大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

  • 西村眞悟 Facebook
  • 西村眞悟 twitter
  • 西村眞悟 RSS
西村眞悟の時事通信
  • HOME
  • 西村眞悟の時事通信

直立して「お気持ち」を拝聴する

平成28年8月9日(火)

 八月八日午後三時、
 天皇陛下の「お気持ち」をテレビの前に起立して拝聴した。
 
 天皇陛下は、
 一片の私心もなく、
 伝統の継承者として、これを守り続ける責任に深く思いを致され、
 我が国の百二十五代にわたる長い天皇の歴史を改めて振り返られつつ、
 ただ、
 「天皇として大切な、
  国民を思い、
  国民のために祈るという務め」
 を全身全霊をもって果たしてゆくべきお立場から、
 国民に「お気持ち」を伝えられた。
 
 その「お気持ち」を伝えられる天皇陛下の「声」
 それは、まさに「玉音」であった。
 涙して拝聴した方も多いと思う。

 この「玉音」は、「法的地位」からではなく、
 「神秘に淵源する権威」の世界から発せられたものである。
 「天照大神の天壌無窮の神勅」から発せられたものである。
 そう、フランスの社会人類学者であるクロード・レブィストロースが
 次のように言った世界に我々日本人がいる。
 天皇陛下の「お気持ち」は、
 その世界からの「玉音」であった。

 「われわれ西洋人にとっては、
  神話と歴史の間に、ぽっかりと深淵が開いている。
  日本の最大の魅力の一つは、これとは反対に、
  そこでは誰もが歴史とも神話とも
  密接な絆をむすんでいられるという点にあるのだ。」

 この「玉音」を拝聴した我々日本人は、
 まさに「御民(みたみ)吾 生ける験(しるし)あり」(万葉集)ではないか。
 
 何をか言わん。
 「お気持ち」に従うのが我らの道である。

 なお、天皇陛下が冒頭に指摘された
 「戦後七十年の大きな節目」
 の出発点となった
 昭和天皇の終戦の「御聖断」は、
 昭和二十年八月九日に開会された「御前会議」において発せられたのである。
 「お気持ち」が発せられた昨日の平成二十八年八月八日は、
 昭和天皇の御聖断から七十一年を経る前日にあたる。
 この「御聖断」は、日本の未来のために、
 アメリカ軍の将官が次ぎに書いたような世界の歴史上前例のない終戦をもたらした。
 「七百万(事実は八百万)におよぶ精神的にも肉体的にも強靱な日本軍が
 一斉に武器を置くという『歴史上、前例のない降伏』をもたらし」、
 現在の日本の出発点になったのである。
 
 そして、「お気持ち」も、「御聖断」と同じく日本の未来のために、
 次のように締めくくられている。
 「このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ、
 これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、
 相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、
 そして、象徴天皇の務めが常に途切れることなく、
 安定的に続いていくことをひとえに念じ、
 ここに私の気持ちをお話しいたしました。
 国民の理解を得られることを、切に願っています。」


 最後に不本意ながら、マスコミ界と政界に、
 この度の天皇陛下の「お気持ち」の発表が憲法に反するのではないか、
 というグロテスクな議論があるので書かねばならない。
 官房長官の記者会見において、どこの馬鹿マスコミ記者か判らないが、
 日本を知らない者か反日の者が、
 「お気持ちの内容に憲法違反があるのではないか」と質問したらしい。
 そこで言っておく。
 「憲法」は昭和二十二年五月三日に施行された「法的世界」の問題である。
 「天皇」は、クロード・レブィストロースが指摘する
 「太古の神話から発する権威の世界」におられる。
 従って、「お気持ち」は、「権威の世界」に在り「法的世界」に在るのではない。
 よって、「法的世界」の憲法は、「権威の世界」の「お気持ち」に及ばない。
 つまり、そもそも「お気持ち」に
 「憲法」に違反するか違反しないかの議論はあり得ないのだ。
 これが「日本」なのだ。

新着記事

  • 令和1年6月25日(火)
    六月二十八日と二十九日、大阪でG20が開催される。世界の主要国G7にEUとロシアが加わり、さらにインドや中国そしてオーストラリア、韓国、ブラジル、メキシコ、インドネシア、南アフリカ、トルコ、サウジアラ…
  • 令和1年6月19日(水)
    平成二十八年八月八日、天皇陛下(今の上皇陛下)は、国民に対して譲位の御意思を表明された。その御意思に沿って同三十一年四月三十日の御譲位と翌五月一日の皇太子徳仁親王(今上陛下)の践祚がなされ、そして本年…
  • 令和1年6月7日(金)
    諸兄姉もご覧になる産経新聞の三つの論考を指摘して、現在の日本国民である我々が「内と外」の両面で直面している文明的課題と日本人に求められる決意と国策を述べたい。三つの論考とは、産経新聞の令和元年五月三十…
  • 令和1年6月4日(火)
    産経新聞は六月二日と三日の朝刊に「勇気の系譜 使命」という欄を設け、昭和二十年一月に、死を覚悟して沖縄に赴任した島田 叡(あきら)沖縄県知事の事績を紹介している。島田知事は、大阪府内政部長であったが……
  • 令和1年5月18日(土)
    丸山穂高衆議院議員が、北方領土の国後島へのビザなし交流訪問団に参加して、宿泊場所の「友好の家」で、訪問団団長の元国後島民の大塚小弥太さん(八十九歳)に、「戦争で奪われた島は戦争で取り返すしかない」とい…

アーカイブ