大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

  • 西村眞悟 Facebook
  • 西村眞悟 twitter
  • 西村眞悟 RSS
西村眞悟の時事通信
  • HOME
  • 西村眞悟の時事通信

アメリカの戦術から未来の戦争と我が国の防衛を考えよ

平成13年10月23日(火)

 アメリカがアフガンではじめた地上戦は、航空機動部隊を運用して前線の背後の中枢部を直接攻撃するものである。このアメリカのやり方から未来の戦争が見える。RMAという言葉はthe Revolution In Military Affersつまり軍事革命のことでありアメリカはこの研究の最先端をいっている。これは情報を中心とする軍事技術革命を取り込んだ軍隊とその運用のことである。
 この発想での戦争は、敵部隊を殲滅することに重点を置かずに麻痺・無力化することに重点をおく。したがって、同時攻撃・要攻撃を敢行できる。軍事史的には、古典的な19世紀以来の殲滅戦、消耗戦から麻痺戦に重点を移したものである。もはや正規軍同士が国際法に則って「戦場」において知力を尽くして雌雄を決することはない。その裏をかいて敵の中枢を第一撃で麻痺させて相手の屈服を勝ち取るのが軍事革命となった。つまり、国家の高度の科学技術をもった正規軍と原始的なテロリストの区別がなくなったということだ。
 いま、アメリカはこの軍事革命後の戦争実験(After Next 次世代以後)をアフガンではじめた。したがって、テロリスト・殺し屋のマインドを持った暗視装置をつけた情報の塊のような特殊部隊が空から月のない夜にアフガンに降り立って複数の要点の同時攻撃を続けているはずだ(テレビで流れているのは主力ではない)。そして、アタックアンドアウェイでまた空に回収されている。当分夜間に地上戦がある。昼間はアメリカ軍は動かない。なぜなら、アフガンには視力8・0から5・0の狙撃手スナイパーがわんさといるからだ。それらを殺してから昼間動き出すだろう。
 さて、私が言いたいのは、このアメリカの未来の軍隊を観察して我が国の防衛戦略を革命的に変えねばならないということ。麻痺戦を考えているのは何もアメリカだけではない。北朝鮮・中共・ロシアもそうだ。はっきりいうが、これすべて我が国の西側に北から南につながる我が国の仮想敵国である。然るに我が国だけが、侵略とは敵の正規軍が海岸から上がってくるものと思い込んでいる。そして、日本には上陸に適した海岸線が少ないから安心だと呑気な状態なのだ。繰り返すが、テロリストが狙うところと未来の軍隊が狙うところは同じだ。日本を麻痺させて屈服させようとする敵は、海岸線から遠く離れた都市中枢部に降下する。その前にサイバー戦が仕掛けられて我が国の情報通信は麻痺状態になっている。しかもテロか事故かさっぱり判らないままに、電源が切られて真っ暗闇になっている都市中枢に敵特殊部隊が出現するのだ。以後、我が国政府はどうなるか想像が容易ではないか。これからの国防とはこのような、現にいま進行している軍事革命から我が国の安全を守ることでなければならない。もちろん「有事法制」は必要だ。しかし、我が国土で90式戦車が走り回るようにできても、そのまえに政府が屈服してしまったら後の祭りなのだ。いままさに、必要なのは、新しい情報収集機構の創設とその情報を管理して国防・社会防衛に役立てるためのスパイ防止法だ。そして、テロに対処しえる特殊部隊である。この意味で、私が総理なら、アメリカ大統領に頼んで我が自衛隊から観戦武官を派遣してアメリカ軍と行動をともにできるようにする。観戦武官に特命を与えて、アメリカ軍の行動と戦術・技術そして国内法制を含めた国家戦略体制を目の当たりに観察させて最高指揮官たる総理に報告させるのである。
 とはいえ何より必要なのは、危機を察知できる想像力と使命感をもった政治家である。テロ対策特別法での大まじめの屁理屈には閉口した。いまの我が国政界は革命前夜のルイ16世に似ているのだ。ルイ16世は、革命前夜の日記に「今日も狩をして何事もなく平穏であった」と書いている。我が国政界は、今日も屁理屈をこいで平穏なのだった。

新着記事

  • 平成30年6月22日(金)
    この度、「伝統と革新」誌から、内憂外患と危機克服の方策、に関する所感を求められたので、次にその一文を記し、ご高覧を頂きたいと思う。内憂とは、現下の国会を観れば分かる。この我が国の国会の惨状を喜ぶ外国が…
  • 平成30年6月20日(水)
    六月十二日に、シンガポールでアメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩労働党委員長の「歴史的首脳会談」があり、十三日の新聞の見出し流に表現すれば、「北、完全非核化を約束」、「米、北の体制保障表明」となっ…
  • 平成30年6月7日(木)
    歴史は、過ぎ去った過去の日付けのところにあるのではなく、現在の我らと共にある。従って、過去を見ないことは、現在を見ないことである。それ故、先に、明治維新百五十年を祝いながら、明治の日本が遭遇した最大の…
  • 平成30年6月4日(月)
    明治維新百五十年を祝うとは、「明治の日」を祝い「陸軍記念日」と「海軍記念日」を祝うことだ。このことに関して、未だに「戦後体制」のベールによって、明治維新からの我が民族と国家の歩みの実体が国民の目から隠…
  • 平成30年5月30日(水)
    対馬は、天智天皇二年(663年)、百済救援の日本軍4万2000と13万以上の唐軍が、朝鮮半島西部の白村江で激突した、当時の世界における空前の規模の戦闘以来、万葉集に絶唱を遺した防人達が駐屯して城を築き…

アーカイブ