大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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星の時間、三島由紀夫・森田必勝の自決

平成27年11月24日(火)

 十一月二十三日、博多の拝殿の表に巨大な「敵国降伏」の額が掲げられた箱崎八幡宮において行われた
 第四十五回福岡憂国忌の三島由紀夫・森田必勝両烈士慰霊祭に参加し、記念講演をさせていただいた。
 
 この憂国忌で講演をさせていただくのは、これで三度目である。
 憂国忌の主催者、福岡黎明社の辻幸男代表が私を二度招いてくれた。
 そして、三度目の二十三日は、辻代表の後輩である黒田光弘新代表が招いてくれた。
 
 不自由な体を車椅子に乗せて、拉致被害者救出のデモの先頭に立って
 国民の救出という国家の大義を、福岡の人々に訴えていた辻代表は、
 昨年の憂国忌のポスター張りの最中に倒れられ突然死去された。
 まさに、国民運動の運動中に亡くなられた活動家だった。
 
 改めて、三島由紀夫・森田必勝両烈士慰霊祭の主催者にふさわしく、
 いまや三島・森田両烈士とともに霊界より日本を見守ってくれている盟友辻幸男代表に敬意を評する。
 憂国忌の翌日、私は、黒田新代表と共に、辻代表の墓参りをして帰路についた。

 さて、昭和四十五年十一月二十五日より四十五年が経過した。
 しかし、四十五年前の十一月二十五日に放たれた光は、
 未だ日本と我々を照らしており、光源も衰えを知らない。
 このことは、三島由紀夫・森田必勝が、
 死して死なない民族生命の原始無限流動のなかにあることの証である。
 
 その民族生命とは、我が国の國体が護られる限り生まれ続ける「死ぬことによって生きる系譜」である。
 その系譜とは、例えば、夫の日本武尊を護るために入水した弟橘姫命から
 七生報国を誓って湊川で死んだ楠木正成、
 忠臣蔵、吉田松陰そして幕末の志士達
 さらに西南の役の西郷南洲また日清日露と大東亜戦争の英霊に連なるものである。
 この系譜は、死して死なないのである。

 その証拠に、楠木正成は何度も生き返ってきた。
 また、維新の功績によってあらゆる位階勲章を受けた如何なる元勲が、その名を忘れられても、
 城山で死んだ西郷の名は忘れられることはない。
 そして、我が国のノーベル賞文学者や文壇の寵児や政治家が忘れられても、
 三島由紀夫と森田必勝の名は忘れられることはない。
 吉田松陰も西郷も三島も森田も、楠木正成も、そして、弟橘姫も
 彼らは、我が国の危機においてこれからも蘇ってくる英霊である。

 彼らに共通しているものは何か、それは、「日本」である。
 以下は、自決直前に三島が訴えた「檄」の末尾だ。

 今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。
 それは自由でも民主主義でもない。
 日本だ。
 われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。

 では、「われわれの愛する歴史と伝統の国、日本」とは何か。
 それは、「天壌無窮の神勅」である。

 吉田松陰は記した。
 天祖の神勅に日嗣之隆興天壌無窮と有之候所、
 神勅相違なければ日本未だ亡びず、
 日本未だ亡びざれば正気重ねて発生の時は必ずある也、
 只今の時勢に頓着するは神勅を疑うの罪軽からざる也。
   
  身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし大和魂

 三島由紀夫は言った。
 日本に命にかえても守らねばならないものは二つある。
 それは、天壌無窮の神勅と三種の神器である。

  散るをいとふ世にも人にもさきがけて 散るこそ花と吹く小夜嵐

 そして、三島由紀夫と森田必勝は、
 昭和四十五年十一月二十五日の午後零時から二十分の間にそれを示した。
 それは、「星の時間」である。
 我々は、三島由紀夫と森田必勝の、
 この「星の時間」から逃れることはできないのだ。

 「星の時間」とは何か。
 その最も適切な表現を記しておく(シュテファン・ツバイク)。

 どんな芸術家もその生活の一日の二十四時間じゅう絶え間なく芸術家であるのではない。
 彼の芸術創造において成就する本質的なもの、永続的なものは、
 霊感によるわずかな、稀な時間の中でのみ実現する。
 
 取るに足らないことや平凡なことは無数に多く生じている。
 芸術と生命とのなかで常にそうであるように、
 歴史の中でもまた、崇高な、忘れがたい瞬間というものは稀である。
 
 一つの国民のなかに常に無数の人間が存在してこそ、
 その中からひとりの天才が現れてくるのであり、
 常に無数の坦々たる世界史の時間が流れ去るからこそ、
 やがて遂にほんとうの歴史的な、人類の星の時間というべきひとときが現れでるのである。
 
 そんな場合には、避雷針の尖端に大気全体の電流が集中するように、
 多くの事象の、計り知れない充満が、極めて短い時間の中に集中される。
 時間を超えてつづく決定が、或る一定の日付けのなかに、或るひとときのなかに、
 しばしばただ一分間のなかに圧縮される。
 そんな劇的な緊密の時間、運命を孕むそんな時間は、
 個人の一生のなかでも歴史の経路のなかでも稀にしかない。
 そんな時間は、星のように光を放って、
 そして、不易に、無常天変の闇の上に照る。
      

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