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日本のこころを大切にする党 西村眞悟

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小泉さんの内閣改造について

平成15年9月22日(月)

 小泉総理の、このたびの第二次内閣改造に関して、私なり考えを述べたい。ということは、マスコミがいう派閥や自民党内の事情を斟酌せずに、考えを述べるということになる。

 まず第一に、確かに小泉という人は自民党を変えている。不思議な感がするほどである。これがわが国にとって、凶となるか吉となるのか、これが問題である。

(ともあれ、今までの派閥政治の中で、俺ももうボツボツ閣僚の当選年次だから、親分に忠誠を尽くそうと考えていた者は大変だろう。)

 時勢は、一瞬もとどまらずに変化している。その時勢の変転時に、真空に吸い込まれるように「抗することも忘れてそうなって行く」一瞬があるのであろう。ゴルバチョフがでて崩壊してゆくソ連もそうだったのではないか。
 小泉総理再選の流れを見ていると、勃興期のような力強さとは正反対であるにもかかわらず、ある種の「抗しがたい流れ」があるように思える。そして、その「抗しがたいこと」の内実は、片言のスローガンの羅列、偏執狂のような繰り返し、つまり、実はニヒリズムなのだ。この意味で、二十世紀末は暦では終わったが、まだ日本は世紀末ニヒリズムの流れに身をゆだねている。
 小泉氏のいう「構造改革」とはニヒリズムであると私は思う。
 医者に体を診てもらったときに、患部の説明と処方を説明されずに、「実はあんたの体の構造が悪いんだ。」といわれ続ければどうなるか。
 具体的な患部への治療に戻らないならば、体の「構造改革」信者になるしかない。少なくとも、「構造改革」信奉の流れに身を委ねるしかない。その振りをするしかない。

この意味で、小泉「構造改革」はカルトに似ている。

 第二に、小泉氏は確かに、時流のポイントをつかむのがうまい。非常にうまい。しかし、このうまさは、名参謀に耳打ちされて飛びつく類で、意外にそこが浅く長続きしない。

 田中真紀子さんとのコンビ、さらに、何が何でも靖国神社に八月十五日に参拝するとの宣言、そして、近くは、憲法改正案の作成指示など。
 これらの顛末はどうなったのだろうか。
 しかし、言ったことの内容の成就はともかく、これによって、小泉氏は相手の意表をつき、非常な注目の人になるのである。

そこで、拉致問題である。
 小泉氏は見逃さなかった。自分で「私がピョンヤンに行ったから、被害者の消息がわかったんでしょう」と言うとおりになった。

 核を開発中の独裁者と何を約束してきたのか、と目くじらを立てる前に、小泉氏が、ピョンヤンに行って、内容はともかく、独裁者の満足する約束をしてきたから、拉致問題が判明してきたことは確かである。

 そして、拉致被害者救出の超党派議員連盟の幹部を、過去2回の内閣改造で、必ず閣僚に引き抜いてきた。拉致議連から入閣した閣僚は3人になった。

 第三に、観点を変えて評価すれば、小泉氏の内閣構想は、もはや自民党内の事情に左右されない広がりを、意識するしないにかかわらず持ってしまっている。このことは、日本にとって非常にいいことである。

 拉致議連という、自民党と民主党と自由党という超党派の若手議員がつくる「志」でつながる運動体から、閣僚が3人出ているということは、この内閣が超党派の課題に取り組む能力を徐々に獲得しつつあるということなのだ。

 チャーチルが、第二次世界大戦勃発に際し、野党党首を入閣させて、対ナチス戦争という「超党派の課題」に取り組む「戦時内閣」を作ったが、これと対比して評価するのはやりすぎだと思うが、小泉氏がやっていることは、期せずして、日本の政
治風土に、「もはや、与党も野党もない。ともに、この国家の危機に立ち向かおう」というかつてイギリス議会で発せられた言葉が、日本議会でも発せられる素地を育てつつあるのではないか。

 また、そのように難しく考えなくとも、小泉「構造改革」が凶と出て、彼が国政を「耳は二つで舌は一つ」と、ほっぽり出すときには、有無をいう時間もなく、わが国は、与野党ともに超党派で力を合わせて立ち向かわなければ、克服できない危機に陥っているであろう。

 以上要するに、いずれに回っても、小泉氏は日本を変えることは確かなようだ。


 最後に、超党派拉致議連の幹事長としては、昨年十月と今年本日、小泉氏に拉致議連の会長・副会長を閣僚に抜かれたわけだ。天晴れというしかない。

 この上は、拉致問題解決の為に、議連と内閣で協力体制をとる道が開けると思う。さらに、自民と幹事長に安倍さんが就任したのであるから、拉致問題に関して与党・野党・内閣の連携を模索して一刻も早く、被害者を救出する方策を模索しなければならないと思う。

 入閣した仲間にとっては、今までの流れを変えるということは言うは易くなかなか困難だと思うが、同志が3人もおれば力合わせてくれよと願う。

 拉致議連の新会長の人選は、目下検討中で、臨時国会召集日に決定公表する方針である。

 幹事長になった安倍さん、大臣になった石破、中川、小池の各氏の就任を祝い、当然の仕事を期待する次第である。
そのためには、頼まれなくとも協力する。

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