大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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八月十五日の靖国神社

平成17年8月17日(水)

 八月十四日、大阪は雨が降っていた。
 私は、空を見上げて、八月十五日の靖国神社は、二年前のように雨が降るかもしれないと思った。
 しかし、八月十五日当日の靖国神社は、六十年前と同じ八月の暑い晴れの中だった。私どもは、午前、大村益次郎の銅像前に集合した。
 結局、共に参拝するために銅像前に集まった方々は約八百名であった。六百枚用意したワッペンが無くなり、それから二百名ほどの方々が申し込まれたから、合計八百名での昇殿参拝となったのである。八百名の大人数による昇殿参拝であるから、三組に分けての参拝となった。

 参拝を終えて外に出ると、拝殿に向かって長い列があった。
 一列二十名ほどの横隊が、延々と鳥居の方向から続いている。
 そして、この人々の大きな群れは皆静かに、汗が噴き出るなかを静静と拝殿に向かって進んでいるのだった。
 人々は、プラカードを持つわけでもなく、旗を振るわけでもなく、大声を上げることもなく、皆静かに参拝を待っている。

 この人々の大きな列を見ていた私は、実は、日本人の慰霊の姿を見ていたのだ。

 日本人には、死は存在しない。居る場所が変わるだけだ。
 先祖は、我々から離れた世界に行くのではなく、この日本の山河に留まって、我々が話しかければ、励まし、慰め、導いてくれる。
 従って、我々日本人は、自らも自然に抱かれた一部と感じながら、自然を崇拝するのだ。
 
 そして、八月十五日に靖国神社にいる人は、靖国で逢おうと誓い合い、俺に会いたければ靖国に来てくれ、と言い残して、益荒男の本懐を遂げた英霊と、その英霊に逢おうとする人々である。
 従って、拝殿に向かう人の列は、静かに彼らに会いに向かっていたのだ。

 このことは、日本人に文字によって伝えられたことではなく、文字以前からの伝統によって遙か彼方の先祖から伝承によって伝えられ、日本人の血肉の中に刻まれたものである。
 
 従って、我々の慰霊の心情は、極めて古く、普遍的で、根源的な、おおらかで素朴な、真の意味での宗教心である。
 そして、この心情を基層とする文明が、我々の文明である。
 大陸の心情とは全く異なる。
 
 よって、大陸に迎合して靖国神社に目を背けることは、我が国と民族の伝統と文明を捨て去ることである。

 私は、深い感銘を受けて靖国神社を後にして、堺に戻った。京都以西は雨だった。そして、堺で、雨の中を盆踊りをしている公園を五カ所ほど巡った。

 ところで、小泉総理大臣は、昨日の八月十五日にも、靖国神社に来なかった。
 しかし、彼は、平成十三年八月十三日に、八月十五日の参拝を断念せざるをえなかった心情を、「慚愧の念に堪えない」と総理談話で語ったのである。
 仮にこの談話が、真実を語っているものとするならば、小泉総理は、総理になって以来の毎年の夏、あれほど参拝すると明言していた八月十五日の参拝を断念し続けて、その都度「慚愧の念に堪えない」思いを繰り返していることになる。

 慚愧の念に堪えないとは、まさに憤死してもいいほどの憤りを指す言葉である。
 この言葉に、嘘偽りがなければ、小泉総理は、八月十五日の靖国参拝を断念させて、慚愧の念に堪えなくさせる「抵抗勢力」に囲まれていることになる。
 事実、この夏も、歴代総理が衆議院議長のもとに集合して、総理の靖国参拝反対の圧力をかけていた。

 そこで、炎熱下で素朴な疑問が生じた。
 それは、小泉総理は、郵政民営化法案の参議院否決で、衆議院を解散したが、何故、慚愧の念に耐え難くするほどの参拝反対の「抵抗勢力」に直面して、参拝賛成か反対かの国民の審判を問う解散に打って出なかったのであろうか。
 靖国神社とは、国際的に、我が国の「誇り」が懸かった重要な神社となっているのである。従って、この参拝の是非を問う国政選挙においては、一挙に既成政党の壁がぶち壊れて、真の政界再編を促すものとなるであろう。

 また、郵政民営化法案よりも、北朝鮮に拉致されている四百名に達すると言われる日本人救出のための経済制裁の実施が重要かつ緊急課題なのである。制裁を求める国民の署名は五百万を突破し、被害者家族は首相官邸横に炎天下座り込んでいたのだ。
 しかるに、小泉総理はこの日本人救出の方策に全く無関心で、ただ郵政法案だけに執着していた。
 
 よって、総理は公の存在として与えられた権限を、行使すべき場面に行使せず、行使すべきでない場面に行使したのではないか。

 現在、連日、自民党内の郵政民営化法案賛成の候補者擁立劇がテレビを賑わしている。まるで、紅白歌合戦の盛り上がりを演出しているTV放送制作者のようである。田舎の運動会でも紅組白組に色分けして競わせればおおいに賑やかになるものである。

 その番組政策の演出家的才能に敬意を表するものであるが、為すべきことを為さず、ただ、郵政民営化法案だけに執着し、そのことだけが国家的課題であるかのように演出することに腐心し、それより重要かつ緊急の、靖国問題も拉致被害者救出問題も、先送り、もしくは取り組もうとしない総理の姿から、
 この度の解散が、「私怨」に基づくものであるという結論に至るのである。

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