大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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雨と有事の中の靖国参拝

平成29年8月16日(水)

八月十五日の午後三時、沛然と雨が降った。
靖国神社の昇殿参拝を控えて眺める明治五年に建てられた拝殿の
屋根の両脇から滝のように雨が地上に落ちていた。
その雨と拝殿から落ちる滝を眺めていて思った。

この雨は、八月に入ってマスコミから湧き上がって蔓延する
英霊が誤った戦争の気の毒な犠牲者だという空気を洗い流す清めの雨だ、と。
また思う、この雨は、英霊が号泣されている雨なのか、と。
それほど、激しい雨だった。

アメリカのトランプ大統領は、
本年二月二十八日のアメリカ連邦議会での施政方針演説で、
一月にイエメンでの軍事作戦で戦死した
ウイリアム・ライアン・オーウェン海軍特殊部隊員(三十六歳)
を紹介した。
すると議場に招かれていたオーウェン隊員の妻のキャサリンさんに対し、
野党民主党議員も共和党議員も立ち上がって拍手を送り続けた。
産経新聞の原川貴郎記者は、
「この感動的なシーンを見ながら、
国に殉じた英雄を為政者と国民がたたえることで、
その共同体は維持されていくのだと実感した。」
と書いている(八月十六日、同紙朝刊)。

靖国神社に祀られる英霊は、
このオーウェン隊員と同じ、
「国に殉じた英雄」
ではないか。
そして、英霊を、為政者と国民が英雄としてたたえることが
即ち、日本という共同体の維持の要ではないか。
しかし、我が国の現状は、
英霊は「英雄」ではなく「犠牲者」であり、
英霊をたたえるべき為政者(総理大臣)が靖国神社に参拝することが「問題」となる。
やはり、八月十五日の靖国神社に降った雨は、
英霊の涙、
なのだ。

八月十五日は、
朝八時からの作家の百田尚樹さんがコメンテーターを務める「虎ノ門ニュース」に出演し、
我が国は、英霊を英雄としてたたえるべきだと発言し、
総理大臣は、本日、靖国神社に参拝されたいと要請した。
そして、午前十時に番組を終え、
スタジオの外に出て番組を見守ってくれていた視聴者に挨拶し、
午後三時からの靖国神社参拝に備えた。
午後二時に靖国神社境内に入ると、
雨が激しく降ってきた。
その雨の中で、約二百名の人達が共に昇殿参拝するために集まってくれた。
台湾からもウクライナからも参加した人がいた。
そして、皆で、昇殿し参拝させていただいた。

平時の参拝ではない。
雨の中の、まさに、有事の参拝である。
その有事の要因は、
外にあるだけではなく内にある。
内閣総理大臣が、靖国神社に参拝できない、
このことこそ、内にある有事の明確な表れである。
外の有事は、
北のロシア、南の中共そして西の北朝鮮だ。
即ち、北のロシアは我が国の国後・択捉にミサイル基地を造り、
中共は南シナ海で我が国のシーレーンを扼するように軍事基地を建設し、
東シナ海の我が国の尖閣諸島をジリジリと奪いつつある。
これ、まるで、明治期の日清・日露両戦役が、同時に迫るが如き有事である。
そして、北朝鮮であるが、
我が国の島根・広島・高知の上空を通って
グアムを包囲するように四発のミサイルを撃ち込むと盛んに脅している。
これに対して、アメリカは
「戦略的忍耐」を決め込んで何も手出ししなかったオバマではなく、
グアムに何かやれば「見たこともないようなことが北朝鮮で起こる」と警告する
トランプが大統領である。

このような事態においては、
総理大臣、
最悪の事態を想定して腹をかためるべきだ。
北朝鮮のミサイル四発が、
島根・広島・高知の上空からグアムに弾着すると判断すれば、
一瞬のためらいもなく、それを打ち落とすために迎撃すべきである。
いや、ためらいは一瞬も許されない。

また、北朝鮮に関しては、
アメリカの姿勢に押されたふりをしてミサイルを撃つのを断念するとすれば、
それまた、要注意である。
高まった緊張が緩むなかで、北朝鮮のビジネスが始まるからだ。
それに、アメリカが騙されれば、北朝鮮は金と物資をしこたまいただき、
アメリカや日本や韓国が安心している間に、
今度は、本当に核弾頭をつけたICBMを完成させ「本当の恐喝」を始める。
この北朝鮮の狙いを、
一番わかりやすく解説した筑波大学大学院教授の古田博司氏の一文を次に掲げる(平成28年2月10日、産経新聞「正論」)。

 ここまでたどれば、北朝鮮のネライは明らかだろう。
 金大中と盧武鉉政権時代の
 (北朝鮮への)国家支援と秘密支援の蜜食いが体質化し、
 その後もオドシとタカリを繰り返すようになったのである。

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