大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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スパイ防止法体系が無いままでは無理だ

平成18年12月11日(月)

 私は、様々なマスコミ報道を精査するタイプではない。大まかに掴もうとするほうだと思っている。
 ド・ゴール将軍は、指揮官に必要なものは「知性と本能だ」と言った。私もそう思う。そこで、私には知性があると、自分では言えないものの、本能によって判断する場面が多いとは言える。

 その上で、最近の動きについて次のように述べておきたい。
即ち、小泉前総理の、第三回目の訪朝の話である。

 結論、これは北朝鮮が仕掛けた罠である。
 
 思えば、年末になれば、「何か動きがある」ような思わせぶりな報道がされる。昨年末には、対北朝鮮制裁要求国民集会が盛り上がるなかで、日朝の「実務者」が接触したり、シン・ガンスが「大物工作員」という肩書きで登場し、このものが我が国官憲に引き渡されれば拉致問題が片付くと言うような雰囲気がマスコミの上で醸し出されていた。
一昨年は、めぐみさんの骨ということで我が国に提供された骨が偽物と判明した年末であったが、判明しなければ北朝鮮に有利に展開していたことであろう。
 そして、この度は、小泉三回目の訪朝の話というわけである。本年は、北のミサイル発射・核実験のあとの制裁後であるから、さすがに登場する役者は大物である。背後には、北京における六カ国協議という舞台セット。
 
 そこで思い出すのは、十数年前の、カーター元大統領の平壌訪問ではないか。
 この直前、北朝鮮の核保有阻止問題でワシントンの雰囲気は一触即発の感があった。その時丁度ワシントンを訪問したが、アメリカ政府の雰囲気は、やはり戦闘かと思わせるものがあった。そして帰国して観た我が国政府(細川内閣)は、アメリカが朝鮮半島と日本海で何か仕掛けるのではないかと、呆然とワシントンを眺めているという感じであった。
 すると、緊張が高まった時に、カーター訪朝となり、一挙に「問題が片付いた」ようになった。北朝鮮が核開発をしないと明言したからである。そして、我が国政治は、北朝鮮の核問題を忘れて、せっせと「北朝鮮支援」に励んだ。我が国政府と一部政治家は、拉致問題があろうが見て見ぬ振りをしてコメに象徴される北朝鮮支援を続けた。

 では、十年後におけるその結果は?
 もっとも危険な北朝鮮の独裁政権が、核とミサイルを保有するに至っている!カーターの目論見は見事に裏切られている。
 この北朝鮮の、一貫した核開発の意思。
 そして、それを実現するための同じ手法。
嘘をついて相手からつまり敵から物資と金をせしめる特有のやり方。この恥も外聞もないやり方。お見事と、感心する。
 
 さて、カーターとかクリントンは、この時金を出させる為に我が国を誤魔化している。彼らは、北朝鮮がその時既に保有している数発の核を不問にして封印したのである。何故なら、そんなものがあっても日本には落とせても、とうていアメリカの脅威にならないと考えたからである。そして、日本人には、北朝鮮に核はないと思い込ませた。核のことを見たくもなく考えたくもない日本人が、これ幸いとそのトリックに乗った。
 結局、クリントンとカーターは、日本国民とアメリカ国民を裏切ったことになる。何故なら、彼らの御陰で、北朝鮮は「アメリカに届くミサイル」と「核」を完成させることができたのだから。
・・・本稿の主題から外れていくのでこれ以上述べないが、この北朝鮮のやり口に嵌ってきたのは、カーター、クリントンだけではないということを指摘しておきたい。この罠は、まだ有効な手口であると北朝鮮は思っているらしい。例えば、北京の六カ国協議を見ていて頂きたい、種の開いた同じ手口を使うはずだ。

 そこで戻って、この度の小泉さん三回目の訪朝の話であるが、彼が北に行けば、我が国の総理大臣経験者が、カーターの真似をさせられるのである。
 だから、行ってはならない。嵌められるにきまっている。

 では、何故、北朝鮮は小泉さんに執着しているのか。
それは、彼が、平成14年9月17日に、日朝平壌宣言に署名しているからである。
 日朝平壌宣言!思い起こして頂きたい。この宣言の本質は何であったか。これこそ、金正日独裁政権に、我が国が超多額の金を支払う約束である!
 誰が約束したのか。小泉さんである。だから、北朝鮮は今も小泉さんに執着しているのだ。
 既に、周知のことになっていると思うが、この宣言は、国家の約束ではないので我が国を拘束しているのではない。署名した、小泉さんを拘束しているのである。例のヤルタ密約が、アメリカやイギリスという国を拘束せず、署名したルーズベルトやチャーチルの意思の表明にすぎないように、日朝平壌宣言も、小泉さんの金を支払うという意思の表明である。
 だから、この度の、小泉訪朝の話が出てくるのだ。従って、この訪朝の仕掛けも北朝鮮からきている。
 
 よって、安倍内閣としてはどう対応すべきか。
同宣言を、前内閣総理大臣が騙されたことを示す「証文」として扱っておけばよいのである。
 つまり、自分も、その場に居たのであるから、確かに前総理が騙されたのを目撃した、確かに彼は騙された、と。
 
 私が、この度の新内閣発足で一番ほっとしたことは、平壌共同宣言に関して、新しい内閣であれば、以上の様に言えるからである。
 実は、日朝平壌宣言とは、我が国をテロ支援国家の元凶に落とし込んで、我が国国民と世界諸民族にたいする大いなる惨害の種を育てかねない文書だったのだ!
 その落とし穴から、我が国を救ったのは、拉致被害者家族だ。家族が、小泉さん、貴方は騙されている、金正日は嘘をついている、我が息子や娘は死んではいない、生きている、と見抜いたからだ!
 拉致被害者救出運動が、国民による救国の運動であると私が主張するのは、このことなのだ。繰り返す。あの時、被害者家族が国を救ったのだ。小泉内閣に言われるままに、被害者家族が死亡を信じて子供達の葬式をだせば、その時点で拉致被害者救出運動は終わったのだ。
(その時の小泉内閣は、平壌から帰った翌十月からの日朝国交樹立交渉・金の支払い、に奔る勢いだった)

 次に、別の角度から問題点を見たい。
 何故、この様な小泉訪朝の動きが、何時も向こうの仕掛けによってタイミングよく浮上するのか。
 ここに介在する日本の政治家やその秘書や役人や名も判明しない人物と、そこに接触する北朝鮮側の工作の実態は、何故明らかにならないのだろうか。
 小泉さんが金正日に金を払う約束をした第一回訪朝の経緯や、第二回訪朝の後に小泉さんが朝鮮総連の大会に祝賀メッセージを送るようになった訳は何か。
 第一回小泉訪朝も第二回も、カーター訪朝の同じ構造の罠ではなかったのか。
 そもそも、表に出た事態の背後にあって、我が国と国民に重大な影響を与える罠の実態を我が国が察知できているのであろうか。

 ここでも、結論は明らかであろう。
 我が国は「スパイ天国である」。これが、答だ。
 かつて、ソビエトの対日スパイのレフチェンコは、アメリカに亡命して全てをしゃべり、日本は「スパイ天国である」と言った。そこまで言われているのに、我が国は、未だスパイ天国のままである。
 刑法典を見て頂きたい。
国家的法益の章、つまり、第一章「皇室に関する罪」、第二章「内乱に関する罪」、第三章「外患に関する罪」そして、第四章「国交に関する罪」などに、昭和22年のGHQの占領下に削除された条項がある。
 この削除された条項の中に、我が国の国の形を示す中枢とスパイ防止法体系の要があった。そして、GHQは、刑法典からこの要を抜くことによって、我が国からスパイ防止法体系を消去して、我が国を自ら集めた情報に基づいて国益を守れない国、独立できない国、つまり「スパイ天国」にしたのである。

 この「スパイ天国」の中で、多くの日本人が拉致されたままになり、核開発中の独裁政権(北朝鮮に限らず)に、我が国が金と物資を貢いできた事態が生まれてきた。
 そして、この二つとも、我が国国民の生死を含めた運命を大きく左右する現状を生み出しているのである。スパイ防止法体系の有無は、我が国の死活的な国益と国民の生死に直結している。

 よって、冒頭の結論を補って、再度言っておきたい。
小泉さん、北朝鮮に行きたいのなら、スパイ防止法体系を保有してからにして欲しい。これがないままでは、無理だ。
 
 さて、スパイ防止法体系ができたとして、第一の要調査対象は何処になるかであるが、
 それは、首相官邸である。
 これ、ブラックユーモアかどうかご判断を頂きたい。

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