本日の質疑から
No.35 平成14年4月10日(水)
加藤紘一氏のこと
本日、法務委員会で検察の倫理について糺した。
加藤紘一氏の疑惑に関し、彼が中学生の時から知っている兄の同級生である弁護士が浮かび上がる。
この弁護士は、現在加藤紘一氏の顧問弁護士であるが、東京地検特捜部副部長として「共和疑獄」捜査の全般を指揮した検事であった。永野義一弁護士という。
永野検事は、加藤紘一氏を共和事件の捜査対象として取り調べたのである。永野検事は、加藤紘一氏が中学生の時から知っていた。友達の弟であるから当然である。
この共和事件では、阿部元北海道沖縄開発庁長官が収賄で逮捕され、鈴木善幸、塩崎潤などの大物に数千万の現金が渡ったとして大騒ぎになった。そして、加藤紘一氏にも千万が渡っていたという資料と証言が出てきたのである。鈴木、塩崎は、一旦金を「預かった」ことを認めた。塩崎氏は、議員辞職したと記憶している。
だが、加藤氏のみ一切を否定して乗り切っていくのだ。しかし、昨日ついに別件の疑惑により議員辞職した。
何故、共和を乗り切れたのか
問題は、何故、加藤氏が嫌疑不十分不起訴というかたちで、共和事件を乗り切ることができたのかである。加藤氏にとって、共和事件では、捜査の総責任者が、兄の友人であった、ということが有利に働いていたのではないか。これが、疑惑として消えないのである。
捜査検事が、嫌疑不十分という方針をあらかじめ決めて、それにそう捜査をし、加藤氏に助言していたとしたら、当然切り抜けることができる。
検察の名誉
この疑惑は、検察の名誉を傷つけるものである。永野氏は、特捜部検事を務め、政財界の疑獄事件を手がけたことを挨拶状に書いて弁護士事務所を平成9年10月に開業する。そして、同じ月に、加藤紘一氏の顧問弁護士となる。弁護料は月額10万円。弁護士報酬基準から見てかなり高額の弁護料である。
疑惑を追及する側が、疑惑を受ける側に回って顧問料を受け取る。これは、正常な姿なのであろうか。
泥棒を追いかける側が、泥棒から顧問料をもらって、泥棒を捕まえることができるか。検事から、弁護士になったとたんに、何をしてもいいというわけではない。
この問題を、本日法務委員会で糺した。
政治家はもちろん、法律家も、職業倫理を自覚しなければ、腐敗を止めることはできない。地味なことであるが、本日の私の活動の一こまです。
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