歪曲された歴史的事実の是正
No.283 平成19年 4月24日(火)
本日、「歪曲された歴史的事実の是正に関する質問主意書」に対する政府の答弁書が返ってきた。もっとも、答弁書というタイトルを付けているものの、実は答弁ではなく、答弁の回避書である。
先に、温家宝中国首相の演説に関して、実態と反することを堂々と述べることができるのは中国人の政治的素質・政治的能力であると本通信で述べた。
この度、この答弁書に接して、日本人の資質も付け加えねばならない。即ち、しつこく強硬な相手にはすぐに謝り、要点を誤魔化しはぐらかしながら責任を回避することができるのは、日本官僚の卓越した技術的素質・技量である。
一見に如かず。私の質問と政府の答弁は以下の通り。
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「歪曲された歴史的事実の是正に関する質問主意書」
平成十九年四月十三日 質問第一七九号
一定の歴史的事実が歪曲されたまま喧伝されて後世に伝えられることにより、国家に重大な謂われなき損害を与えるに止まらず、子々孫々にわたる民族の名誉を汚し続けるとするならば、現時点においてその歴史的事実の歪曲を正すことは未来に対する私達の責務であるところ、この度のアメリカ下院におけるいわゆる従軍慰安婦への謝罪要求決議案、中国政府の言う日本軍の南京における三十万人の虐殺および中国政府の言う日本軍による中国での化学兵器の大量遺棄という三例を点検しても、これらはその前提たる歴史的事実が歪曲されているにもかかわらず、そのまま現在に至るも事実として喧伝されてきたことによって民族の汚名として世界的に定着しかねない事態に至っていると判断せざるを得ないのであり、その対策は緊急を要すると考える。
従って、次の事項について質問する。
一、政府は、いわゆる従軍慰安婦の日本政府もしくは日本軍による強制連行はなかったと認定しているのか、あったと認定しているのか、回答されたい。
二、政府は、日本軍の南京攻略戦において、日本軍が中国政府の言うように三十万人の中国人を殺害したと認定しているのか、認定していないのか、回答されたい。
三、一九九五年五月、江沢民中国国家主席は、モスクワにおいて、日中戦争において三千五百万人の中国人が犠牲になったと発表したが、政府はこの通り認識しているのか、回答されたい。
なお、中華人國政府は、日中戦争における中国人犠牲者を当初は三百二十万人、次に五百七十万人とし、中華人民共和國政府は、二千百六十八万人としていて、今は三千五百万人としているが、政府は、何故このように中国政府の言う犠牲者数が激しく変遷するのか、その理由を把握しているか、把握しているならその訳を説明されたい。
四、政府は、日本軍が中国大陸に、次のように中国政府が言う数の毒ガス弾、即ち、始めの中国政府の主張は二百万発、次の主張は七十万発、最近では四十万発、を遺棄したと認定しているのか、認定していないのか回答されたい。
仮に、政府が日本軍が毒ガス弾を遺棄したと認定しているならば、何発遺棄したと認定しているのか回答されたい。
五、当職は、歴史的事実の歪曲が、単なる現在の損害賠償額の増減に関わることに止まらず、子々孫々にわたる民族の名誉を汚すことになるならば,まさに今、真正面から敢然と断固としてその歪曲された事実の是正に取り組み民族の名誉を守らんとすることは、政治の神聖かつ重大な責務であると思料する者であるが、政府は如何に考えられているか回答されたい。
右質問する。
答弁書 平成十九年四月二十四日 内閣衆質一六六第一七九号
一について
お尋ねについては、平成五年八月四日の内閣官房長官談話のとおりである。
二について
昭和十二年の旧日本軍による南京入城後、非戦闘員の殺害または略奪行為等があったことは否定できないと考えているが、その具体的な数に付いては、様々な議論があることもあり、政府として断定することは困難である。
三について
お尋ねの「変遷」の理由は必ずしも明らかでないが、お尋ねの「戦争」の具体的な「中国人犠牲者数」については、様々な議論があることもあり、政府として断定することは困難である。
四について
旧日本軍の中国全土における活動等については不明な点も多く、中国各地で遺棄化学兵器が新たに発見される場合もあるので、中国における旧日本軍による遺棄化学兵器の総数について、政府として断定することは困難であるが、これまでの現地調査の結果等を踏まえ、現時点での暫定的数量として、吉林省ハルバ嶺に約三十万から四十万発程度あると推定しており、それ以外の中国各地においてこれまでに約三万八千発の化学砲弾等を発掘・回収している。
五について
お尋ねの「歴史的事実の歪曲」の意味が必ずしも明らかではないが、政府としての認識は、平成七年八月十五日および平成十七年八月十五日の内閣総理大臣談話等において示されてきているとおりである。
・・・
以上が、今まで中国に何を言われても、反論も否定もせず、反省と謝罪を繰り返してきた政府の見解である。
現在、中国共産党が、今まで言いたい放題誇大に喧伝してきた我が国の虚偽の汚名を敢然と反論して是正することができる最後の局面に差し掛かっている。これをやり過ごせば、体験者・生き証人は高齢の果てに死に絶えて反論ができなくなり汚名は定着してしまう。嘘も百回繰り返せば真実になるというやつだ。
なお、以下結論だけを言うが、
安倍総理も少し言い始めたのだが、日本政府および日本軍は、慰安婦を強制連行していない。
南京攻略戦において、戦闘前の南京の人口二十万人、戦闘終了直後の人口二十五万人、どうして三十万人も死ねるのか。
中国政府の言う日中戦争における中国人犠牲者は、出鱈目だから、くるくる変わるのである。
人類史上一番膨大な数の自国民を殺したのは中国人である。国共内戦と文化大革命までの粛清の犠牲者つまり中国人が殺した中国人の数を、日中戦争の犠牲者に仕立て上げて中国人民の批判をかわそうとする魂胆である。
郷里にご健在の帝国陸軍大尉に教えられたが、当時の支那派遣軍が用意した砲弾の数は、一個師団・一会戦宛て四千五百発に過ぎない。当然、ほとんど通常の砲弾であり、使うことも無い毒ガス弾は極僅かしか携行していない。仮に、中国政府が言うようにこのような支那派遣軍に四十万発もの毒ガス弾があったならば、その保有する通常砲弾の数は膨大でありモスクワまで攻め上れる物量であったであろう。
また、そもそも、日本軍は天皇陛下の命令により、粛々と全武装を解いてそれをソビエト軍、中共軍、国民党軍に引き渡したのである。この引渡しを受けた各軍隊が、国共内戦の中で毒ガス弾をどうしたのか日本政府が知るはずが無かろう。今中国大陸の地中から出てくるのは、日本軍が遺棄したものではなく、引渡しを受けた彼等が遺棄したものである。
もう言われっぱなしでは、駄目だ。安倍内閣よ立ちあがれ!
と、反論の切っ掛けになれかしと上記の質問主意書を提出したのだが、
回答はこの通りであった。無念である。
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