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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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台湾報告

平成15年9月21日(日)

自民党総裁選挙を挟んで、かねてより台湾訪問が決まっていた。
よって、台湾を訪問し、21日晩に帰国した。
以下は、その報告概要です。

DPA(Democratic Paciffic Assembly)という会議が台北であった。本日終了した。かなり前にこの会議への出席を依頼され了承していた。

 この会議は、台湾の副総統の主催で、太平洋を囲む民主主義国家のオピニオンリーダーや国会議員が集まって、民主主義について、環境について、などなどの議論をするという計画であった。

 我が日本の国内政治情勢は斯くのごときであったが、意地を張って、「出ると国際約束したものを、キャンセルはしない」と出席して、やはりよかった。というのも、ドタキャンした日本の国会議員がいたので、アメリカ、ニュージーランド、カナダ、韓国、などの国会議員のなかで、日本の国会議員は、僕だけだったからだ。

 日本からの基調講演は、日下公人先生と元ジャーナリストの澤英武氏と私。そして、日本の圧倒的な存在感を示すことができたのだ。
 会議に一部始終同席いただいた、金美齢さんに語っていただければ、「よかったよ!日本の国会議員たるのも、ああでなくっちゃ!」ということになった。
また、日本側のスタッフの一人は、他国の参加者から、「あの二人(日下さんと私)は、ナショナリストか」と訊かれたらしい。
 金美齢さんによると、「日本人は外に出れば、当たり障りのないことしか言わず、何もしゃべらないからねえ。一発かましてやらなければならないのよ。」という効果を発揮したのである。

 しかし、私が優秀だったのではない。他国から来たものの程度が低すぎたのだ。
 この10年に何回選挙したから民主主義だとか、光州事件で逮捕されしばらく豚箱にいたから、民主主義のために戦ってきただとか・・・。

われわれはそうではなかった。
 日下先生は、民主主義を、1400年前の聖徳太子から説き起こし、トーマス・モアを引用して日本精神を語り、私は、李登輝総統のことを語らずして、台湾の民主化はないと強調し(副総統は、ことさら自分だけが目立つようにして、先人のことに触れないようにしていた)、したがって、李登輝総統を頂いた台湾国民は、民主化の歴史的使命があるとした。では、台湾国民は、その使命をいかにして果たすのか。それは、中国のミサイルに打ち勝つことにいよって果たすのだ。断じて中国に屈服するな。闘う民主主義でなければならないのだ。
 台湾に対する攻撃は、日本に対する攻撃である。よって、日米台湾は、ともに中国と戦うのだ。
・・・というようなスピーチ。

そして、最後に、他の国が、きわめて歴史の浅い、「このごろの」民主化のことをしゃべりすぎるので、

 日本では、6世紀から7世紀に、万葉集という歌集が生まれ、天皇貴族から下級兵士百姓や乞食にいたるまでの歌四千が集められている、これは、このときから日本は万民共和の思想が出来上がっていたことを示している、
 7世紀には17条の憲法が宣言され、10世紀には女性作家や歌人が輩出し、13世紀には、関東御成敗式目ができて庶民の民事紛争解決法ができ、勤労の精神が生まれ、フランス人権宣言にはるかに先立って、「国は、人民の為にある」(上杉鷹山の伝国の辞)とのコペルニクス的宣言がなされ、一八六八年には、天皇が五箇条のご誓文を発布して近代国家への道を歩み始めた、
・・・とスピーチを締めくくった。

 会議全体としては、主催者(副総統)の狭い器量を出なかった。
 やはり、党派的意識と自己保全から李登輝前総統を無視するような者が、扱える主題ではない。ここに少々、台湾の現代の問題と危うさを感じた。

 しかしその中にあって、「日本」というものを強く印象付けることができて、行った甲斐があった。

なお、本日、帰国前に李登輝前総統のご自宅をお尋ねし、お話をお伺いできた。

 会話の内容に、私心はない、すべて、公のこと、人生のこと、真の生甲斐のこと、信仰のこと、であった。

「日本の精神は誠なんです。日本人に古く生まれたその誠の精神を、武士道が育んで伝えてきたのです。考えること、しゃべること、実行すること、が一致しているのが、誠なんです。」
「武士道もキリストも、まず死ぬことを見つめて生きることに取り組む、しかし儒教は孔子様もまず生きることを考える、未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らん、とね。逆なんです。まず生きることを考えれば堕落するんです」
 という李登輝総統の言葉が心の深くに届いた。

李登輝先生は、私の師であるとしみじみ思った。
そして、師を持つことができる幸せを思った。

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