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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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万邦無比のおおらかなる我が歴史と伝統

平成28年3月16日(水)

 この度、国連女子差別撤廃委員会の対日審査で、
 「我が国の皇位の男系男子による継承が女性差別である」
 とする内容が原案段階にあったという。

 これは、日本のこころと伝統を大切にする観点から看過できない。

 思うに、国連とは、第二次世界大戦を戦った「連合国」のことであり、
 その有力メンバー国には、
 日本を解体して共産化するために天皇を廃止することを戦略目標に掲げたコミンテルンが入っている。
 また、昭和二十年九月二日から、
 我が国を占領した連合国(GHQ、主にアメリカ)は、
 日本の脅威は、天皇を戴く歴史と伝統から生み出されると判断して、
 占領当初、その天皇の廃止を日本側に求めた。
 その時、それを阻止したのは、
 民社党初代委員長となった西尾末広らである(梅澤昇平著「皇室を戴く社会主義」展転社)。

 このように、もともと国連(連合国)には、
 一方的な自分勝手な理屈で、もしくはコミンテルン戦略によって、
 日本の歴史と伝統を危険視・敵視して解体するという
 コミンテルン的日本分断の衝動(遺伝子)がある。
 そこに、同じコミンテルン的衝動をもついろいろな国籍の者が入り込んで、
 国連に元々あった遺伝子を再活性化している。
 (その国連の運営に巨額の国費をつぎ込んで、彼らの給料を支払っているのが我が国という訳だ)
 
 近年においても国連は、朝日新聞の虚報・捏造報道に飛びついて、
 日本軍が朝鮮人女性を強制連行して性奴隷にしたというおぞましい見解を公表して
 我が国の名誉を毀損したが、
 この度の、国連の委員会による我が国の皇位継承の伝統を一方的に女性差別とする原案作成も
 この国連のコミンテルン的日本分断衝動と無関係ではない。
 
 我が国政府は、この国連の委員会の構成員とその素性を調査して発表し、
 国民が国連の本質を知る機会と材料を提供するべきである。

 この国連の委員会の動きに対する安倍総理の判断と答弁は適切であり、
 ここで筆を止めて安倍内閣の対処に待ち、
 以下は私の付け加えたいことを記す。
 それは、皇室典範と万葉集についてである。

 現行の「皇室典範」は、GHQの占領統治下である昭和二十二年に、
 日本国憲法の付属法として法律として制定された。
 従って、皇位の継承の在り方は、国会における多数決で決めることができると思われがちである。
 しかし、それは戦後体制という一時期の思い込みである。 
 
 皇室典範とは、
 そもそも「皇家の成典」であり、法律ではない。
 
 つまり皇室典範とは、
 天照大神の「天壌無窮の神勅」に発する神武天皇以来の「皇室の家訓」である。
 その神武天皇以来の「家訓」を、
 大日本帝国憲法発布の日である明治二十二年二月十一日に、
 「皇室典範制定の勅語」によって
 「勅定」されたものが皇室典範である。
 
 すなわち、その勅語にあるとおり、
 「今の時に当たり、宜しく遺訓を明徴し、皇家の成典を成立し、
 以て丕基(ひき)を永遠に鞏固にすへし」
 として制定された神武天皇以来の
 二千六百七十六年にわたる天皇家の「遺訓」が皇室典範であり、
 皇位は「皇男子孫之を継承す」と定められている。

 これが太古から今に至る万世一系の天皇を戴く我が国の歴史と伝統である。
 ここから「日本のこころ」が湧き上がる。
 このような国は、我が国以外、世界にはない。
 つまり、我が国は山鹿素行の言うとおり「万邦無比の國」である。

 では、「皇男子孫之を継承す」の姿とは何か。
 そこで、世界に誇る日本のこころである万葉集を観よう。

 万葉集第一巻冒頭の歌、すなわち、万葉開幕冒頭の歌、
 それは、泊瀨の朝倉宮におられた第二十一代雄略天皇の
 のどかな春の岡で、菜を摘む美しい乙女を眺めて詠まれた、
 おおらかで雄大な求愛の御製である。

   籠(こ)もよ み籠もち ふくしもよ 
   みぶくし持ち この岡に 菜つます児
   家告(の)らせ 名告らさね 
   そらみつ 大和の國は、押しなべて 我こそ居れ 
   しきなべて 我こそいませ 
   我こそば 告らめ 家をも名をも

 そして、この天皇の求愛に応えたであろう娘の歌が作者不詳で第十三巻に載せられている。

   隠口(こもりく)の 泊瀬小國に 結婚(よばひ)せす 
   我が天皇(すめろき)よ 
   奧床に 母は寝(い)ねたり 外床に 父は寝ねたり
   起きたたば 母知りぬべし 
   出でて行かば 父知りぬべし 
   ぬばたまの 夜は明け行きぬ 
   ここだくも 思ふごとならぬ 隠(こも)り夫(つま)かも

 この天皇の御製と娘の歌は、
 ながく詠われ続けてきて、伝承発展をとげ、
 宮廷の大歌として、舞などともなってのこされたものであろう(犬養 孝博士)。
 

 さて、菜を摘んでいた娘の歌で明らかなことは、
 古代日本の社会では、明らかに女性が上位であるということだ。
 なにしろ、
 娘の家の奧には母が寝ていて、父は外に寝ている。
 しかも、天皇でさえ、娘の同意がなければ家の中に入れない。
 そして、娘は、父母を気にしてなかなか天皇を家の中に入れない。
 それ故、
 天皇は、あの雄略天皇が、
 娘の家の外で、夜が明けてくるまで、じっと待っている。
 
 とはいえ、
 天皇と娘が結ばれた時のことを考えよう。
 つまり、この第二十一代の天皇の時代、
 天皇と娘が結ばれて、
 娘に男子が産まれればどうなる。
 
 生まれた男子は皇位継承権をもつ。
 天皇になるのだ。
 これが男系の継承である。
 
 すなわち、
 日本の全ての女性が「天皇の母」になりうる伝統が男系の継承である。
 この岡で菜を摘んでいた娘が、天皇の母となる。
 なんと、おおらかな、ほほえましい、自然なことであろうか。

 そう、日本の全ての女性が「天皇の母」になる体制が男系継承なのだ。
 それ故、万世一系、百二十五代の現在に続いてきた。
 世界に、我が国以外にこの類(たぐい)なし。
 
 万葉集は、
 第一巻の冒頭に、雄大な雄略天皇の求愛の御製を載せて
 日本の一番大切な皇位継承における、
 おおらかな真情に基づく伝統を歌いあげているのではなかろうか。
 そういう気がしてならない。
 
 このどこに女性差別があろうか。

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