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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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山中伸弥さんのノーベル医学賞受賞を祝福する

平成24年10月10日(水)

 十月九日朝九時十分より、二十歳前後の学生六十余人に話す機会があった。
 私はその話しの冒頭、朝刊の一面を掲げ、山中伸弥京大教授のノーベル医学賞受賞を祝福するとともに、彼が前夜記者会見で語ったことから、三点を取りだして次のように話した。
 
 まず第一に、山中教授は、感謝することばかりです、お国に感謝し、大学、同僚そして家族に感謝することばかりです、と言った。この感謝の思いがこの度の受賞に結びついている。
 次に、山中さんは、お父さんを亡くされているようだが、そのお父さんに医者になれと勧められて医学を学んだ。
 そして、記者会見で、その父に感謝し、父に会いたいと言った。彼は、常に親を思っている、このことは非常に大切なことだ。
 君ら全てに父母がいる。その父母がいなければ君らも私も今ここにいない。この無限の命の連鎖の不思議を思い、そのかけがえのない父母に感謝することを心がけよ。
 三つ目に、山中さんは学生時代、医学部ではなくラクビー部に入ったと言われるほど学業以外のことに熱中した。
 君らも、何か熱中することを見つけろ。
 若い頃に熱中するものをもった経験は、山中さんのように、四十歳代、五十歳代になって花開く。

 以上の通り、山中伸弥教授のノーベル医学賞受賞記者会見は、まれにみる日本人的気品溢れるものだった。
 ノーベル賞受賞決定直後の会見で、お国の恩を語り感謝の思いを表明されたことに感銘を受けた。
 彼は、感謝の念を表明した時も、父に会いたいと言ったときも、満面の笑顔ではなく、むしろ沈痛な表情に見えた。
 そして、彼のこの表情は、昨年三月十一日の東日本大震災の被災地のまっただ中において亡くなった親子兄弟そして友人への家族愛と友情を語る被災者の表情と同じものだった。
 喜びの中においても、悲しみの中においても、派手に表情に出さない。能は、この日本人の伝統から生まれたのだ。
 一年七ヶ月前の東日本被災地の人々と、一昨日の山中伸弥教授は、ともにこの日本人の心情の伝統の中に生きていた。従って、気品あるものと私は感じた。

 さて、これから出身校の話しをしたい。京都大学のことではない。私が学んだ大阪の天王寺にある中学高校のことだ。
 私は、本年、「国家の再興」(展転社)と題して本を出版した。この本の原稿を書いているとき、私の脳裏には、中学高校の恩師に対する感謝の思いがいつも浮かんできた。
 それで、私は、この本の前書きで、
「この場で、恩師に感謝しなければならない」として、多くの恩師の中から鬼籍に入られた海軍兵学校出身のお二人と陸軍幼年学校出身のお一人の恩師とのエピソードを感謝の思いで書かせていただいた。
 私のような者が、人生の一番思いで深い十代の中学高校の六年間、のびのびと過ごせた母校に感謝している。
 そして、この母校出身者のなかに、この一年間に、世間に感銘を与え、また驚かせた人が三人いる。
 感銘を与えた人は、
 この度のノーベル医学賞受賞決定者である山中伸弥さん(中学29期、高校23期)、そして、昨年の東日本大震災のときの東京電力福島第一原子力発電所所長の吉田昌郎さん(中学21期、高校15期)だ。
 驚かせた人は、
オウム真理教信者で十数年の逃亡生活の果てに逮捕された女性だ。彼女は、山中教授よりもまだ若い。
 
 ちなみに私は、中学15期、高校9期だ。
 中学高校の底抜けに明るい疾風怒濤の時代を同じ場所で学んだ者の一人として、
 山中伸弥教授の受賞を祝いこれからのますますの発展を祈る。
 吉田昌郎前福島第一原発所長は、現在癌と脳梗塞の闘病生活をされている。誠にご苦労様!ご回復を切に祈る。
 そして獄中の元オウム信者の後輩へ、
心に平安が訪れんことを。

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