大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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特定失踪者の家族

平成18年11月9日(木)

 本日九日午前十時半から、議員会館でいわゆる特定失踪者の家族の皆さんと懇談した。
 先に、特定失踪者問題調査会の荒木和博氏から拉致議連役員との懇談を要請されており、本日、家族が官房長官と会見する前に我々拉致議連役員と懇談することになった。

 会場の第二議員会館第一会議室に来られたのは、次の七人の失踪者のご家族の皆さんだ。( )内は失踪場所。
 古川 了子さん(千葉市)、大澤 孝司さん(佐渡)
 新木 章さん(川口市)、 山本 美保さん(甲府市)
 秋田 美和さん(神戸市)、河嶋 功一さん(横浜市)
 生島 孝子さん(東京都渋谷区)

 現在、我が国政府が北朝鮮に拉致されたと認定している人は、十六名である。しかし、誰も、拉致被害者が十六名で終わりだとは思っていない。
 では、一体何人が拉致されているのか・・・。
 特定失踪者問題調査会の現在までの調査では、四六〇名が失踪情況から拉致された可能性が濃厚であるという結論が出ている。
 そのうち、三十五名の方は、拉致されたとしか考えられないので、
家族が各県警に刑事告発している。そして、本日家族が議員会館に来られた七名の方は、拉致された可能性が極めて濃厚な方々である。

 さて、本日お会いしたご家族のうち、秋田さんと河嶋さんの二名は、父上と母上の親御さんが来られたが、残り五名はご兄弟(姉妹)が来られた。やはり、失踪から三〇年以上経過すると、既に親御さんは皆高齢で亡くなっているか動けなくなっているのである。
 このそれぞれのご両親の、三〇年以上も果たされなかった失踪した子に会いたいという願いを思うとき、拉致の悲惨さと残忍さがこみ上げてくる。
 生島孝子さんのお姉さんの生島馨子さんは、昨年九十九歳で亡くなったお母さんの生島うらさんの写真を持参されていた。
 うらさんは、孝子さんが北朝鮮に居ると判ってから、娘に会いたい一心で、どうか北朝鮮に行く飛行機に乗せておくれと車椅子に座りながら娘に頼みつづけて亡くなったという。
生島馨子さんは、そのお母さんの思いを、
「うらさんの祈りはダイヤモンドになって」(副題、「健気に生きた明治の母」、文芸社)という本にまとめて出版されている。

 では、このご家族の情況と思いを聴いて・・・。
 
 このご家族の情況は、平成十四年九月十七日の第一回日朝首脳会談以前の拉致被害者家族が置かれていた情況と同じである。第一回日朝会談において、八人死亡五人生存と金正日が白状したことによって、家族は初めて我が子や兄弟(姉妹)は北朝鮮に居ると確認できたのであるが、それまでは確証のない実に不安な情況に置かれていた。そして、まさにその情況に今も置かれているのが、本日の特定失踪者の家族なのだ。

 さらに、この家族には、政府が十六名しか拉致と認定していないことから、自分達の失踪した子や兄弟(姉妹)は、政府から切り捨てられ救出の対象から外されてしまうのではないかという不安ものしかかっている。

 そこで、我々との懇談を終えて首相官邸に向い、官房長官と会見した家族が第一に求めたものは、
「政府は全拉致被害者の救出を目指すのか否か」という問いに対する答えであった。これに対して、官房長官は、拉致被害者が政府認定の十六名に止まらないという前提の上に立って、
「政府は、全ての拉致被害者の救出を目指す」と答えたという。当然の回答ながら、ご家族はほっと安堵したことであろう。意義ある回答だった。

 北朝鮮がミサイル発射と核実験をしかけてから動きはじめた東アジア情勢の中で、いよいよ拉致被害者救出は新しい局面に入りつつある。
そうなれば当然ながら、全ての拉致被害者を救出しなければならないのであるから、一体何人の日本人が北朝鮮に拉致されているのかという全容解明に重点が置かれることになる。
 即ち、政府は総力を上げていわゆる特定失踪者の全人数の把握に取り組まねばならないということである。

 この意味で、本日、特定失踪者の家族と国会の拉致議連の役員とが懇談し、さらに家族が官房長官と面談したことは、拉致被害者救出の大きな節目となった。

 それにしても、総理大臣を本部長とする拉致被害者救出本部を設置し、官房長官を拉致問題担当大臣にした陣容から考えて、
未だに、被害者家族の要請を受けてやっと会う、という受身の対応は物足りないことはなはだしい。
本日の官房長官の会見は、二十分であったが、拉致問題担当大臣としては、あっけなさすぎるではないか。もっとも、本日、政務超多忙であれば仕方がない。しかし、家族との会見の次には、○○娘との懇談と写真撮影の予定が入っていたという。

 会見を終えたご家族から、官房長官の次の予定が、○○娘との懇談であるらしいという話を聞いて、官邸の日程はそれこそ十年一日の如く、官僚的かつ「官邸的に」作られていくのだなー、と思って次のことを思い出した。
 
 平成十年の頃か、総理官邸に拉致被害者と総理との面談を申し込んだが、なかなか「時間がとれた」という返答がない。あっさり無視しているのだ。
そこで、総理の日程を確認してみると、例えば、北海道のすずらん娘さんや青森のりんご娘さんや桜の女王さんとの懇談と写真撮影は、いかに忙しくともちゃんと入っているのである。
 そこで、○○娘とニヤニヤしながら会う時間があるのに、何故、拉致被害者の家族とは会えないのかと官邸に問いただすと、絶句して、確か三日後くらいに会うことになったのである。

 ブッシュ大統領が、横田早紀江さんと会った意義は何だと思っているのだろうか。その政治における重要性を理解しているのか。
 その会見は、何物にもまして日米同盟の確認の意義があり、日米同盟に熱い血を通わす意味があった。
 では、拉致問題担当大臣がじっくり本日ご家族に会うことは・・・、
 我が政府の使命と正統性を内外に明らかにする意義がある。
 これは、我が国の品格に関わることである。
 政府は、せっかくの新政府なのであるから、拉致問題の我が国家における重要性にふさわしい次元の対応をされたい。

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