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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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金正日死去と日本の態度

平成23年12月19日(月)

 本日、十一時半からの葬儀に出席し一時間後に退出すると、北朝鮮の金正日死亡の知らせを受けた。
 とっさに思ったのは、自然死か否か、日本流に言うならば、畳の上で死んだのか、それとも殺されたのか、である。
 列車のなかで死亡したということだから、未だ何ともいえない。しかし、彼にふさわしいリビアのカダフィーのような死に方ではないらしい。

 本日は、金正日死亡によって、夕方からのNHKは、金正日特集番組放送局となった。
 そのNHKを見て気になったことを書いてから、私の考えを書く。
 
 まず第一に、NHKは、金正日追悼調である。哀悼の意を表するのがNHKの報道姿勢らしい。夜七時からのニュースでは出演の男は三人とも皆黒のスーツだ。
 その一人の、外務省元アジア局長、元審議官の田中 均氏に至っては黒のスーツと黒のネクタイである。
 彼の経歴を紹介するNHKの映像には、平成十四年九月十七日の小泉総理の平壌訪問に随行して金正日と握手する田中均氏の写真が写されていた。
 この体験が田中氏が、黒スーツと黒ネクタイでNHKに出演する理由なのだが、私には、もう一つ、彼の心根が拉致被害者側ではなく金正日側であることが判った。
 そして、何故あの時、日本政府が、金正日が小泉訪朝団に渡した拉致被害者八名の「死亡年月日リスト」を、東京に待機していた拉致被害者家族に隠して握りつぶそうとしたのか、その理由が分かった。
 今、外務省の金正日死去の報に接して喪服を着ている連中は、平成十四年には、金正日の思惑を受けて、拉致問題を北朝鮮の言う五名生存八名死亡で決着させ終熄させようとしていたのだ。
 つまり彼らは、金正日の手下として日本に帰り拉致被害者に接していたのだ。

 その後の十月、五名の拉致被害者が日本に帰ってきたが、外務省は、金正日と約束したと言い張って、帰国した五名を十日後には北朝鮮に送り返す方向で動いた。
 これも、今日、元アジア局長が喪服を着ていたことで明らかなように、外務省が拉致被害者側つまり日本側ではなく金正日側に立っていたことを示している。

 次に気になったことは、NHK出演の各論者に、金正日から金正恩に権力が移行すれば、何か日朝和解のチャンスが来るとか、核を放棄する方向に向かうのではないかとか、朝鮮半島に雪解けが来るとかの期待が表面に踊るようになったことである。そして彼らは、我が国から北朝鮮への制裁緩和を実施すべきだとか、さらに援助を開始すべきだとか論じていく。
 しかし、北朝鮮では、金日成と金正日が最高権力者であった独裁体制が、金正恩を後継者にしているのである。西側諸国の政権交代ではないのである。

 また、北朝鮮が中共に依存しすぎているので、金正恩に権力が移行する際に不安定化すると期待する傾向もある。
 しかし、朝鮮半島に関して押さえておかねばならないことは、この半島の国は、内部が如何に混乱しようとも、他国に完全に依存しているときに安定する、つまり属国化するときに安定するということである。数百年続いた李氏朝鮮を見るがいい。朝鮮という国名、さらに現在の韓国の旗、これらは支那の明から与えられたものだ。そして、この時に、半島で一番長く続いた国ができた。
 今、北朝鮮が中共の影響下にあるということは不安定要因ではなく歴史的な安定要因なのだ。

 そこで私は、NHKで見る範囲では顕れていない考えを書いておく。
 金正日独裁体制下で、北朝鮮人民のうち三百万人ほどが餓死した。さらに、多くの自国民を強制収容所に入れて苦しめている。その中で、軍のみが「盛強国家」の中核として家族を含めて厚遇されている。そして、北朝鮮は、日本人を拉致し続けてテロ組織を強化しながら、原子爆弾の開発を続けてきた。
 
 このような体制は、北朝鮮の人民の為にも東アジアの為にも日本の為にも、拉致被害者救出のためにも、打倒しなければならない。
 
 よって我が国は、金正日の死去と金正恩への権力移動を北朝鮮体制崩壊の切っ掛けとして利用しなければならないのだ。
 その為に、今密かに全力を挙げて制裁を強化すると共に、北朝鮮体制の打倒工作を展開しなければならない。
 同時に、如何にして北朝鮮内の拉致被害者を救出するのか、自衛隊にその作戦を立て具体的訓練に入るよう指示すべきである。
 
 しかしながら、日本国と家族が救出を待つ拉致被害者にとって不幸なのは、北朝鮮体制の打倒を期すには、最もふさわしくない北朝鮮寄りの民主党が内閣をつくっていることである。
 まことに、無念ではないか。

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