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眞悟の時事通信バックナンバー
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光背をもつ母横田早紀江さんの存在、その他、普通に考えることができない中国通
 本日で、いわゆるゴールデンウィークが終わる。
そこで、表題の通り、気づいたことを述べたいと思うが、その前に、直前の時事通信で「パリは燃えているか」という言葉が発っせられた時期を間違えて述べていたので訂正させて頂きます。
 
 私は、「パリは燃えているか」という言葉は、ヒットラーがドイツ軍のパリ進攻時に発した言葉だと思いこんで前の時事通信を書きましたが、これは間違いです。
 事実は、連合軍のパリへの進攻に際し、ヒットラーが連合軍に奪回される前にパリを焼き払えと命じ、その命令が実行されているか確認のため、「パリは燃えているか」とドイツ軍のパリ占領軍司令官に電話して尋ねたということです。
 勘違いして、申し訳ございません。

 さて、このゴールデンウィークを終えるに当たり気づいたことを述べたい。
 
 第一に、四月末のアメリカワシントンDCにおける
「横田早紀江さんの深く大きな存在」である。
結論から言えば、早紀江さんは、アメリカのブッシュと日本の小泉という両首脳の存在をかすませてしまったのだ。
 
 ブッシュ大統領は、早紀江さんと会うことによって、
小泉総理は早紀江さんと会わないことによって、
共に存在がかすんだ。
 早紀江さんの存在は、政治家の思惑などより力がある。
 それは、誰が与えた力なのか。神が与えた力だ。
 このことに、日本人はもっと気づくべきだ。

 振り返れば、昨年六月二十四日から三日間、炎天下の首相官邸横の歩道で、横田早紀江さんは、小泉総理に対北朝鮮制裁実施を求めて座り込んでいた。
 その時、その横に住んでいる小泉総理は、ルートを変更して早紀江さんら拉致被害者家族の前を通らずに官邸から出たり入ったりしていた。つまり、小泉氏は、早紀江さんらに会わないようにわざと工夫したのである。
 そして、翌月の七月、小泉総理は、自分の任期中の日朝国交正常化実現への強い意欲を語り、さらに、八月からは、郵政民営化だけの課題に熱中して年末まで過ごす。
 
 しかし、小泉氏が会わないようにすれば、拉致問題が無くなるわけではない。目をつぶって見えないようにしても世界が消えるわけではないのと同じである。
 事実、早紀江さんは、先日、ブッシュ大統領とホワイトハウスで会った。
 ブッシュ大統領は、深い感銘を受けたと語ったという。
 
 そこで、同じ国民で東京と川崎に住んでいるのに会わず、さらに、炎天下の官邸横に三日間もいたのに声もかけることもせず、ひたすら拉致被害者家族を回避している小泉氏とは何かということになる。
 早紀江さんに会って感銘を受けたと語ったブッシュと早紀江さんと会うことを回避する小泉という両者の対比に於いても、
小泉総理の政治家としての存在というようりも、
「人間としての存在」自体が極めて薄くなるのは当然である。
 以後、多分任期満了まで、彼の人間的存在感は薄れ続けていくであろう。

 では、早紀江さんに会わない小泉氏の存在感が薄れるのは分かるとして、異例にも会ってくれたブッシュ大統領の存在感は何故薄れるのであろうか。
 それは、彼がアメリカの思惑、露骨に言えばアメリカのエゴイズムを代表する存在だからである。
 
 私は、ブッシュ氏と早紀江さんが会見することになったと聞いたとき、アメリカ政府の伝統的な対日世論操作の巧みさを思った。そして、同じ頃、アメリカ高官の中から、アメリカ軍の再編や海兵隊のグァム移転に際して、日本が兆を超えるカネを出すような雰囲気が出てきたのが分かった。
 
 確かにブッシュ氏は、早紀江さんと会って深い感銘を受けたであろう。
 しかし、彼はアメリカ大統領である。
 大統領が早紀江さんに会うことによって、アメリカのブッシュ政権は、日本国民が救助を求めて頼るのは、日本政府ではなくアメリカ大統領であると、日本国民に見せたのである。
 従って、日本政府はアメリカ軍の再編や移転にカネを出すのは当たり前だということも見せつけたのである。
 ある男から家族を守る意思と力を奪っておきながら、その者の前で「おまえの子供を守れるのは俺だ」と誇示し、だからその費用がいるから出せと暗示しているのがアメリカ政府の演出ではなかったか。

 しかし、である。
 日本の単純なマスコミが報道しないアメリカのこの思惑を背景にしたブッシュ大統領は、アメリカのエゴイズムという一時のことを体現しているが故に、横田早紀江という一人の母の存在に遙かに及ばなかったのである。
 
 母として子を救う一念の横田早紀江さんの存在は、日米両首脳の政治的思惑とは無縁であるが故に神に近く、かえって政治的存在としても最も大きな存在となり、日米の彼らの政治家としての存在感を遙かに凌駕している。
 特に、小泉氏の政治的思惑などは、ブッシュ氏が体現する思惑と比べても月とすっぽんで個人的痴情と同次元である。

 今や、横田早紀江という日本の母は、人間としての普遍的な家族愛を体現する国際的存在となり光背を背負っている。
従って、金正日にとって、最大の脅威は横田早紀江という母の存在である。
 その光背を背負う母の前に、ブッシュ、金正日、小泉と並んでいる。そのなかで、金正日が恐れるのがブッシュ大統領であり、最も情けない矮小化した存在が、功名心にかられてか倒すべき犯人との日朝国交正常化をこいねがうにいたり、拉致被害者家族をその「正常化」の障害とみたが故に母との会見を回避してきた自国の小泉氏ということに相成った。

 横田早紀江さんがかつて言ったように、拉致問題とは「国直し」という問題である。即ち、拉致被害者の救出とは、国家を回復する問題であるとともに、人間愛の回復の問題なのだ。だから、拉致問題で決断できない総理とは、他に派手に何をしようが「国直し」に取り組まない情けない似非総理である。
 このことを、早紀江さんは、体調的にきついにもかかわらず、
ワシントンに行って日本人に論理ではなく直感に訴えて示してくれた。勿論、アメリカ人にも日本人の家族愛が伝わったのだ。
同時に、この救出・国直しへの取り組みを回避しているのが小泉総理であることも・・・。

 ともあれ、我々は、「拉致問題という悲劇」・「被害者救出という悲願」のなかで、この度の横田早紀江さんが示されたように、気高い崇高な愛をもった人達が、被害者家族であることに感謝しなければならない。
 この拉致被害者家族の存在によって、拉致問題が、日本人全体の将来の運命がかかわる国直しという課題になっているのだから。
そして、この度の早紀江さんの行動に象徴される拉致被害者家族の努力によって、国際社会のなかで、アメリカのブッシュ政権も日本の小泉政権も、拉致問題に知らん顔をして北朝鮮との接触ができなくなっていることは確かである。小泉氏には、拉致問題を忘れたふりをしての花道はない。
 つまり、本年秋にかけて、拉致問題の深刻な山場が来る。日本政府が覚悟をもってこの山場を造るよう、大いに奮起を促したい。
 それにしても、家族と支援者国民のがんばりによって大詰めに近づいてきたのである。本来は、我が国の政治が当然のこととして為さねばならなかった国家的課題である。しかし、未だ政府は制裁の決断もできない。将に、拉致問題が戦後の偽善的風土から脱却する国直しと把握されるゆえんである。議員の一人として、ご家族のご苦労に対して「申し訳ない」と日々思う。

 次に、対中国問題に話題を移す。
 この課題に対しても、せめて一年くらいの幅で問題を見ておれとマスコミにいいたい。

 というのは、このところ、日中関係悪化の原因は小泉総理の靖国神社参拝だというマスコミ論調が通例になってきたからである。
 そして、その尻馬に乗る政治家が現れ始め、靖国参拝反対だとか、いわゆる「A級戦犯」分祀だとか言い始めている。
 
 もっとも、この奇妙な現象は、長年にわたる中国の対日工作とプロパガンダの成果である。何故奇妙な現象か。それは中国関係においては、普通に考えれば分かることが分からないからである。
 従って、今この時期に、日中関係悪化は靖国神社参拝であると言いはじめている政界・マスコミ界の人士は、中国の対日工作に長年晒されてきた結果、自分の頭で普通に考えられなくなっている奇妙な者であると推測しても的は外れないだろう。

 まず普通に考えよう!
 日中関係悪化の理由は、江沢民以来の長年のえげつない反日教育にある。
 天安門事件以来、あれだけグロテスクな人形を見せて反日教育を続ければ日中関係が悪化するのは当然である。
 それどころか、中国における反日教育開始自体が既に日中関係悪化ではないか。このような反日教育を続ければ、日本がいくら努力しても日中関係は悪化するのは当たり前である。 
 従って、日中関係を悪化させたのは中国である。
 これは自明のことだ。
 このことを棚に上げて、靖国神社参拝が日中関係悪化の原因だとは、木を見て森を見ないどころか、毛をみて森を見ない類だ。

 また、中国は、東シナ海で長年何をやってきたのか。忘れたのか。
 中国は、領海法を制定して我が国固有の島々を勝手に自国領土に編入し、我が国の排他的経済水域内の海底資源を窃奪し、沖縄まで中国のものと言いはじめてきた。
 また中国は、尖閣諸島に中国人が上陸するや、「中国人の行動は理解できる。何故ならあの島は中国の領土だから」と言い放ち、私が、尖閣諸島を視察すると「西村を処罰せよ」と橋本総理を手下と思って無礼な指示をした。
 ここまですれば、日本が中国の属国でない限り、日中関係は悪くなる。誰が悪くしたのか。中国ではないか。
 但し、中国の属国の政治家とマスコミは、悪くしたのは日本だと言っている。私は、この輩に、尖閣視察時非難されたのだった。
 
 さらに、昨年の今頃、中国は何をしていたのか思い出して欲しい。
 日本大使館・領事館に対する反日暴動と破壊活動と在留邦人への暴行である。
 中国は、その損害を賠償したのか。非を認めたのか。
 その前は、サッカー競技場での反日暴動。その前は、日本奉天領事館への中国官憲の侵入や日本領事館員を自殺に追い込む脅迫。
 これらの反日暴動・暴力・脅迫の悪質さ。これを中国は正当であるという。
 その理由は、愛国無罪!やろー、なめるなよ!である。
 これで、日中関係が悪くならなければ、日本は中国の属国証明となりかえって不自然である。

 よって、以上のことを全く忘れたふりをして触れもせずに(現実に忘れている馬鹿もいる)、日中関係悪化の原因は、靖国参拝にありと言いはじめた日本人とマスコミは中国の手下だとするのが当たり前だ。反対に、以上のことを相手が辟易するまで言い続けること、これが対中「正常化」の基本線である。
 
 さらに許せないのは、ポスト小泉に関連させて、靖国参拝で悪化した日中関係を改善させることができる人士が次期総理にふさわしいというような解説がマスコミで出始めたことだ。
 冗談も休み休み言えだ。
 次期総理にふさわしいどころか、中国のご意向を伺って靖国参拝を決めるというのは、一番総理にも国会議員にもしてはならない輩ではないか。第一、このような輩が総理になっても中国が増長するだけで日中関係は「改善」しない「改悪」だ。
 
 全く、既に、中国の覚えめでたき属国の民気取りで、
政界にマスコミ界に棲息する有象無象が現れてきたのが、
この木の芽時(ポスト小泉の)である。

 ・・・      ・・・     ・・・     ・・・

 ところで、諸兄姉は、このゴールデンウィーク、如何に過ごされましたか。
 私は、実によく歩きました。これだけです。
 
 ある一日、文字通りの道友、八尾市会議員の三宅 博氏と大阪から京都まで歩きました。
 朝、枚方大橋近くの昔くらわんか船の時代に遊郭街として賑わったあたりから、ヒバリさえずる淀川河川敷を八幡の石清水八幡宮前まで、さらに中書島の寺田屋騒動の寺田屋、伏見、東福寺、三十三間堂、東山霊山の坂本龍馬の墓、さらに、江戸時代の勤皇家高山彦九郎の銅像前と池田屋騒動跡から学生時代によく行っていた三条の飲み食い屋まで合計三十キロくらい歩きました。

 歩いて実感したこと、それは、昔の人はよく考えたのだということです。
 新幹線に二時間半のるだけで東京大阪を行き来している私は、十日かけて歩いた人よりも遙かにものを考えていないと思いました。それほど、歩きながらよく考えました。というより、歩くということは考えることにつながります。
 白隠禅師は、座る禅すなわち静禅よりも動く禅・動禅を遙かに重んじたと言われますが、その真義も分かるような気がします。
白隠禅師の禅も、その少し前の松尾芭蕉の俳句も、つまり、歩くことから生まれたのでしょう。東海道を二時間半で行き来していたのでは生まれなかったことは確かです。

 食における菜食の重視と玄米食、さらに、日々の歩け歩けこそ、明るく健康を維持して人生を充実させる方策であるに止まらず、活力ある国民を育てて毎年三十兆円を超える医療費を減少させて国家財政にゆとりをもたらし、国家を活性化させる国策上の重要施策だと実感しました。
 これが私の、ゴールデンウィークでした。


 
平成
1 8
年
5
月
7
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