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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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友に求めて足らざれば天下に求む。 天下に求めて足ざれば古人に求めよ。

平成14年11月24日(日)

 この表題の言葉は、幕末の備中松山藩の藩政改革者である山田方谷が、弟子の長岡藩の河井継之助に教えた言葉であるという。
 (河井継之助は、幕末の藩改革者であり戊辰戦争の勇者。越後長岡から、はるばる備中松山(現岡山県)に学びにきた。この傲岸不遜の男が、生涯師と仰いだ唯一の人物であり、別れに際して、振り替えり振り返り、三度土下座して学恩を感謝した人物が、山田方谷。)

 私は、この政治状況のなかの永田町に生きて、渇くような飢餓に似た思いで、古人に教えを求めたいと長年漂ってきた。
 そして、今、山田方谷に無限の清水がでる井戸を与えられたように、学んでいる。

 徳川時代の藩政改革を見れば、東北米沢藩の上杉鷹山の改革がよく知られるが、知られていない備中松山藩五万石の山田方谷による改革に遙かに及ばない。
 上杉鷹山の改革が現在にも教訓を与えているというなら、山田方谷の改革は、さらに大きな現在の指針であろう。

 不良債権処理なくして経済回復なし

 この表題は、小泉内閣のものである。正しいであろうか。間違いだというのが、私の結論である。
 不良債権は、現在の経済状況の結果である。逆である。経済が回復すれば、不良債権の処理が出来る。
 では、経済は如何にすれば回復するのか。この本論に、現内閣および政治は取り組んでいるのか。
 取り組んでいない。これが答えである。
 現政治は、そもそも「本論」とは何かも分からないのではないか。

 「本論」が欠けている・・・「本論」とは何か。

 この答えを山田方谷の「理財論」に得た思いがするのである。その要諦は
「それ善く天下の事を制するものは、事の外に立って、事のうちに屈せず」
 経済の専門家が多く排出し細かい議論はますます盛んだが、その割に、今日ほど経済に窮している時代はない。
 何故か。
 経済の中に入って、その領域の中だけで、事を処理すればたりると、政治家が経済の「専門家」になって思いこんでいるからだ。
 これを、方谷は「事のうちに屈す」という。
 つまり、不良債権が気になれば、不良債権を追いかけて、ぐるぐる回りである。狐が自分の尻尾を追いかけているようになる。根本の、景気が回復しないのだから、不良債権は増え続けて、エンドレスのぐるぐる周りとなる。そのうちに、「うちに屈して」終わりだ。
 今は、こうなりつつある。
 「事の外に立て」とは、人心が邪であること、官吏が汚れていること、文教が廃れていること、軍備が緩んでいること、等、今まで見なかったことを見ることから定まる。そうすれば、義理を明かにして人心を正し、賄賂を禁じて官吏を清くし、古道を尊んで文教を興すこと、士気を奮って武備を充実することの必要性が分かる。
 そういうことが、迂遠な回り道という人がいるが、では、ここ十年から二十年間、経済のことだけやってきて、なおますます経済が逼塞しているのは、何故であろうか。それを考えて、根本から始めよ。必ず道は開ける。

 方谷の「理財論」の大要は以上の通りである。まさに、現在に照準を合わせて論じたような卓論である。

 先日の木曜日(二十一日)、内閣委員会で、小泉総理に、以下のように質問した。

 ただ、経済の領域だけではなく、その外に立って、今一度、何をすべきかを考えよう。昨年の、八月十五日に靖国神社に参拝するという総理の姿勢は、「天下の事を制する者」の姿であった。残念ながら、総理はその公約を守れなかったが、今後は、このようなことがなきようにお願いしたい。
 これが、実は経済をも制する為政者としての姿勢なのだ。

 これに対して、総理は、直接答えず、靖国参拝は、私の個人的な信条に基づきやったことです、と述べていた。

 私は、それ以上、質問しなかった。この政治の次元を皆さんがご判断下さい。

 ご縁があって、本欄を見られた皆さん。
 次の書を読んで、共に古人に教えを求めようではありませんか。今必要なのは、将にこのことなのです。わが国の歴史は、教えの宝庫です。
 明徳出版社 矢吹邦彦著
「炎の陽明学・・・山田方谷伝」

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