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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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西村眞悟の時事通信
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時代は、戦艦「三笠」が戦った時に回帰している

平成29年4月24日(月)

四月二十一日は、午後六時から埼玉県大宮で、
我が国と周辺諸国X・Y・Z(自衛隊における仮想敵国の符丁)について講話をすることになっていた。それで、昼食を横須賀のドブ板横丁でとり、
その後、日露戦争における連合艦隊旗艦「三笠」を久しぶりに訪れて挨拶し、
原子力空母ロナルドレーガン(10万1500トン、全長333メートル)がいるのを確認してから埼玉に向かった。
以下、横須賀の情景と埼玉の大宮における話の概略を記してご報告とする。

海を背にして立つ東郷平八郎提督の銅像の背後に
連合艦隊の旗艦である戦艦「三笠」が「日の丸」と「Z旗」を掲げて係留されている。
「Z旗」を掲げているということは、
「三笠」は、明治三十八年(一九〇五年)五月二十七日、
敵艦見ゆとの警報に接し、鎮海湾から対馬北東海域に向けて連合艦隊を率いて、
国家の運命を背負って、ロシア帝国バルチック艦隊の迎撃に向かう時の旗を、
今も、掲げているということだ。
その「三笠」を見上げて船内に入れば、
我が国の歴史における帝国の興廃をかけた劇的な一瞬が、
そこに凝縮されて今も留まっているような思いがする。
フランスのドゴールが
イギリスのアジア支配の根拠地であるシンガポールの陥落(一九四二年二月十五日)
の報に接して言ったように、
二十世紀が、日本が数百年にわたる白人の世界支配を打ち破った世紀だとするならば、
その三十八年前の一九〇五年五月二十七日に、対馬沖で、
ロシアのバルチック艦隊を撃滅して日本の興廃を決した戦艦「三笠」は、
やはり二十世紀最大の世界史を創造した劇的な船である。
戦後の一時期、
東京の万世橋の駅前に立つ旅順閉塞作戦の英雄広瀬中佐と杉野兵曹長の銅像が、
勝者の占領軍・GHQにおもねる卑しい日本人たちによって
自主的に破壊されて撤去された終戦後の情けない風潮のなかで、
よくぞ「三笠」は残ったと、その存続に尽力した人々に感謝する。
「三笠」は日本とアメリカの双方の心ある人々の尽力によって存続できた。
しかし、広瀬中佐の銅像を撤去した同じ卑しい風潮のなかで、
戦後しばらく、心無い者たちが、
「三笠」の甲板上にダンスホールを建てていたことも記憶すべきである。

次に、原子力空母ロナルドレーガンが、
海上自衛隊横須賀総監部の対岸のアメリカ海軍の岸壁に泊まっているのを確認した。
その本体はほとんど見えず艦橋の上部だけが見えた。
出撃はまだか、と思いもする。
手前の総監部の岸壁には、ヘリ搭載型護衛艦という名のヘリ空母「いずも」(1万9500トン、全長248メートル)と護衛艦「むらさめ」が係留されていた。
「いずも」は、ミッドウェー海戦で、敵空母「ヨークタウン」を撃沈して一矢を報いた
山口多門提督が乗っていた殊勲の空母「飛龍」(全長227メートル)とほぼ同じ大きさである。
我が国も、早急に、正真正銘の空母機動部隊を保持して
東アジアの海洋の平和を守らねばならない時代に入っていると思った。

そして、横須賀を後にして埼玉の大宮に向かう。大宮で話せと戴いた議題は
「これからの日本~対中国、北朝鮮、韓国、ロシア~」
つまり「日本とX・Y・Z」である。

(1)日本とX・Y・Zを文明圏として観れば
日本と西のユーラシア大陸の東にある中国、朝鮮、ロシアの間にある
日本海、玄界灘、そして東シナ海は、太平洋より広い。

ロシア人は、約束は破るものだと思っているので、破るために約束をする。
シナ人は、そもそも約束は守るものだと思っていない。

日本人は「嘘をつくな」と子供に教える。
即ち、日本は、嘘をつくことは悪いとする文明である。
大陸側は「騙されるな」と子供に教える。
即ち、大陸側は、嘘をつくことは悪くないとする文明である。
それ故、
X・Y・Zの兵法の基本は、
敵(異民族)を撃滅するために「敵を騙すこと」であり(孫子)、
日本の兵法の基本は、
天皇の下の和を回復するための「誠」である(闘戦経)。

このロシアとシナの密約が、
明治二十九年(1896年)の露清密約だ。
これは、日清戦争後のロシアの三国干渉の後、
清の李鴻章とロシアのロバノフ外相・ウィッテ蔵相との間で交わされた密約で
日本が、ロシアか清か朝鮮を攻めれば、
ロシアと清は共同して日本に対抗することを約した攻守同盟であり、
さらに、ロシアが李鴻章に渡す巨額の賄賂を以って
ロシアの満洲における鉄道施設と銀行設立(鉄道と銀行による征服)の対価とした、
つまり、李鴻章は満洲をロシアに売却した。
現在、李鴻章の子孫は、名前を変えてアメリカで富豪として生活している。
この露清密約は、
ロシアの満洲から朝鮮半島への南下を促進して日露戦争の原因となる。
しかし、我が国はこの密約を知らず、
日露戦争において、血を流してロシアを満洲から駆逐した。
そのおかげで、清はロシアに売却した満洲を何食わぬ顔をして取り戻したのである。
まことに、
十九世紀末の三国干渉と露清密約は、「東亜百年の禍根」である。
そして、現在、
ともに西太平洋に進出しつつあるこのロシアとシナの間に、
また、百二十年前の露清密約と同じ「対日攻守の密約」の匂いがするではないか。

(2)仮想敵国としてのX・Y・Z
二〇一五年九月二日、
仮想敵国Z=ロシアのプーチン大統領は、
仮想敵国X=中共の習近平主席の主催する「対日戦勝七十周年軍事パレード」に参加し、プーチン大統領と習近平主席は、
北京の天安門上で仲良く軍事パレードを見物した。

そのロシアは、我が国の領土である北方領土の不法占拠を続けている。
そして中共は、我が国の領土である尖閣を奪おうとしており、
さらに、琉球共和国独立構想を掲げて沖縄本島までをも飲み込もうとしている。
さらに、ロシアは、
我が国の固有の領土である北の国後と択捉にミサイル基地を建設している。
中共は、我が国の南のシーレーンが通る南シナ海に軍事基地を建設している。
即ち、我が国の南北の海洋に、ロシアと中共は、同時に軍事基地を建設している。

平成二十八年度の我が国航空自衛隊のスクランブル発進は千百六十八回であり、
その発進の七十パーセントが対中共空軍機、
三十パーセントが対ロシア空軍機である。
中共とロシア海軍は、昨年六月、南シナ海で合同軍事演習を行い、
同時期、我が国の宮古島沖領海をロシアと中共の軍艦が相次いで侵犯した。
このスクランブル発進回数は、一日三回の密度であり、既に冷戦期の密度を超えている。
つまり、我が国の北と南の空域は、
中共とロシアに挟撃されているかの如き緊張下にある。

ロシアの、国後・択捉におけるミサイル基地建設は、
オホーツク海をロシアのSLBMを搭載する潜水艦の聖域にするためだ。
そして、中共の南シナ海における基地建設と東シナ海の尖閣領有への行動は、
南シナ海と東シナ海全域を中共の海にするためだ。
そして、ロシアと中共の両国は、
我が国の東に広がる広大な西太平洋を中ロの海にしようとしている。
つまり、中ロ両国は、海洋国家である我が国の
「海洋の航行の自由」を奪おうとしている。
これ、恐るべき動き!ではないか。
やはり、Xの中共とZのロシアは、友好関係を築けるような行動はしていない。
これらは、仮想敵国にとどまらず、既に現実の顕在敵国である。

そして、仮想敵国Y=北朝鮮は、周知のとおり核とミサイルの開発を急いでいる。
アメリカのティラーソン国務長官は、
過去二十年におよぶアメリカの対北朝鮮政策の誤りを認めた。
我が国も、北朝鮮に巨額資金の提供を約束した平壌宣言に象徴される
対北朝鮮政策の誤りを認める必要がある。
そのうえで、日米両国の対Y共同対処を実施すべきである。
北朝鮮に対する影響力に期待して、
北朝鮮の非核化に関して中共に任せようとする風潮があるが、
これは強盗に町内防犯パトロールを任せるようなものである。

Yではないが、政情混沌としたなかで、北朝鮮への接近の動きのある韓国に対しては、
昨年に公表された筑波大学大学院教授の古田博司氏の次の論考に従うべきである。
「庶民である日本国民は、
あくまでも『助けず、教えず、関わらず』の非韓三原則で対処し、
彼らの騒ぎに巻き込まれないように、対岸の火事を見るがごとくし・・・
日本からの援助を求める韓国内の声に耳を貸してはならない(産経新聞朝刊、平成二十八年二月十日)。」

(3)我が国はいかに対処すべきか
それは
「平和を望むならば戦いに備えよ」
という古代ローマの軍学者の言葉に尽きる。
即ち、我が国は、今こそ、
平和のために戦う覚悟をせねばならない時にきている。
 
現在、北朝鮮の核ミサイルだけがクローズアップされて、
中共の核ミサイルやロシアの核ミサイルのことには目が閉じている。
しかし、既に見てきたように、我が国にとって、
既に実戦配備されている中共の核ミサイルやロシアの核ミサイルが、
北朝鮮の開発中の核ミサイルに勝る現実的脅威なのだ。
従って、我が国は、
ソ連が突きつけてきた中距離核弾頭ミサイルであるSS20に対して、
同じく核弾頭ミサイルであるパーシングⅡを突きつけて、
「相互確証破壊」の体制を構築して対抗した
一九七七年九月の西ドイツ首相のシュミットのように、
X・Y・Zの核弾頭ミサイルに対抗する核弾頭ミサイルを
X・Y・Zに向けて配備する必要がある。
同時に、敵ミサイル基地撃破能力と敵ミサイルの迎撃能力を
保持しなければならないことは、もちろんのことである。

このようなことは、憲法上できない、
というのが「戦後体制」であることは分かっている。
同時に、
憲法を守って国が滅びて多数の国民が殺されることは、
断じて許されないこともわかっている。
従って、いざとなれば、憲法改正など間に合わないのであるから、
総理大臣は、
昭和二十二年五月三日に施行された「日本国憲法」は、
占領軍が占領中に書いたものであるから無効であると宣言し、
「日本国憲法」に拠らずに事態に対処すべきである。

即ち、気が付けば、時代は、
戦艦「三笠」が戦った時に、
回帰している。
そのとき、
「日本国憲法」などは無いが、もしそれに基づいて日本が戦わなかったならば、
我が国は滅ぼされ我々は日本人として生まれていなかったことは確実だ。
この単純明快なことに目覚める時だ。

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