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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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さらに、友邦台湾について

平成30年1月6日(土)

年頭にあたって、台湾の戦略的重要性については既に述べたが、
さらに、台湾について書く。
その上で、台湾と文明が全く異なる「朝鮮の南と北」が、
昨年末から新年に入って、また同じことを繰り返し始めたので最後に触れておく。

学生時代からの友で、
毎年、正月は台湾の台南に滞在して書き物をする未だ独身のユニークな男がいる。
この男から、正月二日、台南の成功大学の構内にある
大きく枝を広げた巨木を背景にした写真がメールで送られてきた。
この巨木こそ、
昭和天皇が摂政時代に台湾を訪問されて手植えされた榕樹の木だ。
戦前、この地には日本軍司令部があった。
写真に映る巨大な榕樹の木は、
二十二年間を日本統治時代で育ち、
それから七十二年間を台湾の人々によって育てられた。
この樹の元に石碑があり、日本語で次のように刻まれている。
  長者の言によれば、
  此の榕樹は、日本統治時代、大正十二年、
  乃ち日本天皇裕仁の、皇太子たりし頃に、
  自ら植えられしものと、
  伝えられる。

友が、成功大学の校門で、
職員に昭和天皇の植えられた木の所在を尋ねると、
その職員は自転車に乗って木まで案内してくれ、
丁寧にお礼を言った十分ほど後に、
彼はカレンダーなどのお土産をもって引き返してきたという。
友は書いてきた。
  なんという日本人に対する、あたたかい思い。
  韓国中国とはえらい違いです。
  台湾にいると、心が洗われ、
  この人達を大切にしなければという思いが高鳴りますね。
また、校内の何処にあるのか、
摂政の宮の正装した等身大の写真の横に立つ彼の写真も送られてきた。
  皇太子時代の昭和天皇と
  90数年の時を隔てたツーショット
と書かれていた。
なお、成功大学は、
首都台北の旧帝大が台湾の東大と言われているのに対応して、
台湾の京大と言われていると聞いている。

この友からの二枚の写真を見て、
この榕樹の木の影で休んだ夏の台湾を思い出した。
その時私は、
昨年の六月十三日に百四歳で帰天された門脇朝秀翁とともに
台湾の台北を起点として時計回りに
山岳地帯を故郷とする高砂族が多い東海岸地帯を北から南の潮州まで移動し、
さらに西海岸を高雄から台南を廻って台北に帰った。
台湾の東の海岸地帯の街々には、
神社の跡に拝殿の無い鳥居だけが立っている光景をよく見かけた。
あるとき、門脇翁はその鳥居の土台に座って、
  ここにこの鳥居が残っているということは、
  日本時代の物は全て破却して掃討し、
  日本の帝国大学などで高等教育を受けたエリート層は全て粛正した
  蒋介石の「白色テロ」の時代に、
  この村の長が、
  鳥居を残す為に命を賭けたということを示している、
と我々に教えてくれた。

また、我々が台中の霧社に向かったとき、
霧社の手前の街で、道路の真ん中に立つ巨木を見た。
その巨木も、成功大学の榕樹の木と同様、
昭和天皇のお手植えの木だった。
そのお手植えを手伝った台湾人(故人)と門脇翁は交流があり、
その孫がでてきて説明してくれた。
この木は昭和天皇が植えられた大切な木です。
道路の拡張の時、この木は切ってはならないと街で決めたので
広がった道路の真ん中に残ったのです。
霧社は、昭和五年十月、
台湾統治時代の日本に対する最大の武装蜂起のあったところだ。
この武装蜂起を霧社事件という。
この事件は、日本の警官に侮辱されたと感じたセデック族(高砂族)の一部が、
霧社公学校で行われている運動会に参加している多くの女子と子供を含む
百四十人の日本人の首を切り落として勃発した。
そして、鎮圧に向かった日本軍部隊と日本軍によって首狩りを許可された高砂族(味方蕃)によって、蜂起した七百人のセデック族が自殺しまたは殺戮されて事件は鎮圧された。
台湾の霧社一帯では、このような対日武装蜂起があり、
戦後、蒋介石政権が英雄的反日運動の聖地ともてはやしたが、
昭和天皇のお手植えになった木が道路拡張から守られ道路の中で茂っている。

その日は、セデック族の民宿に泊まり、
翌日、民家に招かれた。
その家の壁には、霧社事件の時に狩った多くの首を前に置き、
その後ろに昂然と並ぶ家人の親たちの写真が架けられていた。
これが、最後の首狩りだったのだろう。
なお、この宿泊の際、
太い腕の高砂族の元兵士とアルコール50度以上のコーリャン酒の飲み比べをした。
彼がガクッと眠ってしまって私が勝った。
またその時、先祖が首狩りに使った刀を見せてくれと頼んで手に取った。
我が国の戦場で敵の首を掻く時に使う鎧通し(短刀)と比べれば作りが劣るが、
さすが実戦的な、手に持てばゾックとする短刀だった。

また、門脇翁と、東海岸南墺の「サヨンの鐘」を保存している家を訪れた。
サヨンは、十七歳で亡くなった原住民の娘の名前だ。
昭和十三年、村の日本人の巡査に徴兵令状が来て、巡査が出頭のため村を離れるとき、
村人が巡査の荷物を持って見送った。
その時、巡査との別れを惜しむ十七歳のサヨンも荷物を持って山を下りた。
そして、増水した川に落ちてサヨンは亡くなった。
この少女サヨンの悲しい物語は歌となり、
李香蘭がサヨンとなって映画化された。
また、「サヨンの鐘」も作られた。
我々が訪れると、家の人と村の人が、「サヨンの鐘」を鳴らし、
西条八十作詞、古賀政男作曲の「サヨンの鐘」の歌の全歌詞を歌ってくれた。
その場に門脇翁以外、歌える日本人はいなかった。

台湾について書いてきて、自然と、門脇朝秀先生の回想になってくる。
門脇翁との何度かの台湾の旅は、「惜別の旅」でもあった。
戦前から、門脇翁と親交があった台湾の人々は皆老人で、
門脇翁に会って、懐かしさのあまり泣いた二人の高砂族の元日本兵や頭目の婦人は、
その後に直ぐ亡くなった。
ある夜、何度かご一緒した潮州で、門脇翁は、私に言われた。
この潮州で死にたいよ
それ故、私は、
門脇先生は、日本では死なないと思い込んでいた。
それは、つまり、
今度、台湾に行けば亡くなることになりかねん、ということだった。
何しろ、百歳を超えておられるのだから。
とはいえ、
ぼつぼつ、先生、台湾に参りましょうか、
と言ってお訪ねしようと思った、その時、
先生が倒れられ意識がなくなったという報に接した。
そこで、先生が亡くなられた現在、あらためて確認したい。
それは、先生は何故、
百歳を越えても、台湾に度々同行して頂き、
台湾の人々を紹介してくださったのか、ということだ。

朝鮮で生まれ、満州で活動され、
満州、支那、朝鮮そして台湾を知り尽くした門脇先生は、
倒れられる直前に訪れた若い人に、
  君たちは、中国共産党独裁国家と北朝鮮が崩壊するのを見られる。
  残念ながら、私は、予言はするがそれを自分の目で見ることはできない
と言われた。

支那と朝鮮は、昔から、そして、現在と未来も東アジア動乱の策動地だ。
その来たるべき動乱の時、
海洋の我が国は同じく海洋の台湾と共に、この動乱を克服していかねばならない。
それ故、台湾と日本の、戦前から続く「魂の結びつき」を甦らさねばならない。
そのために、門脇先生は、台湾の古い友人を呼び出して我々と懇談の機会をつくり
台湾の路上や廟のまえで講義し、
汽車の中で台湾の青年に話しかけて日本と台湾の結びつきを語り、
その旅の途上の潮州の夜、ふと、ここで死にたいよ、と言われた。

私は、
門脇朝秀先生が、日本と我々に残したものは、
来たるべき国難に際して、我が国が目を向けるべきは、
台湾を守り連携するという
我が国家の興廃をかけた「海洋アジアの国家戦略」
であると実感する。
支那と朝鮮への関与を強めるという国家滅亡に至る愚を繰り返してはならない。

なお、門脇朝秀翁との台湾訪問には、
映像教育研究会を主催する、稲川和男さんが同行して映像に記録し、
4枚のDVDに編集している。
残念ながら、霧社を中心とする山岳地帯の映像は無いが貴重な映像であるので、
下記の、映像教育研究会に連絡して入手して頂きたい。

映像教育研究会 稲川和男
〒104-0041 東京都中央区新富1-13-24
              LMベルコート新富町603
         ℡03-3553-9181(faxとも)
         費用 DVD一枚が二千円

・・・   ・・・   ・・・   ・・・   ・・・

最後に、台湾とは反対の話であるが、朝鮮半島の南北の情勢について、
ご承知の通り、
新年に入り、急速に南北の交流が始まった如く安堵のムードが流されている。
しかし、この「南北の政略劇」に騙されてはいけない。
ソウルオリンピックの時に大韓航空機を爆破した北が、
今度は、平昌オリンピックの時には協力すると言ったに過ぎない。
爆破されないから、安心して、テロリストと友人になれる、わけではあるまい。

これは、何度も繰り返されてきた南北の「種の開いた手品(政略劇)」である。
そして、日本とアメリカは何度も騙されてきた。
従って、新しい事態が起こっていると見る必要は毛頭無い。
新しい事態だ、と思ったらまた騙される。
北は、今まで通り、
オドシのあとのタカリで、
南と日本・アメリカからカネと時間を稼ごうとしているだけだ。
今度騙されれば、
本当にワシントンとニューヨークに落ちる核弾頭ミサイルの
発射ボタンが金正恩の机の上にあることになる。
その時、アメリカの核の傘は、消滅して、
日本全土が、原爆投下前日の広島・長崎になる。

よって、また、同じことの繰り返しなのだから、
一昨年の平成28年2月11日の
古田博司 筑波大学大学院教授の論考を掲載した産経新聞「正論」、
「南北の『政略劇』にだまされるな」
を再読すれば十分である。
但し、南の状況が、その「正論」当時と異なるのは、
南に、民主化運動出身で、金大中・盧武鉉政権以来行われてきた
韓国の北に対する国家支援と秘密支援の裏の推進者が、
朴槿恵大統領弾劾の後の昨年の五月十日以来、
いよいよ表の親北の韓国大統領になっているということである。

北も南も、日本を騙し続けてきた。
北は、日朝平壌宣言とストックホルム合意
南は、日韓条約そして従軍慰安婦問題を巡る約束。

日本とアメリカは、断じて騙されず、
今までより以上に軍備を増強して
「平和を望むならば戦いに備えよ」を実践し、
北朝鮮の体制崩壊を狙った圧力を強化しなければならない。
この度の、
平昌オリンピックを口実にした北の融和ポーズも、
西側の制裁強化による物資欠乏と
北朝鮮人民の金正恩政権への離反の動きを背景にしている。
今、手を緩めては駄目だ。
また、南の韓国に対しては、古田教授の「正論」にある次の言葉を引用させて頂く。
日本国民は、あくまで「助けず、教えず、関わらず」の非韓三原則で対応し、
彼らの騒ぎに巻き込まれないように、
対岸の火事を見るがごとくにし・・・、
日本からの援助を求める韓国内の声に耳を貸してはならない。

なお、ウソに騙されない、という原則は、
南北朝鮮にあてはまる以上に、中国共産党にもあてはまる。
つまり、支那、朝鮮に対する共通の原則の第一は、
まず、騙されるな!
ということである。

安倍総理は、日米の回線を通じて、トランプ大統領に、
「まず、騙されるな!」
と、何度も何度も、繰り返さねばならない。

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