大阪堺市出身!国家の安全保障や国益優先の信念を貫く行動派!

日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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精強なる国軍の基盤とは

平成29年1月8日(日)

 本年に入り、この時事通信で連続して国防について記した。
 国防こそ、これからの我が国家の興廃をかけた課題だからである。
 そこで、国家が精強なる国軍を保持するためには何が必要か、
 精強なる国軍は、
 国家と国民の如何なる基盤の上に存在するのか、
 を抽象的にではなく
 具体的に記しておきたい。
 何故なら、この「国軍創設の基盤」こそ、
 戦後の我が国の「欠落部分」であるからだ。
 というより、
 戦後体制とは、これを欠落させた上に成り立っている。

精強なる国軍の基盤
第一(人間愛の体系における祖国への愛の位置付け)
 「教育に関する勅語」
 爾臣民、父母に孝に、兄弟に友に、夫婦相和し、朋友相信じ、恭倹己を持し、
 博愛衆に及ぼし、学を修め業を習ひ、以て智能を啓発し、徳器を成就し、
 進て公益を広め、世務を開き、常に国憲を重し、国法に遵ひ、
 一旦緩急あれは義勇公に奉じ、
 以て天壌無窮の皇運を扶翼すへし。
 是の如きは、独り朕が忠良の臣民たるのみならず、
 又以て爾祖先の遺風を顕彰するに足らん。
 
 「二千年前の古代ローマの政治家キケロの言葉」
 あらゆる人間愛のなかでも、
 最も重要で最も大切な喜びを与えてくれるのは、
 祖国に対する愛である。
 父母への愛の大切さは、言うまでもないくらい当然であり、
 息子や娘たち、親族、兄弟そして友人達への愛も、
 親愛の情を恵んでくれることで、
 人間にとって大切な愛であることは誰でも知っている。
 だが、これら総ての愛ですらも、
 祖国への愛に含み込まれるのだ。
 祖国が必要とするならば、
 そして、その為に君に起って欲しいと求めるならば、
 祖国に一命を捧げることに迷うローマ市民は、一人もいないであろう。

 以上、我が国の「教育に関する勅語」とローマの「キケロの言葉」は、
 同じ人間愛の体系を説き、
 一旦緩急あれば、また、祖国が必要とするならば、
 敢然と国家を守るために起つことを人間愛の最高のものと位置付けている。
 神話によると、ローマの建国と我が国の神武天皇の創業は同時期である。
 そのローマの市民は、ローマの為に戦う。
 同様に、我ら日本国民は、日本のために戦う。
 つまり、
 「万世一系の天皇を戴く祖国」の為、
 「天壌無窮の皇運」を扶翼する為に、
 戦うのだ。

第二(軍の光輝ある歴史)
 必勝の信念は、主として軍の光輝ある歴史に根源し、
 周到なる訓練を以て之を培養し、
 卓越なる指揮統帥を以て之を充実す(作戦要務令)

 戦後の我が国は、「軍の光輝ある歴史」のみならず
 「祖国の光輝ある歴史」を封印されている。
 しかし、「光輝ある歴史の回復」こそ、
 強い日本を建設する基礎である。
 我ら戦後の日本人は、このことに目を背けてきた。
 しかし、敵は知っている。
 従って、敵は執拗に、一貫して、我が国の歴史認識を貶める宣伝を繰り返している。
 敵とは何か。
 それは、国外ではシナと朝鮮、国内では反日左翼である。
 よって、歴史の回復こそ、戦後体制からの脱却の主戦場である。

 ところで、諸兄姉は、当然、それぞれの家族そして先祖をおもちだ。
 従って、各々の家族史から歴史の回復がなされ、
 その回復と国家が結びつけば、
 民族の歴史回復が成る。
 そこで私は、その歴史回復のポイントとして、
 昭和十四年五月から九月までのモンゴルの大草原における
 空前の日ソ戦であったノモンハン事件こそ注目すべきであると指摘しておきたい。
 
 このノモンハン事件は、我が国に於いては、
 我が国の一個師団の七割が
 ソビエト軍の機械化部隊によって蹴散らされた壊滅的な戦いであったと認識されて、
 陸軍首脳部に「恐露病」が発症し、
 それが我が国の方針を、
 北進(対ソ戦争)から南進(南方資源地帯)に転換させた事件だった。
 しかし、戦後ソビエト崩壊によって明らかになった資料によると、
 ノモンハンで壊滅していたのは、
 ソビエト軍機械化部隊であった。
 
 我が国の帝国陸軍は、ノモンハンで、
 第23師団の一個師団二万数千人が、十倍の敵、
 ゲオロギー・ジュウコフ将軍率いる二十三万のソビエト機械化部隊と戦い、
 次の損害をソビエト軍に与えた。
 死傷者二万五千五百六十五名(日本軍一万七千四百五名)
 破壊された戦車八百台(日本軍二十九台)
 撃墜された航空機千六百七十三機(日本軍百七十九機)
 
 ソビエトのスターリンは、
 この大損害をひた隠しにして第二次世界大戦を乗り切った。
 戦後、ジューコフ将軍が、
 西側の記者に「どの戦闘が一番苦しかったか」と質問され
 「それはノモンハン事件だった」と答えた。
 スターリンも、このノモンハンでの日本軍の強さに「恐日病」となり、
 ドイツ降伏後もヤルタ密約による対日戦争開始を出来るだけ遅らせたのである。
 
 もし、スターリンに「ノモンハンの恐怖」の記憶がなかったならば、
 彼はドイツ降伏後、直ちに対日戦争を開始し、
 我が国は、北海道と東北をスターリンに乗っ取られ、
 分断国家になっていた可能性大である。
 我が国を救ったのは、
 遙かモンゴルの草原で、
 十倍以上のソビエト軍機械化部隊と戦って
 壊滅的打撃を与えて玉砕した第23師団の将兵だった。
 
 これ、光輝ある軍の歴史ではないか。

 昭和十六年六月の独ソ開戦を回顧してチャーチルは言った。
 「この時、日本軍がソ連に攻め込んでいれば、
 第二次世界大戦において、
 日本が勝者となる唯一にして最大の好機だった」
 またソビエト軍作戦参謀のピョートル・グリゴレンコは次のように書いている。
 「もし日本がドイツ側について参戦していたならば、我々は終わりだった」

 なお、私の叔父東儀正博は、帝国陸軍航空隊のパイロットで、
ノモンハンにおいて一人でソ連軍機五十九機を撃墜し、
ホロンバイルの荒鷲、東洋のリヒトホーフェンと言われた
篠原弘道少尉と同年代である。
叔父は生き残り、重慶爆撃に参加している。
  そして、篠原少尉と同様に空で死んでいる。

 最後に、歴史の回復における最も重要なことを記したい。
 それは、青少年の教育課程(義務教育)に置ける歴史の回復である。
 子供達に楠木正成の忠義はもちろん、
 幕末から昭和の戦いまでの
 無名戦士達の、祖国を守るための献身的な勇戦奮闘の事例を教えねばならない。
 教育の改革こそ、精強なる国軍創設の基礎である。

第三(軍人の名誉と待遇)
 士は、己を知る者の為に、死す、
 という。

 我が国は、軍人に名誉(勲章)を与える制度をもたねばならない。
 それが、現在の我が国には無い。
 よって、早急に整えねばならない。

 かつて、第一次世界大戦後のドイツでは、兵員を十万人以下に縮減された。
 しかし、ドイツ陸軍のハンス・フォン・ゼークト将軍は、
 十万の兵士の訓練と待遇の改善によって、ベルサイユ体勢から脱却するや、
 直ちに五百万のドイツ軍が出現する体勢を整えた。
 その為に、十万人の「将校が勤まる下士官」を養成し、
 下士官の待遇を向上させた。
 その結果、ドイツ軍下士官は将校の能力をもち、
 フランス軍下士官の六倍の歳費を受け取っていた。
 これが精強なる国軍創設の基盤である。
 よって、今すぐに、
 軍隊(自衛隊)の名誉と待遇を改善すべきである。
 地味ではあるが、之が戦後体制からの脱却だ。

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