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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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神野吉弘君の健闘を讃える

平成17年7月4日(月)

 同志である神野吉弘君が、生まれ育ち今住んでいる東京都品川区から都議会議員選挙に民主党公認で立候補することを決意したのは、本年に入ってからであった。
 それから彼は、一月の本年初めから七月二日の一昨日まで、毎朝と夕に、一日も欠かすことなく品川区内のターミナルに立って、自分の思いや政見また自分の生い立ちを有権者に語り続けて、昨日の投票日を迎えたのである。
 彼は、演説会を開くといういわゆる箱ものの集会よりも、街頭で訴えることに徹した。
 組織も支持基盤も持たない新人の彼は、集会を開くために限られた時間を費やすよりも、全ての時間を使って街頭に立つことを選び、二歳に満たない長男を奥さんの実家に預けて夫婦一丸となって全力を尽くした。
 そして、昨日七月三日、一万七千四百六十七票を獲得したが、当選ラインに二千七百票ほど届かずに当選できなかった。
 東京都品川区は、盟友の松原仁衆議院議員の選挙区で、神野が都議会に行けば、松原議員と神野と私で、首都から日本を変える具体的な暴れ方ができると神野の当選を念じていたのであるが。

 神野吉弘と私は、同志である。
 同志とは志を同じくするもののことである。
 彼は、いわゆる西村塾の東京支部長として、各種勉強会や靖国神社参拝などの行事を企画し実行してきた。
 
 平成十三年一月十五日の午前五時。
 彼と私は、東京品川区の皇后陛下の御生家である正田邸の前に立っていた。その日から解体されることになっていた正田邸を解体から守り保存するためである。
 財務省役人は正田邸は無価値であると嘘をついて解体しようとしていた。しかし、正田邸は、建築学的にも、昭和を生きた日本人の忘れ得ぬ記憶のうえからも、他の何ものにも代え難い価値があったのだ。
 従って、財務省の役人は、日本人が正田邸保存に大きく動きはじめる前にその存在を無くしてしまおうとして、一月十五日が、天皇陛下が入院手術をされる日であったにもかかわらず、その日一挙に解体しようとしたのである。
 神野と私は、多くの同志と共に、この役人の卑劣な暴挙から、体を張って工事車両の前進を阻んで正田邸を守った。
 しかし守ること数十日、解体業者は、我々の疲労の隙をついて先ず家屋の美しい屋根に大穴を開けて、正田邸保存を不能とし、以後あたかも粗大ゴミの除去の如く作業を進めて解体の目的を達したのである。

 都市は、変貌するものである。しかし、そこに生まれ住むものにとって、都市は懐かしいふる里でもある。従って、都市においてはダイナミックな変貌を受け入れると同時に、残す価値あるものは徹底的に保存し守られなければならないのだ。
 この両者のバランスを確保するものこそ、歴史観であり「大切なもの」を察知しうる日本人としての英知である。
 神野吉弘は、自分の郷里にある正田邸を徹底的に守ろうとしたのである。
 そして、この度品川区から立候補した候補者で、正田邸を守ろうとしたのは、神野一人であった。

 また、この度の都会議員選挙は、争点がないといわれるが、首都東京に相応しい争点があったのだ。
 即ち、北朝鮮の独裁者は、東京を火の海にするとうそぶいているではないか。都民の命を守るというなら、この北朝鮮に如何に対処するのか。
 これが、都議会選挙の争点でなくて何であろうか。そして、経済制裁を決断して、恫喝を許さずに拉致被害者を救うという国家意思を東京から発信すべきか否か、これが争点である。
 さらに、首都に存在するに相応しい靖国神社に参拝すべきか否か。都議会の候補者なら、これに答えて立候補すべきであろう。

 私の同志である神野吉弘は、街頭でこれらの争点に応えてきた唯一の候補者であった。
 つまり、彼は、きれい事を言っていたのではなく、候補者として誠実であった。
 従って、誠意は人に通じた。
 選挙の最終盤には、街角で多くの人々が彼に共感の手を振って応えてくれるようになっていた。
 そして、あと二千七百票で当選できたところまで漕ぎ着けたのである。
 当選を阻んだものは、四十四パーセントの投票率である。仮に五十五パーセントの投票率であれば、街頭で勝負を掛けた神野は当選できたであろう。
 選挙の結果は、二者択一以外になく、惜しい男を落選させてしまった。
 まことに申し訳ない。

 しかしながら、神野吉弘の挑戦と闘いは、おおきな手応えを獲得したと思う。
 中央、地方をとはず、漫然とこのまま続けておれば我が国の未来はない。・・・とするならば、たとえ当選できなくとも、神野のように愚直に誠実に、国と郷里と家族の絆の大切さを説き続ける挑戦者と彼の支持に動いてくれる有権者の存在が、実は、この国を支えている。
 このことを実証したのが、この度の神野の闘いであった。

よって、本年一月一日から七月二日まで、
品川区内の街頭に立ち尽くした神野吉弘は、まさに、
「地上の星」であった。

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