大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

  • 西村眞悟 Facebook
  • 西村眞悟 twitter
  • 西村眞悟 RSS
西村眞悟の時事通信
  • HOME
  • 西村眞悟の時事通信

中国大陸の毒ガス弾について。だれが遺棄したのか?

平成15年9月30日(火)

 昨日のニュースでどうしても注意を喚起しておきたいことがある。
 中国大陸にある毒ガスのことである。
 昨日、東京地裁は、この毒ガス弾が旧日本軍の遺棄したものであるとの前提で、日本政府に一億九千萬円の支払命令をだした(原告請求は、二億円)。

 この判決においては、事実認定の他、日本民法の不法行為責任追及が二十年の経過でできなくなる除斥期間を如何にクリアーしたかの問題や日中友好条約による請求権放棄があるのに何故いまさら賠償かという法理論の問題がある。

 しかしここでは、法の理論の問題ではなく、
『事実認定』だけに焦点を当てて重大な疑問を提起しておく必要がある。つまり、果たして
「中国大陸にある毒ガス弾は、旧日本軍が放棄・遺棄したものかどうか」である。

 昭和二十年八月十五日の天皇陛下の玉音放送のとき、中国大陸には、百万の完全武装の無傷のシナ派遣軍がいた。満州には五十万人の関東軍がいた。そして、シナ派遣軍は蒋介石政府に対して降伏し武装解除せよという大本営命令により、整然と降伏し武装解除して、その装備を蒋介石国民党政府に提出したのである。
 関東軍は、ソビエト軍に降伏し武装解除した。但し、一部には共産党軍に降伏し武装解除した部隊もある。

 さて、当時の満州を含む中国大陸は如何なる状態であったのか。ソビエト軍、蒋介石国民党軍と毛沢東共産党軍やアメリカ軍さらに日本軍がいた。そして、日本降伏とともに、国民党軍と共産党軍・ソビエト軍が雌雄を決する内乱再発の舞台が用意されたのである。したがって、日本の百万のシナ派遣軍と関東軍の装備を国民党か共産党かいずれが手にするかは、中国側にとって重大な関心事であり、そのために武装解除と装備引渡しは、極めて短時間に行われた。

 つまり、日本軍降伏時には、中国大陸と満州には国民党軍、共産党軍、ソビエト軍、アメリカ軍、日本軍の毒ガス弾が存在したが、日本軍の毒ガス弾は国民党軍と共産党軍とソビエト軍に引き渡されたのだ。このうち、日本軍のものはもちろん日本製であるが、国民党軍や共産党軍のものはアメリカ製やソビエト製やドイツ製やイギリス製のものがあったと思われる。大戦時の、アメリカやソビエトやイギリスの、国民党・共産党への支援、その前の、ドイツと国民党の関係を考えれば当然であろう。

 旧日本軍ほど装備や武器を正確に把握する軍隊はない。
 中国やイギリスの軍隊が散布した地雷による戦後の事故は発生しても、日本軍が散布した地雷による事故は聞いたことがないはずだ。
 日本軍は、地雷散布記録により全て回収したからである。

 私の事務所の佐々木秘書は、防衛研究所において、台湾派遣軍と海軍の作成した詳細な武器引渡しリストを入手したが、そこには当然に、毒ガス弾を何発引き渡したと記載されていた。他の日本軍も部隊ごとに詳細な武器引渡しリストを作成して整然と引き渡したと考えるのが合理的である。

 では何故、他の多くの引渡しリストが日本にないのか。
 その理由は、大陸に駐屯する陸軍においては、降伏・武装解除とともに中国側やソビエトの捕虜となり、部隊の所持する文書とともに、中国側・ソビエト側の管理下に入れられたからである。したがって、これらの武器引渡し文書は、今も中国大陸内やシベリアに保管されていると考えられる。

 よって、結論。

「中国大陸・満州内に存在する毒ガス弾・毒ガスが、旧日本軍が所持したもので、且つ、旧日本軍がそのまま放棄・遺棄したものと認定できる資料はない。」

 日本政府は、今一度、旧日本軍の作成した武器引渡しリストを中国当局が探し出して日本側に返還するように、中国側に要請すべきである。少なくとも閲覧を要求すべきである。

 しかるに、中国内にある毒ガス弾・毒ガスが、全て旧日本軍が遺棄したものという前提で、日本が処理責任を負う旨安易に発言して、事実認定を回避したのが、村山富市内閣総理大臣と河野洋平外務大臣のコンビであったのだ。
 さらにこのコンビは、
「戦後五十年謝罪決議」を強行して、中国側に媚びた。
 自民党は、この決議を餌にして、村山富市氏を総理に引っ張り挙げた。

 村山内閣は、日本政治、いや、自民党政治の堕落の象徴である。
 日本の為ではなく、私利の為に、総理大臣を選ぶのが、如何なる惨害を国に与えるか、ボツボツ、その結果が目に見え始めている。

 それの一つが、中国内の毒ガス弾被害への賠償問題である。

 総理大臣が、既に、誰が棄てたかに関わらず、中国内の毒ガス弾処理を約束している。よって、国の代理人である法務検事は、誰が棄てた砲弾による被害かの事実を争わずに本件訴訟に臨んだのであろう。しかし、この種の訴訟においては、国側のこのような態度をこれ以上許してはならないのだ。それには、総理大臣による政治の転換がどうしても必要なのだ。
 今までどおりの「自民党的日中友好政府」、「中国に同じるだけの政府」では断じてダメだ!

 このままでは、毒ガス弾が、ODAの替わりに、中国政府と中国人が、ほぼ永久的に、日本からカネを引く道具にされかねない。

新着記事

  • 令和3年4月21日(水)
    四月十六日のホワイトハウスにおける日米首脳会談で、菅義偉総理とバイデン大統領は、「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調するとともに両岸問題の平和的解決を促す」との文言を共同声明に盛り込むことに合意した……
  • 令和3年4月5日(月)
    昨年十一月から本年一月二十日までのアメリカ大統領選挙における大統領当選者確定までに見えた得体の知れない巨大な闇(ディープ・ステート)の不正と、支那の武漢を発源地とする未だ発生と変異のメカニズムが不明の…
  • 令和3年3月18日(木)
    三月十七日の札幌地裁の三人の裁判官が壇上で雁首並べて言い渡した判決は、この裁判官達の頭(おつむ)の中が、占領軍が仕掛けた「日本の伝統破壊というシナリオ」通りに機能していることを示している。裁判官である…
  • 令和3年3月15日(月)
    東日本大震災から十年を経る三月十一日が迫る日々は、連日、津波の状況や、その中での人々の苦難の様子が報道され、その度に目頭が熱くなった。そして私も、日本の國體、則ち、天皇のしらす國の顕現という観点から……
  • 令和3年3月10日(水)
    本年の三月十一日は、東日本大震災から十年にあたる。平成二十三年(2011年)三月十一日午後二時四十八分十八秒、男鹿半島東南沖百三十キロの海底を震源地とするマグニチュード9、最大震度7の大地震が発生し……

アーカイブ