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真悟が征く
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2001年より2002年3月まで
「大阪新聞」にて毎週金曜日に連載されていた西村真悟のコラムです。
真悟が征く
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平成13年11月15日掲載
産経新聞の投書欄(十一月十一日)に東京の関あかりという方が、「謙そんと自虐の妙な結び付き」という題で、目から鱗が落ちて視野が深くなる投書を載せられていた。自虐史観、中国・韓国への異常な罪悪感、戦勝国アメリカ製憲法の絶対化、戦勝国が正義であるという思いこみ。これらの原因の一つに、日本人の美徳とする「謙そん」があるのではないか。「日本は優れた国だ」と声高に言うのは心苦しい。自分の贈ったものを「つまらない物ですが」という風習とどこか似ている。しかし、個人なら良いが、これを国家レベルでやってしまっては国益を損ねる重大問題で、間違った謙そんは、国を滅ぼしかねないと、関あかりさんは、投書されているのだ。実に冷静で公平で、立派だ。
読んだ私は、「これを国家レベルでやってしまっている」国政に身を置いている。恥ずかしくなった。そして、「間違った謙そん」を実行している総理大臣や与野党幹部の顔と振る舞いを思い返した。すると、彼および彼女は、国内では決して「謙そんの美徳」をもった行動をするタイプではないことに気づいた。つまり、日本の伝統としての謙そんの美徳がある。しかし、この国民の美徳を利用して「間違った謙そん」を中国・韓国にしている政党幹部や一部マスコミ人は、日本の伝統と美徳とは無縁の非日本人的日本人である。
この夏の、歴史教科書問題を見てみよう。新しい教科書を作る会の事務所が放火され、教育委員会が開かれる東京都杉並区役所が、人間の鎖と称するデモで包囲され、新しい教科書執筆者の家庭には無言の電話が四六時中かけられた。これは立派な組織的テロである。しかし、国民の大多数は、中国・韓国があれほどいやがるのだから、他人のいやがることはしない方がよいと、「謙そんの美徳」であきらめた。しかし、この騒動の実態をみると、これは中国・韓国が原因ではなく、日本の伝統とは無縁の非日本人的日本人の、「謙そんの民」に対する支配闘争ではなかったのか。文化の問題として戦後の自虐史観をみれば、これは決して外国が発生させたのではない。マルクス主義にかぶれて日本を憎む日本人が蔓延させた結果だ。中国や韓国は、悪いのは全て日本だと言う。そういう文化だ。同様に日本人が、都合の悪いことは全て外国のせいであるとやってしまったら、それこそ我が国の「謙そんの美徳」が滅びる。
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