大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

  • 西村眞悟 Facebook
  • 西村眞悟 twitter
  • 西村眞悟 RSS
西村眞悟の時事通信
  • HOME
  • 西村眞悟の時事通信

対馬で迎えた日本海海戦百年目の日

平成17年5月29日(日)

 ここ数日間のことを次の通りご報告します。

 五月二十六日、羽田から飛行機に乗り福岡へ飛ぶ。
そして各地から集まった同志と博多駅で集合し、直ちに福岡県津屋崎にある東郷神社に参拝する。
 この神社の境内には玄界灘に突き出た丘がある。
明治三十八年五月二十七日午後二時、この丘から十八歳の安部正弘青年が、固唾を飲んで我が連合艦隊とロシアのバルチック艦隊との海戦を目撃する。
砲声は殷々と玄界灘に響いていた。
 その後、安部青年は東京に出て大学に学ぶが、あの時に沖で戦っていた東郷平八郎元帥と会うことをえた。
 学業を終えて郷里に帰った安部正弘氏は、東郷元帥の偉業を海戦海域を遙かに見晴らせるこの丘周辺に止めようと志を立て、大正十一年から五十年の歳月をかけて、この丘を中心とする広大な土地を取得して、ここに東郷神社を建立し、三笠会館や宝物館を建てた。
 私どもは、安部正弘氏の娘さんである内田久美宮司の導きで東郷神社に参拝し、海戦海域を見晴るかす丘に登った。私は、玄界灘に向かい、大声で「元寇の歌」を歌った。
「四百余州を挙る、十万余騎の敵、国難ここに見る、公安四年夏の頃・・・」
 この東郷神社には、連合艦隊旗艦「三笠」の三十センチ主砲の先端一メートルほどが保存されている。これは、百年前にこの沖で敵艦隊旗艦「スワロフ」に砲弾をぶっ放した本物の砲身である。
 かつては、完全な形の三十センチ主砲がここにあった。しかし敗戦後、連合軍がこれを持ち去り蓮根のように裁断し鉄屑として処分した。ここに残るは、辛うじて取り戻すことができた先端の一メートルである。

 この東郷神社で、小倉からご老体を酷使して駆けつけられた加藤三之輔翁と会い、お話を聞くことができた。
 加藤翁のことは、二年ほど前に雑誌「正論」にその聞き取りを掲載することができた。翁は、大陸における武装集団の頭目であった夕陽と拳銃の伊達順之助の若き盟友であった。近いうちに、シナ大陸を自らの肌で知っている翁の本格的聞き取りを作成するつもりである。

 さて、東郷神社をあとにして、いよいよ海戦海域に近い対馬に向かう。夕刻、対馬に於いて研修会と懇親会を済ます。

 二十七日、対馬最北端に移動し、午前十時三十分海上自衛隊の掃海艇に乗り込む。金子長崎県知事、対馬を選挙区とする友人の山田政彦衆議院議員、ロシア大使、ウクライナ大使らが乗船する。掃海艇二隻とフェリーに乗り込んだ一行と無数の漁船は、海戦海域に向かう。
 そして、海域上で日本側挨拶、ロシア側挨拶を終え、黙祷。
弔砲発射、そして「海ゆかば」のメロディーが流れる中、全員が洋上に献花した。
 私は、靖国神社の酒を洋上に注ぎ、自分も飲んだ。

 二十七日には、対馬に来れない仲間が、大阪護国神社で海戦祈年祭を行っていた。また、横須賀の戦艦「三笠」でも慰霊祭が行われていた。そして、私どもが出席した対馬では、対馬の地元の人が「日本海海戦百周年記念事業実行委員会」を結成して、三年越しの準備の末の式典が行われた訳である。
 日本政府が何ら動かない中で、郷里にちなんだ世界史的偉業を顕彰しようと立ち上がった対馬の同志のご苦労に敬意を表する次第である。まことに、ご苦労様。

 ところで、この四月、海上自衛隊の練習艦隊は、イギリスを目指して出航していった。イギリスを目指す理由は、イギリス政府の実施するナポレオンとイギリスの雌雄を決したトラガルファー海戦勝利二百周年記念観艦式に参加して、観閲官であるイギリス女王陛下の観閲を受けるためである。
 しかし日本政府は、イギリス政府の実施する観艦式には参加しても、トラファルガーの勝利を凌ぐ勝利とイギリス自身が認めた日本海海戦勝利百周年記念観艦式を実施しようという発想さえなかった。
 これは歴史を失った外務省と歴史的使命感を欠落させた政治の複合作用である。
 掃海艇の上で、このことを考えるとどうも腹立たしく、また、掃海艇乗組員の諸君には失礼ながら、この海域にたった掃海艇二隻とは、と、しみったれた感じになってきたので、掃海艇司令に、トーゴーターンをしてみてくれとか、景気づけに機関砲を「派手に撃ってくれ」とか、いろいろ提案してみたのである。

 翌二十八日の対馬での予定をこなして本日、堺に帰っているのであるが、その間、谷内外務次官の発言で韓国が反発したとか厚生労働政務官の森岡君の発言で中国が反発したとか報道されていた。「A級戦犯は犯罪者ではない」との森岡君の発言に対しては「野党も反発」と報道されているから「情けない」と思いながら対馬にいた。
 二十八日に対馬で読んだ朝日新聞の社説は最低であった。
「もう朝日新聞に購読料を払う必要はない。購読は止めた方がいい」と自信を持って言える。
 谷内次官の発言も森岡政務官の発言も、当たり前のことだ。
 谷内次官の発言などは、これほど問題点を親切に指摘した発言はないのであるから、自ら顧みる心さえあれば、韓国国会議員は「友邦からの老婆心」と感謝すべきなのだ。

 また、本日日曜日の朝のTVでは、「靖国神社に参拝すべきか否か」を、未だに大まじめにやっている。
 毎日でも自然に参拝すればいい、
 これにきまっているではないか。
 学者の出る幕か。
 NHKには、日本人の学者と、中国人の学者と、学者と官邸人間との間を行ったり来たりして既に身分が解らず旗幟も解らない元役人がでていた。
 もっとも、このごろ日本のTVによく出てくる日本語のうまい中国人は、中国共産党の広報官がレッテルを日本の大学教授に変えただけのが多い。日本人大学教授にも、中国や北朝鮮の広報官がいるのであるから致し方ない。

  ・・・   ・・・   ・・・   ・・・

 我が国の刑事司法上の問題点は、被害者への配慮がないことであるとよく指摘される。最近その声が多い。その反省の上に立って、被害者への配慮とケアーが重視される。
 罵声を浴びても、社長は土下座して一件一件回る。
 社会的な重大事故においては、マスコミは、その土下座の現場を撮りたくて群がる。仏様がお棺のなかに横たわる家の中にテレビカメラがひしめく喧噪の中で、社長は土下座する。しかし、マスコミの群がる中で、土下座される被害者の身になって思うならば、この状況設定こそ、被害者への配慮が無い最たるものであろう。
 
 仮に、マスコミの前では土下座するが、マスコミのいないところでは知らん顔の社長ならば、被害者はもっと傷つく。
 反対に、マスコミのいるところでは嘆き悲しんだふりをして土下座を要求し、マスコミがいなければ笑って酒を飲んでいるのは「被害者」ではない。
(思い出した次の光景はこれに近いか? 前に議員会館の前で座り込んでいた、従軍慰安婦であったという朝鮮の老婦人達は、カメラの前では地面をたたいて泣いていたが、カメラがいなくなるとケロッとしてたばこを吸っていた)
 これらの「社長」や「被害者」が土下座をしたり要求したりするのには、「誠意」とか真の悲しみとは無関係の何か他の思惑があるのである。

 事故や犯罪という明確に被害者と加害者が別れる事例においても、形式だけの「誠意」や「配慮」を要求すれば、往々にして被害者がさらに傷つき窒息させられたり、反対に被害者が「被害」を道具に脅迫し恐喝する加害者になる場合がある。

   ・・・   ・・・   ・・・   ・・・

 本日のTVにおける靖国神社に参拝するか否かの議論における参拝否定論は、被害者への「誠意」や「配慮」を求める論理に似ていた。
 では、百歩譲り、その論理にあわせて中国を「被害者」で日本を「加害者」として、中国は如何なる「被害者」なのであろうか。
 答え・・・中国政府は、他の目的のために土下座を要求する類の「被害者」である。
 理由・・・戦後中曽根内閣まで、歴代総理は靖国神社に参拝し、天皇陛下の御親拝も幾たびかあった。中国が真の「被害者」であるならば、記憶の新鮮なその時に参拝反対を叫んでいたはずであるが、中国政府は、全く問題にしていなかった。
 よって、結論・・・中国の要求通り(恐喝か?)「謝罪」し靖国参拝を止めても何の解決にもならない。

 仮に、事故や犯罪における加害者と被害者の関係に日中両国を措定したとしても、以上の結論に帰結せざるをえない。
 つまり、日本人が、被害者への配慮と思って贖罪感から行う行為(例えば土下座、靖国参拝断念)は、中国政府という「被害者」により他の目的に利用されてきたのである。

 そして、本日における議論も、驚くべきことに、未だ、被害者へのケアー論にとどまっている。
(日本のマスコミは、謝罪の現場に群がって映像を撮るのが好きなあまり、謝罪の場面を何が何でも作り出したいのであろうか。)
 
 十年一日の如しというが、十年前の国会謝罪決議の際、
「子供の頃、悪いことをしたら『ごめんなさい』といいなさいとお母さんから言われたではないか」
と党の部会で発言した元総理大臣がいた。
 あっけにとられて、彼の顔を見た。その時彼は、「ごめんなさい」といえば、丸く収まるのだから素直になれと我々に説教するのだった。
 私は、その時、国際政治においては、謝罪すればそこで終わるのではない、そこから始まるのだ、だから国家が謝罪する必要はないと言った。
 結果は、十年たって、どちらの言うとおりになったか。
 元総理の母親も、十歳の時「ごめんなさい」と言えば、二十歳になっても「ごめんなさい」と言い続けなさいとは教えなかったはずだ。彼は確か、今は自民党にいると思うが、この頃はいるかいないかも分からない。
 つまり、村山富市氏をはじめこの元総理も、十年後はおろか、一ヶ月後のことにも責任をとらない「政治家」で、今も昔も、謝罪せよ、とか、靖国参拝反対を言っている人には、こういう「良心的」な人がいる。

 以上、長々と書いてきて、正直嫌悪感を覚える。
 もう書く必要はない。
 本質は、中国共産党のプロパガンダであるからだ。
 
 中国人民に対する二十世紀の最大の加害者は中国共産党である。
 その中国共産党が、自らの加害の歴史を隠蔽しながら、日本を加害者として世界のマスコミの前で土下座させ、日本は中国の前に屈服しているという序列を確固としたものにしたいのだ。
 
 ただそれだけのことで、中国の国際政治におけるプロパガンダ戦略にすぎないのに、我々は、良心と倫理観に関する次元で延々と議論している。
 私も、ここで長々と書いてきた。もう止める。
 
 中国共産党よ、「反日」の種明かしはすんだ。世界のマスコミも、分かってきた。
 日本の朝日というマスコミだけを見て、三流ピエロのように、まだまだ興行ができると思いこんだらえらい目に遭うだろう。

新着記事

  • 平成29年9月19日(火)
    数日前に、産経新聞朝刊が最初に一面大見出しで、「衆議院解散」を報じたとき、あれ、何を考えているのか、と、一瞬、解散権を持つ安倍総理の頭の中のことを思ったが、その後、得心した。何故なら、我が国を取り巻く…
  • 平成29年9月13日(水)
    昨日、「安保理決議は軍事力行使の手段である」と題する時事通信を発信してから、夕方に、大阪で元航空支援集団司令官で空将の織田邦男閣下の話を聞く機会があった。私は、昨日の時事通信で、アメリカのトランプ大統…
  • 平成29年9月12日(火)
    国連安保理決議は「目的」ではなく「手段」だ。では、何の「手段」か。「斬首作戦」開始の「手段」である。日本以外の諸国、特にアメリカにとって、「政治と軍事」は車の両輪であることを忘れてはならない。アメリカ…
  • 平成29年9月9日(土)
    九月九日の、現時点で、まさに今が、東アジアの、「戦争か平和かの分岐点」であると感じる。分岐点というより、我が国は、今、爆発の予兆がする噴火口の上に乗っているのだ。従って、ジタバタすることなく、覚悟を決…
  • 平成29年9月5日(火)
    今、着眼すべきは、核兵器の不拡散に関する条約(NPT条約)第10条  各締約国は、  この条約の対象である事項に関連する異常な事態が、  自国の至高の利益を危うくしていると認める場合には、  その主権…

アーカイブ