大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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国防は最大の福祉である

平成27年1月17日(土)

 本日一月十七日は、阪神淡路大震災の発災から二十年を経た日である。
 あの突然の大地震で、一瞬のうちに最愛の生き甲斐ともいえる幼いお子さんや肉親を亡くした人々の消えることのない悲しみを思うと、いまも目頭が熱くなる。
 謹んで、犠牲となった皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
 
 あの日の朝まだ暗い五時四十六分、大阪湾を隔てて神戸の対岸に位置する堺市の自宅で寝ていた私は、
 ダンプカーが家にぶち当たったのではないかと思い飛び起きた。

 二階に駆け上がると、子供三人は蒲団の上に座って何事が起こったのか理解しがたい顔つきをしていた。
 子供達の無事を確認して一階に下りてテレビを付けたが、画面には暗闇が映るだけで、
 何事が起こったのか、推測もできなかった。
 これが阪神淡路大地震直後の状況である。

 そこ後明るくなって空撮映像がテレビに映るようになる。
 神戸の各地から黒い煙がまっすぐ空にのびている。その地上には赤い炎が見えた。
 そして、高速道路が倒壊している現場や、高速道路から前方車輪を空間に出していまにも落下しそうになって止まっているバス、そして、レールの無くなった地面に横たわる阪神電車の車両が映された。
 神戸に未曾有の被害が起こっていたのだ。
 午前十時くらいになると、神戸を遠く離れた堺まで車両の停滞が及んできて、車両で神戸に入ることは困難と思われた。

 三日後、甲子園口まで電車が動いていたので、堺から甲子園口まで電車で行き、
 それから徒歩で西宮芦屋の沿岸部から神戸三宮の神戸市役所を訪れ、
 それから国道二号線の北側の山の手の幹線を歩いて甲子園口に戻った。約五十キロ歩いた。
 
 被災地の道路には、被災した方々が延々と歩いており、各所で自衛隊と警察の救助活動が行われていた。
 その徒歩移動する被災者の列を止めて、時々大型乗用車が走り去る。その後部座席には若い記者一人が乗っている。マスコミのチャーター車だ。
 また、パトカー先導で歩行者の列を止めて大型車が走り去る。後部座席には、明らかに議員とおぼしき者が乗っている。この情景は、アフリカの映像でよく見る難民の列の横を高級車で走り去る特権階級と変わらない。
 
 数日後国会に出ると、複数の議員が得意げに「自分はあれも見てきた、あそこまで行った」と話している声が耳にはいる。彼らは視察者ではない、歩行者の邪魔をした野次馬である。

 次ぎに、新幹線の新神戸駅附近の生田川の橋の上で、屈強な男達が、被災者に水を配っていた。
 ビニール袋に入れた水を人々に手渡している。飲み水は貴重だ。ありがたがられていた。
 その男達の風体をよく見れば、明らかに極道だ。
 そして、彼らからは、終戦直後の警察も無力となった荒れに荒れた神戸の治安を実力で維持して、
 神戸の堅気を守った先輩の事績を受け継いでいる誇りが漂っていた。
 忘れ得ぬ、情景だった。

 さて、二十年前の情景の回顧はこのくらいにして、
 これからこの大災害のなかで思ったことと、大災害の教訓について述べる。

1、「国防は最大の福祉である」
 被災地のなかで、この言葉が浮かび、以後私の政治信条となった。
 この状況の中で、まず第一の優先課題は何か。
 それは、国民の命を救い国民を守ることだ。
 そして、これを実施できる組織は、自己完結的組織である軍隊(自衛隊)しかない。
 
 軍隊(自衛隊)は、組織内に、道路を造り橋を造る部隊をもち、道無き道を走る車両を保有し、病人を治療し、食事を作って提供できる設備人員をもつ。警察は、治安維持と犯罪捜査組織であり、その組織内にこのような部隊や人員を保有していない。
 あの現場では、この軍隊の自己完結的組織以外、国民の命を救い守ることはできなかった。
 福祉とは、国民の命を救い国民を守ることだ。従って、国防こそ最大の福祉である。
 しかし、被災地への自衛隊部隊出動は、地震発災から四時間以上経過した後だった。

2、我が国は地形上、陸路の救出救援ルートよりも海からの救援救出が有効である。
 阪神淡路大震災の現場は、陸路は瓦礫で所々閉ざされていた。
 そして、道路は車で大渋滞してスムースな通行困難であった。
 従って、我が国の陸上自衛隊は海兵隊的な装備をするべきであり、海上自衛隊は強襲揚陸艦を装備しなければならない。
 事実、伊勢湾台風(昭和三十四年)の時も三年十ヶ月前の東日本大震災の時も海に艦艇が集結して海からの救助・補給活動が為された。
それ故、アメリカ軍は伊勢湾台風の時にはヘリ空母を伊勢湾に入れ、阪神淡路の時は空母インディペンデンスを大阪湾に入れ、救出と物資供給をすると村山内閣に申し出た。

3、「アホな大将、敵(地震)より恐い」
 アメリカ軍が空母インディペンデンスの大阪湾への派遣を申し出ても村山富市総理は拒絶した。
 海上自衛隊の艦艇が救助のために神戸港に入ろうとするのを、神戸市長も村山富市総理も拒絶した。
 
 村山富市は、自分が自衛隊の最高指揮権を持っており、自分が自衛隊の出動を命じて国民の命を救わねばならない立場にあることを知らなかった。
 彼は自衛隊の最高指揮官にして反自衛隊の社会党党首であった。こんな奴、無茶苦茶ではないか。
 従って、自衛隊の被災地での救助救援活動の開始は、異常に遅れた。
 この村山が総理でなければ、助かったであろう人が何人亡くなったのであろうか!
 
 以上の通り、アホな大将、敵(地震・火事・台風)より恐い。
 これほど貴重な教訓はない。
 しかし、我が国は、三年十ヶ月前の東日本大震災の時にも、この教訓を生かせなかった。
 この時も、くるくるパーが総理だった。
 
 いざとなれば、村山富市とかこのくるくるパーよりも、
 生田川の橋の上で水を配っていた男達の方が人様の役に立つ。

4、馬鹿馬鹿しい話
 村山富市総理の地震に関して初動が遅れたことへの公式な言い訳、
 「なにぶん、はじめてのことで、朝もはやかったものですから」は皆知っているので省く。
 
 大地震直後のある時、テレビでニュースを見ていると、神戸市灘区の皇子陸上競技場グランドに陸上自衛隊の大型ヘリCH47チヌークが着陸し、村山富市総理が降り立った。
 そして乗用車に乗りパトカー先導で大勢のマスコミ車両を従えて被災地視察に出発し、
 崩れたビルを廻って、その前でこりゃ大変と深刻そうに眺めていた。
 
 問題は、村山総理の次ぎにCH47から降りてきた人物である。
 化粧をせずにやつれていたが、どう見ても土井たか子衆議院議長としかみえないおばちゃんであった。
 以下は、私との国会での質疑。
 (問)総理はCH47で現地を視察した、これは分かる。
   次ぎに、衆議院議長は、何故、どういう立場で、総理の視察に同行していたのか。
 (答)私の随行員としての立場で同行した。
 (問)三権分立の原則を知らんのか。総理大臣の随行員に衆議委員議長がなれるのか。
 (答)ナシ

 (問)皇子陸上競技場の横には皇子体育館があって遺体安置所になっている。
   何故、総理と衆議院議長は、そこに手を合わせ慰霊しようとはしなかったのか。
 (答)ナシ 
 (但し、質問の直後、衆議院議長よりこの部分の質問を議事録から削除するよう要請があった。当然、拒絶。思うに、土井さんは、自分の選挙区である西宮の犠牲者もおられる遺体安置所を無視したということが記録に残るのがいやだったのだろう。)
 
 それから十年以上後、夜赤坂を歩いていると、
 土井たか子さんではないかと思われるしわだらけの痩せた背の高いおばあちゃんとすれ違う。
 しばらく行って、やはりあれは土井たか子さんではないか、と思い振り返ると、
 むこうのおばあちゃんも振り返ってじーっと私を視ていた。その様子、凄まじかった。

 以上、登場した人物は、いわゆる社会党的考えの者達である。
 その共通項は、「人権・平和・福祉」そして「憲法九条信仰」である。

 しかし、二十年前の危機において明らかなことは、
 彼らこそ、人権も平和も福祉も守ることはできなかったということである。
 そして、三年十ヶ月前の危機においても、このことは再度確認されている。
 また、北朝鮮に拉致された同胞の救出問題において、彼らの偽善性は徹底的に暴露された。
 平素、人権・平和・福祉を叫んでいた彼らこそ、
 北朝鮮に拉致された同胞の人権・平和・福祉に関して冷淡な無視を決め込み、
 反対に犯人である北朝鮮との友好を重視していたことが明らかになったからである。

 最後にまた繰り返す。
 二十年前の神戸の惨憺たる被災地のなかで、私が実感したものは、
  「国防は最大の福祉である」

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