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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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島々のこと

平成16年10月20日(水)

 現在、台風23号が高知沖にあって北東方向に進み、本日中に近畿南部そして関東方面に抜ける進路で迫っている。
 三日前、23号はまだ沖縄群島の遥か南にあったが、東シナ海海域は既に強い風が吹き波が大荒れに荒れていて、離島間のプロペラ機は、発着困難になりつつあった。
 その頃、私は奄美群島にいた。そして、この台風の風に追われるように、徳之島から東京に戻ってきた。
 飛行機が飛び立って家に帰る事ができて、今度は本土でこの台風の接近を待っていると、前に会ったやつとの再会のような感じがして、のっし、のっしと、マイペースで着実に迫ってくる巨大なものの迫力を感じる。
 もうどこかへ飛び立つわけにはいかない。

 さて、島嶼議連という離島のことを考える超党派の議連があり、初当選も同じ同志の山田正彦さんら議連幹部数名と共に、奄美群島を見てきたのだ。
 一泊だけであったので、奄美大島と徳之島に行けただけだが、町長さんらが各群島から集まってくれたので、この二つの島でほぼ群島全体の各町の町長さんらと会うことができた(奄美群島とは南から、与論、沖永良部、徳之島、喜界が島)。
 そこで我々は、各町から要望陳情を受け、我々の持つ政策を説明した。

 ところで私は、島嶼議連結成時からのメンバーであるが、当議連発足に際して発言し、「議連が対象とする島の中には、北から千島の各島々、日本海の竹島、東シナ海の尖閣諸島が入るのか否か」の問いを発し、メンバー全員から「入る」の確認を得たので議連に加入した。超党派の議連であったから、当時は、社会党の議員もメンバーにいたからである。
 
 拉致議連もそうであるが、現在の政界では超党派の議連が、特色ある活動をしている。既成政党はどういうわけか動きがない。
 これはずばり、「官僚化」しているからだろう。
 各省庁の本物の官僚は、各地位で仕事をするから「官僚的」といわれる。しかしこれは当たり前で、官僚には各地位で各地位の仕事をしてもらわないと組織として動かない。官僚は官僚的でないと困る。
 そこで、官僚で一番困る種類は何かというと、官庁ではなく党内での出世を唯一の事業とする政党官僚という種族である。
 ここでいう政党が「官僚化」しているとは、こういう政党官僚が増えたという意味。

 さて、島々での概略。
(各島からの要望事項要旨)
 離島は物価が高い。
 離島では、土木工事重視で自然が破壊されている。土木事業は、本土の業者が入ってきて島の経済を潤さない。
 しかも工事による自然破壊が、昔からの生業である農業漁業を衰退させる。
 離島と本土を結ぶ航空運賃は高すぎる。外国への運賃より高い。これでは人の往復ができない。家族が往来できない。
 島と島との海を航行しての往復も、間に近海水域を設定されているので、気軽に往復する事ができない。これでは、文字通りの「孤島」になる。

(議連および私が、島で表明した事)
1、我が国は、海洋国家で国土は島々からなる。
 従って、島々が住みやすく豊かになるということが日本が豊かになるということだ。また、離島振興をなすには、海洋国家の国境を如何に守るかという観点をもつ事も必要である。我々の国境は島々である。
 沖縄南端の八重山諸島では、「何故、国境の島に日本海軍の船の姿がないのだ、政府は我々国境の島に生きる国民を守る気が無いのか。」という声を聞いた。奄美群島でも、この観点から各町で海上自衛隊の誘致も視野に入れた構想を練ってほしい。

2、ヨーロッパにおける離島振興策を学ぶと、離島における免税策が成功し、島の生活が安定するので都会で働いていた島民が島に帰り始め、離島に長期滞在する訪問客も増えて島が快適な生活の場になった(フランスのコルシカ島、イギリスのマン島など)。
 よって、議連は、離島においては消費税とガソリン税を免除する法案を準備している。
 国内を巡って長期滞在型のバカンスを過ごすというスタイルは、欧州では普通であるが、我が国では、わんさと短期間海外に出かけるというパターンしか生まれようが無い。
 我が国に無数にある島々で長期滞在ができる方策を考えねば、仕事も忙しく休暇もせわしい日本の慌ただしさから解放されない。
 現在、宝島と奄美大島の間には、近海水域が設定されていて小型船舶操縦免許では両島間を行き来できない。しかしこれはおかしいので島の人が自分の船で自由に行き来できるようにすべきだ。

(島で思った事)
 私の考えは、島での集会で表明したが、離島の方々は本当に大変だと思う。島の人たちの昔からの生業は、農業と漁業が主だが、その物産を消費地に運ぶためには多額の輸送費が要る。その為に収入がそれだけ減る。それに加えて、島に本土から入る生活必需品は輸送費プラスで本土より高くなっている。
 しかし、自然はすばらしいし、新鮮なものを毎日食べることができる。奄美群島や沖縄諸島は、長寿地域である。この意味では、離島振興策の財源を生み出している都会よりも、島が遥かに恵まれているといえる。

 決めるべきは、この自然と生活環境に恵まれている島々を潰すのか守るのかということだ。
 私は、守る事が日本全体の豊かさと国力の増進に繋がると思う。

 問題は、今までの離島振興策のあり方だ。これは、土木事業中心の、海岸をコンクリートで囲うというやりかた。
 しかも、離島に土木業者がいないので本土の業者がやる。これでは、金をつぎ込んで島をコンクリートに塗り固め潰しているのと同じだ。誰も豊かにならない。あぶく銭が都会で動くだけだ。

 島対策は、コンクリートから例えば「免税というソフト」に転換すべきだ。航空運賃も大幅減額が可能である(世の中に、航空運賃ほど伸縮自在なものはない。東京と奄美間の航空運賃でアメリカ東海岸に行けたりする。工夫次第でどうにでもなる)。
 免税額以上の金額が、監視のきかない島々の無駄で有害な工事に使われてきていることをおもえば、振興策のソフトへの発想の転換は、財源を生み出す。しかも、免税による消費の活性化は結局税収を増やす。
 免税策が実施されると、島々と本土との人の往復が始まり、島での滞在者が増える。
 そして、島の人以上に、都会の人が島の生活の恩恵を受け、ひいては、海洋国家の国民である日本人全体の真の豊かさがもたらされるとおもう。
 大海原のなかに神々から与えられた我が国土に感謝、である。

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