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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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司令官の第二の戦場

平成20年11月14日(金)

 今日も早朝、通勤に向かう人が、「田母神前航空幕僚長の言っていることは当たり前ではないか」と話しかけてこられた。そして、「今の政治は、おかしい」との感想を述べられ駅への階段を登って行かれた。実は、私が会うほとんどの人は、田母神さんの言っていることは当たり前だとの感想を述べられる。
 ところで、今の政界は、ご承知の通り、与党も野党も田母神前航空幕僚長は「けしからんことを言った」ということになっている。これは一種の大政翼賛体制である。
 但し、「改革クラブ」だけは、田母神氏は「当たり前のことを言った」で統一されている。

 そこで、今朝、我が国の世論形成の特徴に思い至った。
 国民の世論形成について、我々はヨーロッパ的モデルというか欧米を民主主義の先進国とした上で次のような構図を教えられてきたと思う。
 つまり、大衆は自分では考えないで、少数のエリート層、オピニオンリーダーの意見に従って流れる。従って、オピニオンリーダーの役割は、大衆の盲目的な流れを正論で正しく導くことだ。そのエリートとかオピニオンリーダーとかは、政治家や高級官僚や学者やジャーナリストなどだ。
 これが我々が教えられてきた世論形成のモデルだった。
 
 しかし、よく考えてみれば、我が国で起こる現象には、この欧米型モデルが当てはまらないのではないのか。
 我が国では、大衆とか庶民とか呼ばれる人達が、非常にバランスがよくて穏健な考え方ができているのに、政治家とかジャーナリストと呼ばれる人達は、すぐに左翼的・大政翼賛的になって盲目的に一定方向に流される傾向にある。欧米のモデルとは逆だ。
 この度の田母神論文に関する騒動がその絶好の例である。政界もマスコミも、田母神論文けしからんで統一され、毎日その報道で溢れているのに、家の中や駅前では、「田母神さんの言っていること、当たり前とちゃうの」という人ばかりだ。
 振り返れば、この騒動の元となった平成七年の戦後五〇年謝罪決議の時も同じであった。
 この時、理屈ではなく、謝罪しなければ表を歩くことができないように思い詰めて謝罪に雪崩れ込んでいったのは、衆議院議員であった。今も、憑きものが付いたように涙を流しながら謝罪を訴えていた女性議員の顔を思い出す。その時の首相は村山富市氏、衆議院議長は土井たか子氏だった。
 我が国では、おかしいのは「エリート層、オピニオンリーダー」であり、健全で穏健なのは「大衆」である。

 このことを前提に、田母神氏が参議院の参考人質疑を終えたので、実は田母神氏にとって、そこはどういう場所だったのかと言うことについて述べたい。
 アメリカの湾岸戦争を取材したジャーナリストが書いた本に「司令官たち」という本がある。その中で、私の印象に残っているのは、「司令官の二つの戦場」のことである。
 著者は言う。司令官には二つの戦場がある。一つは部下が血を流す戦場である。そして、もう一つは、マスコミや政治の世界での戦場である。この第二の戦場で、司令官が負ければ、第一の戦場での部下の勇戦奮闘は評価されず、帰還してくる部下は石で迎えられることになる。
 そこで、もう私の言いたいことはお分かりだと思う。
 田母神氏にとって、参議院の参考人質疑の場は、司令官としての第二の戦場であったのだ。
 田母神氏は、そこに拉致被害者救出運動の象徴であるブルーバッジを付けて臨んでいた。そして、田母神氏はそこで負けなかった。全面的に攻勢にでていた。さらに参考人質疑の日程が新たに入れられれば、田母神氏は全面的に勝利するだろう。従って、政界の臆病な大政翼賛体制は(大政翼賛は常に臆病だ)、二度と田母神氏を参考人として呼ばないと思う。
 この司令官の第二の戦場で田母神氏が負けなかったということは、自衛隊の中に村山談話史観が浸透することを阻止できたということである。
 もっとも、内閣と与党と野党(但し「改革クラブ」は別)は、村山談話の大合唱である。
 しかし、自衛官諸君に言っておきたい。
 貴官らは、これら馬鹿な内閣、与党、野党(つまり政界)のために戦うのではない。
 貴官らは、誇りある国家日本の為に戦うのだ。
 このような馬鹿な政治はそう長く続かない。訓練に励んでいただきたい。

 最後に、次のことを指摘しておきたい。
 村山談話とはつまり社会党委員長の談話である。日本国民は、決して社会党に政権をゆだねようとはしなかった。しかし、その社会党委員長が詐欺のように総理大臣となり、その談話が、総理大臣談話として、今の政界を覆っている。
 そこで、改めて社会党とは何であった、村山富市氏とは何者であったか、確認しておかねばならない。
 
 社会党とは、「アメリカ帝国主義は日中両国人民共通の敵」と宣言し、我が国を社会主義人民共和国とすることを政治目的に掲げ、非武装中立、日米安保廃棄、自衛隊は憲法違反と主張した政党である。また、朝鮮戦争は韓国とアメリカ軍が仕掛けた戦争で、北朝鮮による大韓航空機爆破は韓国のでっち上げ、北朝鮮による日本人拉致は日本のでっち上げ、というような北朝鮮のエージェントのような主張を繰り広げていた政党である。さらに、「クレムリン秘密文書」によるとソビエトに資金提供を要請していた政党である。
 次に村山富市氏とは、この社会党の委員長で、こともあろうに、総理大臣になっても自分が自衛隊の最高指揮官であることを知らなかった人物である。そして、阪神淡路大震災の朝、伊丹にある陸上自衛隊の中部方面軍を被災者救助に赴かせることもなく漫然と東京の通常日程をこなしていた。その結果、直ちに救出に向かえば助かったであろう多くの人々が焼死し衰弱死するに至った。しかし、「なにぶん、初めてのことで、朝も早かったものですから」と人ごとのように弁解した。さらに、被災地に放置された多くの被害者と家族に自ら謝罪しようという気は一切なく、国家を五十年前のことで謝罪させようと執念を燃やした。
 以上のような、「社会党の委員長の談話」に何の「権威」があろうか。

 なお、田母神前航空幕僚長の論文に関する騒動については、次に発行される月刊誌「WiLL」と「月刊日本」に投稿する機会を与えていただいた。ご一読いただければ幸甚です。

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