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中華人民共和国の主席である胡錦涛氏が来日して、昨日7日には首脳会談が行われた。会談内容については「総理が何を言ったか」について報道が為されている。しかし、「何を言っていないか」ということもまた重要だ。 そこで、一点、これをなぜ言わないのか、と指摘したい。 それは、中共が我が国に照準を合わせて実戦配備している 「核弾頭ミサイルの我が国への照準を外せ」ということである。
かつて米ソは、中距離核弾頭ミサイルを条約によって廃棄したが、中共はその条約の対象にはなっていないので、せっせと中距離核弾頭ミサイルの数を増やした。 そして、中共は、北朝鮮との国境近くの基地通化(トンホア)に我が国に照準を合わせた核弾頭ミサイル「東風21」を多数実戦配備している。「東風21」は、一発の核弾頭は300キロトンで広島型の30倍の威力があり、射程は1700キロから2800キロで、日本のどこにでも打ち込めるのである。
日中首脳の話が、まずパンダから始まったのは致し方ないとしても。絶好のタイミングで上野動物園がパンダ死亡を広報したのだから。しかし、話のきっかけがどうであったとしても、 「我が国に突きつけている核弾頭ミサイルを外せ」 となぜ言わないのか。 この一点を言わずに笑顔で首脳会談を終えて握手している姿は、結局次の如くではないか。 「彼の強大に畏怖し、円滑を主として、曲げて彼の意に従順するときは、軽侮を招き、好親かえって破れ、終に彼の制を受けるに至らん」(西郷南洲遺訓)
相手を抹殺する武器を現に突きつけておいて、 何が「友好」か。何が「互恵関係」か。よくもしゃーしゃーと「オリンピックに来てほしい」と言えるものだ。 この傲慢に対処するに際し、こちらは、まず、 「その武器を降ろしてから言ってくれ」と冒頭一言ある、これ常識ではないか。したがって、日本側がこの常識通り行動し発言することができないと言うことは、異常なのである。独立国の政治家でありながら、属国根性をもって相手に接することは国を裏切ることであり異常である。 今回の首脳会談のみならず、国会開会中に北京に伺候した多くの国会議員も、北京詣での財界人も、マスコミ人も、相手が突きつけている核弾頭ミサイルから顔を背け、「目をつぶれば世界はなくなる」を決め込んで「日中友好」で笑顔の握手を繰り返している。 しかし、繰り返して言う。 「核弾頭ミサイルの照準を外せ」 この一点を言わない首脳会談なら、しない方が良い。 結局我が国が、西郷南洲の警告通りになるからである。
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