毎夏の年中行事に語る
No.236 平成18年 8月 7日(月)
毎年、特に夏の八月になるとマスコミが年中行事のように靖国神社への参拝を「参拝問題」・「靖国問題」として書き立てる。 そしてこの頃は、参拝一般を非難するのではなく、「A級戦犯」が祀られた靖国神社に参拝してもよいのか、という提起の仕方になっている。以前は、靖国神社そのものが「軍国主義の象徴」とみなして非難するのが主流であったが、この頃は「A級戦犯が祀られたところに参拝するのはけしからん」という論法に微妙に変わっていると思われる。
特に、この夏は、タイミングを見計らって、元宮内庁長官の富田メモなるものが昭和天皇の語られたこととして報道されたので「A級戦犯」論が強調されている。
そこで、こういう外国の内政干渉に乗ったかたちのネガティブキャンペーンにいちいち反応しているようにみえること自体が問題であるから、何も言わないで黙って靖国神社に参拝するのが望ましいのであるが、五月の蠅のように八月の蝉のようにマスコミが五月蠅いので、以下簡潔に述べたい。
1,富田メモの信用性についてはもうすぐ決着がつくであろう。前に書いたように、これで、天皇陛下の真意が分かったとすること自体、もっとも戒しむべき軽挙である。はしゃいだ者は馬鹿を見るであろう。
2,我が国に、「A級戦犯」はおろか「B級」、「C級」もいない。国内法上存在しない人間の種別を持ち出して国の慰霊のあり方を云々すること自体無意味である。むしろ外国のプロパガンダに乗っているのであるから有害である。
3,仮にあいつが祀られているからイヤだ、あいつならイイというようなことを言いはじめたら祀られている二五〇万人について点検をしなければならなくなる。こんな馬鹿なことはない。
我が国古来からの伝統は、生前はともかく、亡くなれば皆階級の上下を問わず等しく祀られるんです、これでいいではないか。
4,我が国は軍国主義で悪い国だった、という自虐史観に囚われて靖国神社を語るなかれ。このような評価は、虚偽である。
5,但し、戦争という国策を遂行するに当たり、国家指導の誤りがなかったか否かを点検しなければならない。しかし、この観点からの点検が一番欠けている。この点検が抜けているから、簡単に東京裁判史観で思考停止しているのだ。
そこで、この点検を一歩一歩進めてきた方の、貴重な論考を次に紹介したい。この夏刊行された。是非お読み頂きたい。そして、このような点検をしてから、再び我等が祖国の歴史を語ろうではないか。
著者 佐藤 晃
書名 「帝国海軍が日本を破滅させた」上下二冊
出版社 光文社
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