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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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「平和主義」は平和をもたらさない

平成17年10月23日(日)

 現在の憲法改正議論は、現憲法の枠内での議論である。
 何故なら、改正論は共通して現憲法の「平和主義」を尊重するといい、前文と九条一項を墨守する方向を向いているからである。

 しかし私は言う。
 この程度の発想では,むしろ「憲法改正」などしないほうが良い。

 第一に、現憲法は日本人が書いたものではなく、アメリカ占領軍将校が数日間で書いたのもである。
 第二に、そのアメリカ軍が書いた憲法はアメリカ軍の軍事占領下に制定されたものである。
 しかも、占領軍はその間、一方では憲法を押し付けながら、他方では言論を検閲統制し、千名を超える「戦犯」を報復処刑していた。
 以上の現憲法制定時の事実だけからでも、現憲法は抜本的に書きかえられなければならないこと明白である。
 
 さて、このような中で制定された憲法には「平和主義」と「戦争放棄」と「民主主義」と「人権尊重」がちりばめられている。
 憲法制定の経緯とこの中身は,何を意味しているのか。
 それはつまり、この憲法が、アメリカ本国に向けたマッカーサーの政治的アピールであったということである。
 即ち、日本は二度と再びアメリカの脅威にならないこと、そして、日本に民主主義と人権尊重を教え込んで、神から託されたアメリカの使命を立派に果たしたのは、このマッカーサーであること、これをマッカーサーは,日本国憲法という文書でアメリカ本国に示したのである。
 つまり、現日本国憲法は、日本の基本法という形式をなしているが,実は、占領軍最高司令官マッカーサーが自らの業績を自画自賛してアメリカ本国に報告するための「GHQの公文書」であったのだ。
 このマッカーサーの「報告文書」が敗戦国に残っている。しかも,日本の憲法として。
 憲法改正を云々する前に、このことは得心しておくべきである。

 では、それを改正するという時に、アメリカ本国にマッカーサーが示した、「日本は二度と再びアメリカの脅威にならない」というエッセンスを後生大事にしていてどうする。
 つまり、現憲法の「平和主義」を拳拳服膺していてどうするのか。

 私は,平和を否定しているのではない。現憲法の「平和主義」を否定しているのだ。
 何故なら、国家の基本法である憲法には、
「平和を維持し守り確保する為に,いかに戦うか、その為に軍隊を保持して,いかに運用するか」,つまり「平和の為の戦略」が明示されるべきであるのに、現憲法の「平和主義」によって、
「戦ってはならない,したがって,軍隊を保持してはならない」となっているからである。即ち、平和の為にいかに戦うかが掲げられるべき箇所に、現憲法では、平和への不可欠な手段が放棄されているのだ。
 これは、倒錯ではないか。したがって、この現憲法の平和主義を残存させる改正は改正にならない。

 ちなみに、憲法九条とは以下のような文章である。
一項、「日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
二項、「前項の目的を達する為,陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない,国の交戦権は,これを認めない」

 一体,この一項を残して二項を変える改正に何の意義があるのか不思議である。
 国家というものは、最終段階にくれば,「国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使」を決断するから国家なのだ。だから,紛争当事国は,話し合いによる解決に努力するのである。
 この国家存在の中心的機能を「永久に放棄して」、二項を改正して「陸海空軍を保持」しても使いようがないではないか。
 また、一項を残存させれば、紛争相手国は,日本に対して話し合いによる解決の動機付けを失うことになりかねない。武力の行使を永久に放棄している日本に対しては、危惧することなく「武力による威嚇」を露骨に実施できることになる。
 事実,北朝鮮は「東京を火の海にする」といい、中国海軍は、東シナ海および尖閣諸島周辺に軍艦を繰り出してきているではないか。

 二十世紀の,最大の教訓は、独裁権力者に対する「宥和」が、如何なる惨害をもたらしたかである。
 ブッシュアメリカ大統領は、六月,東欧のリガにおいて、ソビエトのスターリンに迎合したヤルタ協定の欺瞞を公然と述べた。それと同時に、ヒットラーに宥和したミュンヘン会談、そして独ソ不可侵条約の欺瞞も述べたのである。
 同時期にモスクワにいた我が国総理大臣の口から,このような歴史認識を聞くことはできなかったが、ブッシュ大統領の演説は、非常に有意義な,ある意味では文明論的意義のある演説であった。
 即ち、独裁権力に「宥和」してはならないのである。後に大きな悲劇を生み出すことになるからである。

 しかし、我が現憲法の「平和主義」は、必然的に,独裁者および共産主義社に対して「宥和」する方向に国を陥れてゆく。
 日本人を拉致した北朝鮮や我が国領土の領有を主張しつつ、核ミサイル増強を続ける中国に対する我が国政府の態度が端的に独裁権力に「宥和」するわが国の危険性を示しているではないか。
 テロリストの手に渡る北朝鮮のミサイルの九十パーセント以上は、経済制裁をしない我が国からの部品であるし、我が国の支援物資は金正日独裁体制を補強している。また、我が国から中国に渡った六兆円に及ぶ支援金は、どれほど中国の脅威的な核ミサイル増強を可能にしてきたか。
 こう考えれば、このような事態を招いた我が国の「平和主義」に基く中国と北朝鮮に対する「宥和」が、どれほど東アジアと世界に不安定要因を作ってきたかが分るではないか。

 よって、平和の為の努力を否定して危険要因に対して「宥和」しかなし得ない現憲法の「平和主義」は捨て去るべき有害な毒である。
 この「平和主義」のもとで、数百の国民は拉致され人生を蹂躙され領土と資源は奪われつつあるではないか。
 真の平和とは、このような事態から国民を救い領土を守る国家の努力から生まれるのである。
 真の平和とは,平和の為に、つまり、自衛の為に,戦う軍隊を保持する国家にしてはじめて実現できるのである。

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