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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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第二回拉致の全貌と解決策、国際会議

平成19年12月11日(火)

 昨日、都市センターホテルで表記の会議が開かれた。
拉致被害者家族会と救う会、そして拉致議連が主催した。
海外からも韓国、アメリカ、タイ、ルーマニアから合計十一人が参加した。会議の総合司会は、桜井よしこさんが勤めた。凛とした名司会だった。
 私は、韓国の自由北朝鮮放送の金代表(脱北者)、タイのチュラロンコーン大学のスラット助教授そして横田ご夫妻と有本ご夫妻の次に、
桜井さんに発言を促されたので、次のように述べた。

 拉致はテロであり、戦争である。したがって、我々の目的を明確に設定することが大切である。
 その目的とは、自由北朝鮮放送代表の金さんが言われた通りである。即ち、北朝鮮における金正日の死、金政権の崩壊、民主的政府の発足である。
 そして、ここに目的を設定すれば、我々は必ず勝つ。何故なら、金正日政権のような邪悪な政権に未来はないからである。従って、金正日と断じて宥和してはならない。

 日本政府が極めて危険な論理をもっていることを明示したい。それは、寺越武志君の件である。彼は十三歳で伯父さん二人とともに、日本海に小船に乗って漁に出た。岸から見えるところで漁をしていた。しかし三人とも忽然として消息を絶って、武志君が数十年後に北朝鮮にいることが判明した。これは、疑う余地なく百パーセント拉致されて北朝鮮に連れていかれたのである。
 しかし、日本政府は、寺越武志を拉致被害者と認定していない。その理由は、寺越武志自身が拉致されたと言っていないからだという。
 しかし、この本人が拉致されたと言わない以上、拉致と認めないという政府の論理は極めて危険である。何故なら、北朝鮮が、明日、ピョンヤンにおいて全ての拉致被害者の記者会見を開き、「私は、首領様のところに、喜んで来たのです。ここは地上の楽園です」と言いさえすれば、その時全員、拉致被害者でなくなるではないか。そうなれば、「拉致は解決済み」とい北朝鮮の言い分を日本は認めざるを得ない。これは、被害者救出を放棄する事態に陥るということである。今帰国できた五人もピョンヤンでは、日本に帰りたいと言えなかったことを思い起こすべきである。寺越武志を拉致被害者と認定しない日本政府の理屈は極めて危険な国民を見捨てる論理であるといえる。

 十一月中旬、拉致議連は、ワシントンでアメリカ議会人との連携を模索したが、そこで感じたことは、在米日本大使館のアメリカ議会対策の貧弱さであった。大使館のアメリカ議会対策要員は、日本大使館には四人しかいない。韓国は数十名いるだろう、イスラエルは百名か、中国は総数把握できないほどではないか。しかし、日本は四名しか担当者はいない。
 しかも、驚くべきことに、その担当者が、アメリカ議会において、十一月現在、何人の議員が北朝鮮テロ支援国家リスト解除反対の法案に賛成しているのかを把握していなかった。ワシントンにいて議会対策を仕事としている外交官が知らず、日本の福井県というところにいてインターネットの画面に向っている島田洋一教授が知っていたのだが、何たることであろうか。ワシントンに同行した島田教授が呆れていた。
 また、東京にあるアメリカ大使館は、日本の国会議員を招いてインド洋における日本の洋上補給活動が如何に重要であるか説明会を開いた。では、ワシントンにある日本大使館は、アメリカ議会議員を招いて拉致被害者救出が如何に重要な課題であるか説明会をしているのであろうか。このような活動をしている形跡はない。

 最後に、長年家族会会長を務められた横田さんご夫妻に心からお礼を申し上げたい。横田めぐみさんとそのご家族は、拉致被害者救出国民運動の象徴的存在で、ここまで国民運動が続いてこれたのは、横田さんご夫妻のおかげである。これからも、ともに全員救出まで頑張っていきましょう。

 以上が、私の発言の概略である。
 その後、拉致議連の古屋圭司事務局長、松原仁事務局長代理のアメリカでの活動報告があり、島田洋一福井県立大学教授・救う会常任副会長の総括があった。
 この総括では、本日、拉致被害者救出の国際連合が誕生したということと、拉致議連所属議員のワシントンでの活動をかなり評価されていたのが印象的であった。やはり、議員は学者や評論家と違う。理屈を振り回さず、相手の理屈に左右されず、拉致被害者救出という動物的な衝動で発言していたから良かったと島田洋一教授はいうのである。これは、国際政治学者の理屈抜きの賞賛である。
 そして、続けて、やはり保守のしっかりした(我々のような)議員がアメリカの議員と会う必要性を説いた後、もっとも「しっかりした」議員ではない、例えば社民党の党首の○○議員が、アメリカのしっかりしていない○○議員と何回会っても意義は無いとして総括が終わった。

 会議終了後の夕食の時刻には、韓国、タイ、ルーマニアからの参加者やタイやルーマニアの大使も出席して、町村内閣官房長官主催の夕食懇談会が開かれた。
 もちろん、拉致被害者は未だ北朝鮮に抑留されたままだ。従って質素な夕食会であった。
 本年も救出を果たせず年を越すのかと思えば、無念である。申し訳ない。

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