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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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解散後の日々

平成17年8月25日(木)

 八月八日に衆議院が解散されてから本日まで、実に二週間以上にわたって、マスコミ特にテレビの番組は、小泉総裁に揺れる自民党内のことを報道している。
 小泉総理による、「郵政民営化法案」に反対の議員を非公認にして、賛成の対立候補を「刺客」として選挙区に送り込むという悲喜こもごもの「ドラマ」が画面に流れ続けている。
 なるほど、小泉総理は大した演出家である。視聴率アップの狙いは的中している。

 その中で、二つの小さな新党が設立された。彼らの政党人としての胸中がよく分かる。
 二年前に、突然、自由党解党と民主党との合併を公表された時の気持ちがダブってくる。即ち、この新党結成は苦渋の日々のあとの政治的決断である。
 
 そこで、同じ政党人として民主党は如何なる心情を以てコメントを発するべきか。
 それは、彼らの決断に政党人としての理解と敬意を示すべきであろう。
 何故なら、彼らが本会議場で郵政民営化法案反対の青票を投じたときに、民主党は、拍手して彼らを同志として讃えたからである。
 にもかかわらず、民主党代表は、彼らの結党に関し、冷淡むしろ敵意を以てコメントしたのである。
このコメントは、発言した彼自身の政治家としての未熟さと包容力の欠乏を示すものであろう。惜しいことだ。

 さて、このなかで、私は毎日何をしてきたのか。
毎日朝、駅に立って、通勤の人々に朝の挨拶を繰り返してきた。
土曜と日曜には、昼間に街頭国政報告をしてきた。
ある日、中年の婦人が私に近づき、氷の入った小さな四角の袋を私の額に当てた。そして、
「ご苦労さん。これ冷たいよ。あげる」と言ってくれた。
その袋の中は、水になったが、今も車のボックスに入れてある。

 二十二日午後四時、大阪ロイヤルホテルで、大阪に行幸された天皇皇后両陛下をお迎えした。大阪選出の前衆議院議員五名がお迎えした。自民党二名、民主党二名、無所属一名である。
 二十三日午前十時には、天皇皇后両陛下が、堺市にある履中天皇陵に行幸された。履中天皇の千六百年祭をお祭りするためである。お迎えした前衆議院議員は、堺在住の二名であった。党派は民主党だけ。

 私は、多くの人々と共に、履中天皇陵正面横で両陛下をお迎えしお見送りした。
 多くの老若の堺の人々は、期せずして、天皇陛下万歳を叫んだ。
 
 両陛下のご婚礼発表の日、私は、小学校三年生だった。
担任の先生が、美智子様の軽井沢のテニス場での写真が大きく一面に掲載された新聞を持ってにこにこして運動場にでてきた。
私たちは、先生の周りに集まった。
先生は、新聞を私たちに見せて、「美智子様、きれいねー」といった。みんな、「うん」、とうなずいて、一人が大きな声で、「先生よりきれいねー」といった。
 
 私は、その時の担任の先生である山本明子先生と、履中天皇前で両陛下を待っていた。その時ふと、小学校三年生のあの日のことを思い出していた。
 その時の小学校三年生は、五十七歳のおっさんになっていた。「先生より、きれいねー」と言われた山本明子先生は、七十八歳。
 その思い出を恩師と語るうちに、私たちの前を過ぎ去って行かれる両陛下を拝したとき、目に涙がにじんできた。

 それにしても、前の天皇の千六百年祭を、直系の子孫である現天皇が墓前に行幸してお祝いする国は、世界に日本だけだろう。

 この度の解散に戻る。
 内外の情勢がまことに厳しい中で、全く内向きで、郵政民営化だけで衆議院を解散した総理大臣は、郵政民営化だけで全てバラ色になるようなことを未だに言っている。
 まるで、万年与党の中で育った、だだっ子が、そのまま総理になったような結果である。これこそ、戦後日本の平和の象徴であろう。
 肝心なことに目をつぶって平気で放蕩できる総理を見ていると、「庄屋三代続かず」という言葉を思い出す。

 さはさりながら、現時点での私を含む同時代人が主観的に如何に騒いでいようとも、近い将来振り返れば、やはりあの時は、日本国家の分岐点であったと納得できるのではないかと思えてきたのである。
 その意味で、偏執狂的に郵政民営化を騒ぐ総理は歴史に残る。
 
 では、どういう分岐なのか。
 それは、我が国をアメリカを手本とするマネーゲーム的国家にするのか、それとも、物づくりを基本におく国家に徹するかである。
 その意味で、小泉総理が、本年にマネーゲームでマスコミを騒がした「ほりえもん」と言われる人物と面会し、郵政民営化反対の首魁亀井静香氏の選挙区に彼をぶつけることは象徴的である。

 私は、我が国はマネーゲームを讃える国家になってはならんと思う。
 日本人がいつの頃からか身につけた勤労を尊いこととする
「勤労の精神」と勤労者を大切にする社会の価値を、我々は見直すべきだ。
 人の上前をはねることに熱中するのではなく、人類にとって不可欠なものを作り出すことができる国家日本を誇りに思い、発展させていくべきなのだ。

 アメリカのマネーゲームの猛者達の要求を、小泉氏とその学者のように「グローバルスタンダード」として崇めてはならない。
 日本人にとって、日本の国益にかなう方針が尊いのだ。

 小泉氏は、この四年間、サミットでおだてられてきた。
 そして、構造改革、不良債権処理とはしゃいで、銀行を潰して国有化し、郵便局を民営化しようとしている。
 一体何をやっとるんだ、と言いたい。
 昔の江戸っ子曰く、
「おだてと、モッコにゃー、乗りたきゃーねー」と。
 小泉氏は、両方に乗っているのだ。

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