大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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魂のことを心がけよ

平成21年9月27日(日)

 高校生活の最後の日、担任の先生が、「魂のことを心がけよ」と語ったのを覚えている。担任は、京大の哲学科を出た人で、この言葉を、ソクラテスがその最後の日に弟子に言い残したとコメントして日本語とギリシャ語で語ってくれた。

 さて、昨日二十六日は、大阪の吉村伊平さんの主催する「大和心の集い」の集会において、「日本再興」という課題で話をする機会を与えられた。
 そして、この課題の下での私の話は、当然、「魂のことを心がける」ことから始めたのである。以下、昨日の話の概略を語ると共に、九月十三日に殉死された乃木希典将軍のことにふれておきたい。

 私は、政治行動の前提として、常に国家の危機を想定している。従って、私にとっての日本再興とは、危機からの再興に他ならない。では、この危機からの日本再興とは何か。それは、先ず始めに「たましい」の再興である。
 つまり、大和魂の復活である。この魂のことを心がけることなく日本の再興はない。
 日本人の自覚とは、「遠い過去から受け継がれてきた記憶の集積の最後の精華」として自らを捉えることである。これは一人一人の命を越えた連続性のなかに自らを位置づけることに他ならない。
 楠木正成の七度生まれて国に報いるという「七生報国」の思いを、極めて自然に発想できる精神世界が日本である。
 此処が社会契約説や革命を国の成り立ちとする国と日本の違いである。

 これに対して、金や地位、物資の豊かさなど、目に見える世界がある。目に見える世界は死ねば終わる世界である。そして、政治をこの目に見える世界に限定したのが戦後という時代と言える。つまり、「たましい」を封印したのが戦後である。
 従って、戦後の「人権」や「平和」は実利であり方便となる。その証拠に、「戦後の人権や平和」を強調してきた者に限って北朝鮮に拉致された日本人の救出に無関心である。拉致被害者救出問題は、この戦後の欺瞞性を暴いた。

 我が国の政(まつりごと)は、祭祀の主宰者としての天皇の存在と、そのもとの統治機構からなりたっている。
 天皇は、権威、たましい、祈り、という目に見えない世界を体現する存在である。
 戦後は、ここを無視し封印して政を目に見えるものだけの内閣や議会の次元つまり政争の次元に限定した。従って、公(おおやけ)の観念は戦後政治から育たない。

 戦後からの脱却とは何か。それは、日本人の魂の回復、全体としての政を取り戻すこと、即ち、「天皇への回帰」である。日本的改革とは、進歩主義とは相容れない、復古という姿こそ日本的改革である。
 では、戦後から脱却して何処へ行くのか。それは、明治の御代に回帰するのである。
 そして、その象徴的な行動こそ、「英霊の慰霊」、もっと端的に、靖国神社参拝である。これは、魂を取り戻す行動と言える。
 ジャーナリストの青山繁晴さんらの呼びかけによって、いよいよ硫黄島の滑走路のベトンがはがされ、その下に眠っていた一万余の英霊の遺骨が本土に帰ってくる日が近づくことになった。
 如何にして彼らを迎えるのか。
 
 今のように、厚生省の若い兄ちゃんや姉ちゃんが、時間外勤務のような顔で千鳥ヶ淵で遺骨収集団から遺骨を受け取るのはだめだ。
 「すぐれてアメリカを象徴する」といわれるアーリントン墓地の「無名戦士の墓」は、伝統あるアメリカ陸軍第三歩兵連隊のえり抜きの兵士が四六時中警護に当たっている。兵士が墓石の前を歩く歩数は、二十一歩と決まっている。
 我が日本も同じように、いずれ硫黄島から帰還する一万余の遺骨は、日本陸軍の兵士が、二十一発の礼砲をもって迎えねばならない。つまり、それまでに我が国は戦後から脱却し、国民の軍隊を保持する国家に代わっていなければならない。

 ところで、戦後体制のなかでの戦没者の認識は如何なるものであるか。それは、靖国神社に参拝した後の小泉総理のコメントに象徴されている。つまり、赤紙一枚で「図らずも・・・」(理不尽にも・・・)戦地に送り出された気の毒な方達という認識である。
 しかし、この認識で英霊を迎え慰霊することはできない。
 我々は、彼らが如何に闘ったかを知らないのだ。

 ワシントンの硫黄島祈念碑つまり硫黄島の擂鉢山に星条旗を掲げている海兵隊の巨大な銅像の前で、アメリカ海兵隊発足二百二十三年を祝う式典が行われたとき、海兵隊出身の主賓は次のように演説した。
 「硫黄島における戦闘精神は、この銅像にかくも見事に表現されておりますが、あの激戦の名を口にしただけで、アメリカ国民の胸は深い感動と愛国心ゆえの興奮に満たされるのであります。その感情をなんと表現したらよいのか、適当な言葉を私は見いだせません・・・」(「留守晴夫著、「常に諸子の先頭に在り」より)
 このアメリカ海兵隊が闘った相手は、如何なる兵士であったか。実は、ワシントンのあの海兵隊記念碑に翻る星条旗は二度日本兵によって降ろされている。
 昭和二十年二月二十三日、擂鉢山に星条旗が掲げられた。
しかし、翌二十四日未明、山頂には星条旗に代わって日章旗が翻っていた。米軍は猛砲撃の末、日章旗を降ろして星条旗に変えた。そして、二十五日未明彼らは山頂を見上げて見たものは、またも日章旗だった。アメリカ軍は、また猛攻の末星条旗を掲げ、翌二十六日未明山頂を見上げたが、遂に日の丸は現れなかった。
 この孤立無援の擂鉢山において、二度にわたって星条旗を降ろして日章旗を掲げた日本軍の無名戦士は、英雄であり、「図らずも・・・」戦場に送り出された市民のように扱うのは無礼である。日本人が「たましい」を取り戻すならば、アメリカ人がそうであるように、この擂鉢山の兵士を思うとき、「日本国民の胸は深い感動と愛国心ゆえの興奮」に満たされなければならない。

(以下、現在の政治状況とニューヨークにおける鳩山氏のことについて述べたが、此処では省略させていただく。
 ただ、鳩山氏のあの状態では、準備もなく、アフガンに自衛隊の地上部隊をださねばならなくなる。そして、その結果には彼らは責任をとらない、と予告させていただいた。)

 日本再興の課題の締めくくりとして、我が国の急務は、軍隊・国軍の保持であると指摘する。
 我々は、ケネディーが述べたように、「国のために何ができるかを問う国民」でなければならず、その中核は、国民の義務のなかの「祖国を守る義務」を自覚し実践する国民である。
 そして、このように我が国が軍隊を保持し軍備を増強することが、東アジアと世界の平和を維持することにつながる。何故なら、このまま放置すれば、中国共産党内部に、人民解放軍使用を抑止する要因がなくなるからである。
 チャーチルは、ナチスに対抗してイギリス空軍を増強しなければならないと、「戦争屋」と非難されても訴え続けた。その理由を自叙伝で次のように書いている。
「一九三三年なら、あるいは一九三四年でも、ドイツ軍部の指導者たちにヒットラーの暴力行為を制止させることができるだけのイギリス空軍をつくることが可能だったろう」
 今の段階でも、中国軍部の指導者たちに、中国共産党の暴力行為を制止させることができるだけの日本軍をつくることが可能だ。しかし、数年を空費すれば取り返しがつかない。

 最後に、英霊の顕彰のために、乃木希典閣下のことを語りたい。つまり、司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」に書かれた乃木将軍無能説が蔓延する情況をぬぐいたい。
「坂の上の雲」は、すばらしい小説だ。しかし、司馬さんの歴史観からは乃木さんは無能となるのであろうが、事実は全く違う。
 旅順要塞陥落は、レーニンを始め世界が称賛した軍事的勝利である。アメリカ海兵隊出身者の言を借りれば、「あの激戦の名を口にしただけで、日本国民の胸は深い感動と愛国心故の興奮に満たされる」以上の、国家を滅亡から救出した勝利である。
 このような国家に勝利をもたらした軍司令官を、世界は名将という。無能であると評する世相を放置しているのは日本だけである。これは、我が国が戦後という時代のなかで歴史を喪失している証左といえる。
 イギリスは、中将のハミルトン将軍を観戦武官として派遣し、イギリス政府の公式戦史に旅順の戦いを「兵士の英雄的な献身と卓越した勇気の事例として末永く語り継がれるであろう」と書いている。
 また、司馬さんは、一九〇四年十一月二十六日の白襷隊の夜襲を「兵の屠殺」として乃木将軍の無能の象徴のように書いているが、相手のロシア側戦記には、「我らの屈服は、一九〇五年一月一日の開城を指すに非ず、その前年の暮れ、即ち十一月二十六日における白襷抜刀決死隊の勇敢なる動作こそ、まことに余輩をして精神的屈服を遂げしめる原因なれ」と書いている。
 何故、これらの貴重な記録を司馬さんが無視したのか不可解ながら、司馬さんが、「我が国」と言わずに「この国」という表現を多用した理由が分かるような気がする。
 とは言え、高貴なる明治を象徴する乃木将軍を貶めて、「魂のことを心がける」ことはできない。
 NHKは、近く「坂の上の雲」を放映すると聞くが、乃木さんのことは、日本民族全体の評価に関することであるから、司馬さんが観た資料に限定することなく、世界の評価に耐えるよう、司馬さんの無視した資料も見分の上、「坂の上の雲」を制作願いたい。
 諸兄姉が、一人でも多く、東京赤坂の乃木坂に今も建つ乃木邸と横の乃木神社を訪れ、そこにある乃木さんに関する冊子の一つでも手に取られることを願う。

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