大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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気がつけば、濁流足を洗う

平成14年12月27日(金)

 いよいよ、本平成十四年も暮れを迎える。
 この時期に際し、綿密な検証を行う時間がないままであっても、わが国内外の状況の概観を捉えておかねばならない。
 その概観は、次のようなメルヘンのようなイメージから始めよう。

 晴れたのどかな休日に、河川敷にテントを張って野営していた家族がいた。
 バーベキューをたらふく食べて、たき火を囲んで歓談し、テントの中でぐっすり眠りについた。

 しかし、夜来の雨に目覚めて周りを見る。
 その時、目にはいるのは昨日ののどかな砂浜ではなく、増水した濁流であった。そして、数分ののちに、濁流は足を洗っていた。

 数年前に、私たちは、この情景をテレビで見た。流水に流されまいとこらえていた家族の一団は、力絶えて流されていった。どうすることも出来なかった。
 時間と共に、前日の優しい河は、劇的に変化していた。簡易テントは、この濁流を防ぐことは出来ない。

 確かに、事前に河川敷で野営する事は危険だと、警告を発する人々がいた。しかし、その人の警告を聞きいれる人はなかった。

 さーて、この情景を脳裏に入れて、わが国とわが国を取り巻く情勢を見てみようではないか。

(前提)
 わが国憲法は、前文で、日本国民は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して我らの安全と生存を保持しようと決意した」と唱っている。
 したがって、わが国政治は、世の中には「平和を愛する諸国民」だけがいることを前提に営まれてきた。

・・・平和を愛する諸国民の存在、なんとのどかな河川敷だろうか。バーベキューで楽しんでテントを張って野営するには絶好の場所。

しかし、以下、思いつくままに状況を述べると、

(状況1)
 百名にもなんなんとする日本人が、北朝鮮の独裁政権に拉致されて、あるいはテロ工作員の養成や、あるいはミサイル開発要員として現在も使役されている。
(状況2)
 北朝鮮は、核兵器を保有している。
 北朝鮮のミサイルは、日本に狙いを定めている。そのミサイルの弾頭には核が搭載できる。生物化学兵器は当然搭載できる。
(状況3)
 中国は、核弾頭ミサイルを多数保有しており、その照準は日本の主要都市に向けられている。
(状況4)
 ロシアは、ヨーロッパ方面の緊張はなくなったので、極東軍を増強している。
朝鮮半島を南北に貫いて旧満州との国境に至る鉄道(京義線)をシベリア鉄道と連結する話を進めている。
つまり、シベリア鉄道が釜山まで来るということ。これ、ロシアの二十世紀初頭からの願望である。
(状況5)
 北朝鮮は、韓国武力併合をあきらめていない(亡命した黄書記の証言、目下、金大中によって監禁中)。
(状況6)
 中国は、急速な軍備膨張政策を進め、台湾武力併合を本気で主張している。
(状況7)
 中国、北朝鮮ともに、韓国武力併合であれ台湾武力併合であれ、日本という巨大な経済力を持つ「基地」が健在であれば成功しないことを知っている。
 よって、彼らは日本を恫喝し、萎縮させて弱体化させる方策を一貫して採ってきた。これは彼らの国家戦略である。
(状況8)
 アメリカは、米ソ冷戦の時には、世界戦略上、ソ連の核から日本を守るために、核の傘を日本の上に広げていた。
 しかし、北朝鮮の核から日本を守るために、ハワイやアラスカ、ひょっとしてサンフランシスコに核攻撃があるかも知れない危険を冒してまで、核の傘を日本に広げるかは未知数である。
(状況9)
 アメリカは、平成十五年にはいずれかの月の新月の晩にイラク攻撃を始める公算が大である。
(状況10)
 北朝鮮の独裁政権を温存しておいて、世界のテロリスト、テロ国家に大量破壊兵器が行き渡ることを防ぐことは出来ない。
(状況11)
 韓国では、この北朝鮮に融和的な政権が来年発足する。

 以上の状況を概観するだけでも、もはや、従来の状況判断から決別して、自分の身は自分で守れる体制を構築する必要があることは明らかであろう。

 しかし、日本政界は、相変わらず全体として、未だに「のどかな」河川敷にわが国のテントを張って、国民の安楽が確保出来ると思っている。
(よく、社会党がだめだったからといいわけに使われるが、万年与党の自民党の社会党的な部分が最大の弊害なのだ)

 従って、このような全体としての政治の流れ、つまり、自民党から共産党までが作り出している従来の政治の惰性、から決別した新しい国民のための「国家復元運動」が、来年起こる。

 そうしなければ、我々は、かつて見た映像のように、濁流に流される。

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