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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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同じ靖国神社参拝でも、歴史認識が百八十度違う・・・村山談話の克服が本質的課題である

平成17年6月26日(日)

 数日前に、靖国参拝の是非に関しての討論に参加して、やはり、歴史認識について、はっきり述べておかねばならないと思った。
 何故なら、同じ靖国神社に参拝すべしという結論であっても、その背後の歴史認識が、百八十度違う場合があると今更ながら分かったからだ。

 総理大臣の靖国神社参拝に関して、社民党は反対である。そして自民党議員(以下、A君という)は賛成であり私も賛成であった。

 そこで、A君は、小泉さんの靖国参拝は、「不戦の誓い」だから賛成という。
 すなわち、日本はかつて軍国主義によりアジアの諸国に苦しみを与えたが、靖国神社に参拝することで、二度と再びそのようなことはしないと誓うことになる、だから、参拝賛成というのである。
 つまり、この賛成理由は、小泉総理が度々言うのと同じである。
 小泉総理は、自民党総裁であるから、自民党の議員であるA君が同じことを言っても不思議ではない。

 しかし、この論理は、実は、参拝に反対する社民党と同じなのだ。
すなわち、
「我が国は遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで・・・植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は未来に過ち無からしめんとするが故に・・・ここに改めて痛切な反省の意を表し、心からお詫びの気持ちを表明いたします。」
という、平成七年八月十五日の村山富市総理大臣談話とA君は歴史認識を共にしているのである。
ただ、同じ歴史認識から、奇妙なことに社民党の参拝反対とA君の参拝賛成が分岐しているだけである。

 従って、A君に、村山談話に賛同するか否かと訊いてみれば、彼は、村山談話は総理大臣の談話であるから、歴代内閣に継承された歴史認識であると答えた。
 なるほど、小泉総理は、八月十五日という公約の日をずらした八月十三日参拝の際にも、村山談話を引用したし、本年四月の中国の反日暴動後のバンドン会議五十周年でのスピーチでも、村山談話を引用していた。

 そこで、私は、村山富市談話とは、百八十度違う歴史認識の故に、総理の靖国神社参拝に賛成し支持していると言い、
さらに、小泉総理が村山富市談話をまたも靖国参拝に際して引用するならば、むしろ参拝はするなと言ったのだった。

 即ち、我が国は、侵略戦争をしたわけではないし、不法な植民地支配をしたのでもない。
 日露戦争後の朝鮮半島に独立の道はあり得ない。朝鮮半島は、自己統治能力が皆無で、ロシアが勝てばロシアの支配下に入り、我が国が勝てば我が国の支配下に入る、当時これ以外の道はなかった。
 また、国際法上、侵略戦争か否かをきめるのは、当該戦争をしている国である。その上で、我が国は一度も自ら遂行する戦争を侵略戦争と決めたことはなく自存自衛の為の戦争であるというのが我が国の表明した戦争であった。
 そして、対中、対米戦争の実態と真実も、当時の我が国政府と国民の認識と表明した内容に合致している。
 即ち、日華事変は、中共側が仕掛けた戦闘であることは、今や歴史的事実であり、ハルノートを突きつけられて自衛のために立ち上がらない国はない。パール判事の判決の通りである。
 以上の私の立論に対して、不思議なことに参拝賛成派と反対派が一致して拒絶反応を示した。拒絶というより、ビックリしたのか。

 次に議論は、A級戦犯や戦争責任の話題に移るのであるが、私の認識からは、A級戦犯や戦争責任など存在しない。
 しかし、村山談話派には、明確に存在する。
 この話題に関しては、参拝の賛成派も反対派も、共に村山派であるので、意見は見事一致していた。
 従って、村山談話派と私の議論は全くかみ合わない。

 それでは、私の責任論とは何であろうか。それは、端的に、
「勝てる戦争に、負けたこと」である。
その戦争指導を誤った責任の所在を探求することは、歴史の教訓の宝の山に分け入る非常に意義あることである。
 しかし、戦後日本は、東京裁判で連合国から与えられたA級戦犯や侵略戦争責任のことばかりを追いかけ回して、未だ「自らの戦争指導」という「真の戦争責任」の領域に分け入っていない。
 つまり、村山談話派は、巨大な民族の歴史の教訓を放棄しているのである。

(従って、教訓を放棄した彼らは同じことを繰り返す。
自民党と社会党の連立時代に発災した阪神淡路大震災のときの
『もう一つの村山談話』、
「なにぶん、初めてのことで、朝も早かったものですから・・・」
を思い起こすべし。
 この村山内閣の時の死者六千数百名のうち、総理大臣が迅速に動いていれば、千名単位の人々を救うことができたであろう。
 よって、社民党の論者に対して、六十年前の他者から押しつけられた責任論より、十年前の六千数百名の死者に対する自らの責任論に答えろと糺した。)

 ともあれ、この私の「勝てる戦争に負けた責任」という戦争指導責任論に関しては、周囲は、あきれたような拒絶で応じた。つまり、孤立無援か。

 そこで私は、勝者から与えられたA級戦犯論を固執する彼らに、「君たちは、日本が勝っていても今の議論をするのか。日本が負けたから君たちの今の議論が成り立っているだけではないか」
と逆に尋ねたわけである。さらに、
「日本の戦争がだめだというなら、勝った日露戦争にも君たちの言うA級戦犯がいるのか。誰だ」とも尋ねた。
これに対して、自民・社民双方から返答はなかった。

 しかし、奇妙だとは思わないのだろうか。
 村山談話派の理屈では、日本はあの戦争に決して勝ってはならなかったのだ。即ち日本は、不正義であるから負けるべきであった。
 では、負けねばならない戦争に負けたのだから、時の戦争指導者は一種の「功労者」であり、A級戦犯など日本にいるはずがないではないか。そして、逆に、勝った戦争である日露戦争にこそ、A級戦犯がいることになる。

 この議論の場には、他に、小泉さんは八月十五日に靖国神社に参拝して辞任すべきだという奇妙な年配者がいた。
 一理ありそうに聞こえるが、靖国参拝と引き替えに総理に辞任させれば、中国の意向に反した代償としての辞任となり、結局、中国の内政干渉に日本の総理の首を切る力があることを認めたことになるではないか。
 この方、三木総理の秘書であったというが、奇妙な理屈であった。

 以上の討論は、読売TVの「ニュース、プラス1」という番組で六月二十四日夕刻に放映されたが(関東方面だけで、近畿方面は放映なし)、我々に延々二時間近く討論させたうえで、つまみ食いの二十分くらいの放映であった。
 しかも、議論の本質的部分である私の歴史認識論争(TV局にとっても驚愕の歴史認識?)については放映せず、共に村山談話派の参拝賛成と反対の、社民党的・自民党的「小理屈」(つまり、自社なれあい)が延々と放映されただけであった(両者とも、きっと、口から先に生まれてきたと推測される)。頭に来た。

 反省だとか、不戦の誓いだとか・・・もっともらしく聞こえるだけで、内実は無く空虚だ。

 私は、歴史から教訓を汲み取ろうと努力してきたつもりだ。
 そして、歴史を探究すれば探求するほど、大東亜戦争は、勝機を自ら消し去った戦争であったと思い、負けない戦争であったのに負けたと思わざるを得ないのである。驚くべき欠陥をはらんだ、戦争指導体制であった。しかも、その欠陥体制が現在にも続いているのである。
 よって、戦没者の無念を痛切に思う。
 これは、村山談話派の「反省」とは違う。
 私は、この意味の反省などしていない。

 さらに、「不戦の誓い」など、私は断じてしない。
 我が国家は、これからも、戦争を決断すべきときが必ずある。
 
 そこで、共に「不戦の誓い」のために靖国神社に参拝する政治家および参拝しない政治家に訊く。
 国家主権を蹂躙されて、現在、数百名の日本国民が北朝鮮に拉致され抑留されているが、この状態は、有事か平時か。戦争か平和か。
 既に、有事であり、戦争ではないか!

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