アメリカのトランプが、
自分たち日本と同じ事を考えていると、びっくりするのがどうかしている。


中共の習近平主席は、
いよいよ中華帝国の拡大を目指して露骨に動き始めた。
それは、我が国やアメリカンの自由と民主主義などとは全く異質の帝国である。
世界第二の経済大国となった中共が十五億の人民を拘束下において
軍事力増強にひた走り、東アジアの圧倒的軍事パワーとなって
台湾や尖閣や沖縄を含む、
東シナ海と南シナ海という我が国固有の領土と生命線を
中共のものとして呑み込もうとしている。
この中共が、
我が国最大の脅威である。

そして、北のロシアは、
今は西のシリアやクリミアで手が一杯で、
プーチンは、東のアジアでは、
安倍総理にウラジーミルと言われて微笑んでみせておとなしいが、
プーチンが西でしていることを分かり易く言えば、
彼は、スターリンをしているのだ。
従って、東で動乱が起これば、
プーチンは、中共と連携して必ず火事場泥棒になる。
プーチンが、我が国固有の領土、国後と択捉にミサイル基地を建設したのは、
火事場泥棒の足場作りである。

さて、朝鮮半島であるが、
北も南も、皆、朝鮮らしくなってきた。
そう、我が国が、万葉集時代から見てきた
百済・新羅・高句麗時代そして李氏朝鮮の朝鮮に戻ってきた。
韓国においても、
我が国が親しみを持つ朴正熙大統領の時代は、
朝鮮における極めて特異な時代であったのだ。
それは、親子とは思えない娘の反日政権を振り返っても納得がいく。
その娘を弾劾して交代した今の文在寅が、朝鮮の常態なのだ。
つまり、朝鮮半島は、
かつて、支那とロシアを内部に入れ込んで日清日露戦役の切掛けとなった。
今まさに、その朝鮮に戻って行っている。

では、米朝首脳会談で、
北朝鮮の金正恩が約束した非核化はどうなるのか。
朝鮮の約束は、ややこしいから、簡単に述べると、
「わからん」ということだ。
かつて、沖縄返還に際して、二年間で沖縄から核を撤去したアメリカは、
その経験からか、
二年間で朝鮮の非核化はできると試算しているらしいが、
「わからん」。
朝鮮を相手にして思惑通りはいかない。
従って、要するに、危機管理の鉄則に戻り、
我が国は、最悪を予想すべきなのだ。
即ち、我が国の脅威である核弾道ミサイルは、
中共からのもの、ロシアからのもの、そして、北朝鮮からのもの、
と腹を括って、
今こそ、独自の核抑止力の構築を開始すべきである。
我が国にとって、一番の脅威は、北朝鮮ではなく、
中共の核弾道ミサイルなのであるから、
北朝鮮だけに目を向けず、核抑止力の構築を急がねばならない。
つまり、今こそ、核保有を具体的に検討するのだ。
かつて、フランスのドゴール大統領が、
核の傘でフランスを守っているというアメリカのケネディ大統領に
貴官は、ニューヨークを核攻撃の危険にさらしてフランスを守れるのか、
と言ったとき、
ケネディの顔面は蒼白になった、と言われている。
トランプは、蒼白にならないだろう。
そして、言うだろう。
「守れるわけねえだろう、俺のビルがあるんだ」と。
よって、フランスのように、
我が国も核による核抑止力を構築する時期に来たのだ。

以上のように概観した上で、今重要なことは何か。
それは、この数年、国会で騒いできたこととは次元が違うことだ。
それは、
独立した国家戦略の確立と、
自主防衛力の構築である。

この観点から見れば、
あの集団的自衛権行使の議論も、
所詮、アメリカ軍が主体となって戦っているときに、
我が国は、どれだけそのアメリカをサポートできるか、
という、従属的でみみっちいものではないか。
そうではなく、
今重要なことは、
我が国は、如何にして我が国自身を守るかという戦略の確立である。
その上で、同盟関係というものが成り立つ。
これを知るべきである。

新着記事

  • 平成30年12月8日(土)
    本日十二月八日、第二次世界大戦の、偽善と大義を記しておきたい。偽善とは、我が国の中学校の教科書で教えられた一九四一年(昭和十六年)八月十二日、アメリカのF・ルーズベルト大統領とイギリスのウィンストン・…
  • 平成30年12月7日(金)
    大東亜戦争の開戦日を明日に控えた本日、特に二つのことを指摘しておきたい。この二つのことは、戦後体制、即ち、正当な言論を封殺することによって有利な地位を得ようとする者達の体制つまり、GHQの対日プレスコ…
  • 平成30年11月24日(土)
    先の「プーチンのレッテルの詐欺」に続いて、さらに日露関係について記した。重複もあるがご一読いただきたい。歴史を見つめ、腹の底に憤怒の思いを持つことも「礼服を着た戦闘」ともいわれる外交には必要だ。 平成…
  • 平成30年11月15日(木)
    十一月十二日、遙か朝鮮半島南端の山々を望める対馬の上見坂の高台から、眼下の小雨にけぶる浅茅湾と芋崎の方向を見つめ、遙か北方の樺太を思った。そして、同行の仲間に言った。十九世紀半ばに一貫したユーラシア東…
  • 平成30年11月7日(水)
    今まで、時々断片的に、明治百五十年に関して私の中に浮かぶ思いを書いてきた。その一環として、日本と西洋、どちらが文明でどちらが野蛮か、西郷隆盛とその同時代人の論議に触発された思いを記しておきたい。「月刊…

アーカイブ